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レポート
2023.05.30
WE ACTION DAY S広島Rが「セカンドキャリア」「ファン倍増計画」のワークショップ

2022-23 Yogibo WEリーグ第18節WE ACTION DAYの5月14日に、サンフレッチェ広島レジーナが2つの活動を行いました。広島県安芸郡府中町で開催された『サンフレッチェ広島レジーナ×府中町 親子サッカー教室』では、サッカー未経験者の小学生と保護者34名が参加してサッカーを楽しみました。『サンフレッチェ広島レジーナ×中国経済産業局(スポコラファイブ) ワークショップ』では、選手21名と中国経済産業局の職員4名が「セカンドキャリア」「レジーナファン倍増計画」の2テーマについて考えました。



内と外に目を向けて発想とアイデアのベース作りをする

サンフレッチェ広島レジーナの選手たちは、広島市のエディオン紙屋町ホールで3人1組になって、ワークショップに取り組みました。経済産業省中国経済産業局の間田伸一郎さんがファシリテーターとなり進行。付箋を使ったり、書き込んだりしなら考えをまとめていく「経営デザイン エクササイズキット」を活用しながらワーキングをしました。

「アイデアは要素の分解と新しい組み合わせで生み出すこともできる」と、間田さん。例えば『スマートフォン=インターネット×片手で持てる』というように、発想の仕方とアイデアを出すコツをつかむところからスタート。

最初のワーク『内に目を向ける』では、『10年後も成功していそうな企業やブランドは?』『人気の企業はなぜ続いているのか分解して考えよう』など、グループごとに考えていきました。選手たちは積極的に意見を出し合い、次々に付箋に書いていきます。

2つめのワーク『外に目を向ける』でも『好きなブランドやチームなどは?』『10年後はどの業界でも当たり前になっていそうなことは?』などについて考えました。「立体映像が様々なところで使われて便利になっている」「骨伝導の携帯が当たり前になっている」「渋滞がなくなっている」などの意見を発表しました。

「スタジアムをテーマパークに」「女性ファン倍増計画」など多彩なアイデアが



続いて「セカンドキャリア」「レジーナファン倍増計画」の2テーマからグループごとに好きなものを選んで考えました。じっくりと意見を出し合いながら、アイデアを練っていきます。

最後に行われた発表では、レジーナファン倍増計画について「女性ファン増加計画をする。スタジアムに工夫をして、トイレに女性用品を置いたり、有名シェフの料理が食べられる企画をしたりする」「レジーナパークを作る。宮島を超える観光スポットになるよう、テーマパークのようなスタジアムにする」「レジーナ夏祭りを開催する」「有名人にユニフォームを着てもらってSNSで発信」と、多彩なアイデアが飛び出しました。

セカンドキャリアについても「学校の教師になって、ほめて伸ばす、やる気を引き出す授業をしたい。生徒の声に耳を傾けて、心に寄り添う先生になりたい。体育の時間が楽しくなるような工夫をする」と、具体的な案も出ました。

宮島を超えるようなテーマパーク作りを提案していた近賀ゆかり選手は、「レジーナはWEリーグのスタートに合わせてゼロから始まったチームなので、地域により浸透して認知してもらいたい思いが強くあります。以前、イングランドのアーセナルでプレーしていたときに、サッカーの価値が高いと感じました。ご近所の方が応援しているクラブが勝ったときはごきげんで朝から陽気に声をかけられるほどです。広島も(プロ野球の)カープの勝敗でみなさんの気分が変わるので同じ雰囲気を感じています。スポーツが人生の一部になっている地域のみなさんにとって、そんな存在にレジーナがなるためのアイデアを考えられて今回はいい機会になりました」と、国内外のさまざまなクラブでプレーした経験があるからこそ感じた考えを明かしました。



3時間にわたって熱く意見を交わし合って終了しました。ワークショップを一緒に行った中国経済産業局では、中国地域5県のスポーツ関連産業の振興を通じた地域の付加価値向上のための連携プラットフォーム「ちゅうごく5県プロスポーツネットワーク(スポコラファイブ)」を主宰しています。今後もサンフレッチェ広島レジーナはスポコラファイブと連携していく予定だといいます。今回出たアイデアが実現され、スタジアムが一層にぎわう日は近いようです。

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