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レポート
2023.05.26
WE ACTION DAY 大宮Vが中学生に女子アスリートに必要な知識を講義

2022-23 Yogibo WEリーグ第16節のWE ACTION DAYとして、大宮アルディージャVENTUSが2つのイベントを行いました。ホームタウンの埼玉県さいたま市で、5月5日に「三恵苑デイサービスセンター」で施設利用者の方々とレクリエーションをして交流。翌日には『Let's Talk !!』で下部組織の中学1、2年生を対象に女性の身体に関する基礎知識の講義と座談会、サッカーをしました。



専門家から学んだ女性のからだに関する知識をアカデミー選手に伝授

56日、大宮アルディージャVENTUSのクラブハウスで行われた『Let's Talk !!』には、選手27名と下部組織の大宮アルディージャVENTUSアカデミーの約20名が参加。『女性の身体について理解を深めよう!』をテーマに、U13(中学1年生)とU14(中学2年生)の学年ごとの2グループに分かれてイベントを行いました。

女性の身体に関する基礎知識の講義では、49日に助産師など専門家による外部講師から選手たちが学んだことをベースに、約1か月かけて得た知識をわかりやすくまとめ、自らが講師役になることで実感をもって伝わりやすくするように工夫しました。

U13のグループでは『女性アスリートと食事管理』をテーマに講義。井上綾香選手がリーダーとなり、久保真理子選手とともに進行役として食事の大切さを伝えました。「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」の三大栄養素の役割や食べ方のコツなどを説明。自分たちが試合3日前から試合直前、試合後などにどんな食事をしているのかを具体的に披露しました。

スライドを使って熱心に講義していた井上選手は「アスリートは本当に食事が大事なので、若い世代に伝えられて良かったです。内容はすぐに実践できることを心掛けて作りました。今回は、選手が講義を先生から受けるところから始まって伝えることができたので、いい勉強になりました」とアウトプットするからこそ学びが深まったといいます。

U14のグループでは『月経前後のコンディショニング』をテーマに講義。望月ありさ選手がリーダーとなり、仲田歩夢選手とともに体験談を交えながら伝えました。月経のリズムや周期ごとの体の変化、PMS(生理前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)の対処法について説明。痛み止めやピルを飲んだり、基礎体温表をつけたりすることで身体のリズムを把握してコンディションを整えていることも話しました。また、婦人科へ行くことの大切さを教えました。

わかりやすく説明していた望月選手は、「中学2年生という早い時期にこのテーマに触れてその後の生活に役立てもらえたらと思います。生理がパフォーマンスに影響することは多いですが、自分自身はその時期こそ調子が良いので、人それぞれです。身体に向き合う時間を増やすきっかけになればうれしいですね」と話しました。



プロの選手とプレーしてスピードやテクニックを体感

それぞれの講義が終わった後は、座談会と質問タイムを行ないました。「試合前にはどんなものを食べていますか?」の質問に「ロッカールームにはカステラ、うめぼし、ゼリードリンク、黒糖、バナナなどが置いてあるので各自好きなものを食べています」と選手たちが回答。「身長を伸ばすにはどうしたらいいですか?」の問いには、坂井優紀選手が「睡眠時間を十分とりましょう。身長の高い家系ではないですが171cmに伸びました」と答えました。

サッカー交流では、天然芝のグラウンドでミニゲームを楽しみました。コロナ禍もあり、初めて一緒にプレーするアカデミー選手も多く、笑顔があふれました。

中学2年生の鈴木凜和さんは「VENTUSの選手はスピードやテクニックが全然違うなと思いました。ボールの出し方や逃がし方がとても上手かったです。対戦した大熊良奈選手は、いつも顔を振っていて周りを見て、相手と相手の中間ポイントに入っていてすごいと思いました。ボールパーソンの経験はありましたが、実際にプレーできてよかったです。生理の話は高校生になっても大事なことになると思うので参考にしたいです。選手のみなさんがとても優しかったので、いつかそんな選手になりたいと思いました」とイベントを通しての感想を語ってくれました。



イベントの最後には、お土産を選手が手渡しました。お土産には鮫島彩選手がひとりひとりに手書きしたメッセージカードが添えられていました。大切そうに持ち帰る様子を見ていた鮫島選手は「彼女たちにとって、自分も頑張ってみようという気持ちに少しでもなれるといいなと思ってメッセージを書きました。私も小学生のときにベレーザが地元の栃木県で試合をしたときにサインボールをもらって、ずっと大切にしていますから。今回のアカデミーの選手たちはすごくいいものを持っていると思うので、早くチームメイトとして一緒にプレーできるのを楽しみにしています」と笑顔をみせました。

イベントを通じて、たくさんの学びとかけがえのない思い出を得た少女たち。同じユニフォームを着てWEリーグのピッチに立つそのときは、決して遠くないと感じさせる機会となりました。

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