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インタビュー
2021.05.21
【WE INTERVIEW #14】~脇阪麗奈選手(ノジマステラ神奈川相模原)~


一周回って攻撃ポジションで勝負の年へ

 

昨シーズンの好調が認められ、なでしこジャパンにも初選出された脇阪麗奈。自他ともに認める“負けず嫌い”を体現するような球際の攻防が彼女の持ち味だ。そんな彼女がWEリーグ初年度の戦いの場として選んだのはノジマステラ神奈川相模原だった。チームが彼女のために用意した背番号「10」を見てもその期待の大きさを計ることができる。弱冠22歳ながら、ほぼすべてのポジションを経験する脇阪の新しい挑戦が始まろうとしている。

  

——気になる男の子がいて一緒にサッカーをしたかった、というのがサッカーを始めたきっかけということですが、その後もサッカーを続けられたのはどんな楽しさを感じていたからでしょうか?

FWでプレーしていたので、点を決める楽しさがありました。最初は男の子に負けるのが嫌で続けたというのもありますが、中学からセレッソ大阪堺レディースに入ると周りはみんな女の子で上手くて、いつからか“負けたくない”が“楽しい”に変わっていきました。サッカーでは戦いますが、練習が終わってもずっと一緒にいたので、チームメイトは家族みたいなものでしたね。

 

——最初はFW、そして守備のところへ移行していった経緯を教えてもらえますか?

シンプルに点が取れなかったからだと思います(笑)。徐々に後ろに下がっていくパターンで、サイドハーフやって、サイドバックやってセンターバックやって、最終的にボランチに落ち着きました。

 

——去年は自粛期間があって自分と向き合わざるを得なかった。終盤にはなでしこジャパンに初招集。感情が揺れた一年でもあったのではないでしょうか?

一瞬で過ぎましたね。自粛の際は犬と遊んだりしながら休んでいました。セレッソは週に3、4回Zoomでトレーニングがあったので、いつも通りではないですけど、みんなと開幕に向けて楽しみな気持ちで始動できました。代表にはチームの結果が良かったから呼んでもらえたと思っています。

 

——代表では初招集と思えないほど馴染んでいるように見えました。

めちゃくちゃ楽しかったです!とは言っても、最初の練習では足が震えましたけど(笑)、10分後くらいには普通にできていました。一瞬のスピードが速い選手が多くて、そこはまだまだ自分に足りないと感じました。でも1対1や守備の予測、長い距離を走る力は通用すると感じました。

 

——そしてWEリーグ元年、新たな勝負の年にノジマへの移籍を決めました。

北野誠監督がやりたいサッカーを明確に伝えてくれたので、ここなら自分の特長が出せる、サッカーが楽しめると思いました。あとは松さん(松原有沙)がいたから(笑)。代表で緊張しているときに一番最初に声をかけてくれたのが松さんで、そのときに「ノジマにおいでよ~」と言ってくれていたので。

 

——松原選手のスカウト上手(笑)。対戦相手としてのノジマはどんな印象でしたか?

自分たちのスタイルと似た、ボールをつなぐサッカーをしてくる印象でした。だから大きく視点を変える必要もないし、めっちゃ楽しいですね。全員の技術が上がればさらに面白くなると思います。

 

——今年の私は〇〇が違う!にあてはまる言葉ってありますか?

得点力が違います!前線のポジションでプレーしているので、攻撃力を上げたい。去年は得点がゼロだったんです・・・。今年は20試合あるから20・・・いや5点で!

 

——最初に出た数字からかなり小さな数字になりましたけど(笑)

確実に狙える数字です(笑)。いや、やっぱり10点でお願いします!

 

——WEリーグ一番の〇〇になるというのはいかがですか?

一番のムードメーカーになります!もうなっているつもりですけど・・・、とにかく全員とどんどんコミュニケーションを取っています。

 

——とくに移籍後は大事なことですね。受け止めてもらっていますか?

あ~・・・たまに引かれますけど(笑)、引かれてもめげずに話しかけています! 年齢はチームで下から3番目なのでほぼ先輩ですけど、生意気な自分が言ったことに対してもみんな優しく向き合ってくれます(笑)

 

——では最後にファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。

90分間走り回って、みなさんに「お~!!」と思わせるプレーをしたいと思いますので、ぜひ、見に来てください!





【プロフィール】

脇阪麗奈(わきさか れいな)

1999年5月2日生まれ、大阪府出身

MF、背番号10

北大冠FC → セレッソ大阪堺レディース →ノジマステラ神奈川相模原

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