アウェイのサンフレッチェ広島レジーナは9分に#9上野真実のゴールで先制すると、その直後にカウンターから#11中嶋淑乃のクロスに#8増矢理花が合わせて追加点。2点リードで迎えた56分、今度は増矢のスルーパスに中嶋が反応し、3点目をゲットします。その後はホームのちふれASエルフェン埼玉が何度かシュートシーンをつくりますが、ゴールラインを割ることができず。S広島Rが開幕戦で勝ち点3を手にする結果となりました。
今回プロリーグがスタートするということで、初戦の大切さを思いながら第1戦に臨んだんですけれども、自分たちのやりたいことを追求する中でリスクに対してというところで上手くいかなかったのがスタートの失点に繋がってしまったのかなと思います。ただ、やっているサッカーが少しでもできたのではないのかなと思います。
——WEリーグの中で女性指導者を育成していこうという取り組みもあると思いますが。
WEリーグの理念として女性の指導者を、というところで、スタートしてみたら私だけが女性だったのでもっと進んでいるのかなと思いでいたんですけれども、その中でやはり1人ということで責任とプレッシャーをすごく感じております。女性だから、男性だからということではなくて、どうやって戦っていくかというところを追求しなくてはいけないと思っていますし、女性のメリットとすれば、自分も長い間サッカーをしてきたので、女子チームの経験というのはすごく活かされるのでないかなと思います。勝つサッカーを追求するにあたっては、まだまだこれから自分自身も成長しなくてはというところが多々あるというのは感じております。
——選手から指導者というロールモデルの例が少ないがこれからどう増やしていくか。
私も草分け的な選手で長くやってきたので、そういう意味では指導者の方もどんどん若い指導者が増えていくと思っています。——新規参入となった広島と対戦してみて
スピードがある選手が多いというのもわかっていたので、チームの中でやってきたことがどうこの試合で出せるかという思いで臨んだんですけれども、やはりスタートのところで2失点してことが今日の流れを変えてしまったなと反省しております。
——失点以外での敗因を挙げるとすれば?
勝つためにはボールを奪って攻撃しなきゃいけないと思うんですけれども、相手からどうボールを奪ってどういうふうに自分たちの良さである練習してきた攻撃に繋げられるか、攻撃の切り替え、良いボールの奪い方がもう少し整理されれば自分たちらしさが出たかなと思います。
——実際プロリーグが開幕してみて感じたこと
日本女子サッカーリーグがスタートしたときには選手でいましたし、今回こうやって指導者としてプロリーグの監督をやるとは思ってもいなかったことなので、ましてや自分が指導者をしている間にプロリーグができることには感謝したいと思っております。
——応援してくれている埼玉県民の皆様に向けて
プロリーグスタートの開幕戦をホームでできてたくさんの人が来てくださる中で、試合をやれたというのは本当に感謝したいと思います。残念ながら結果の方は負けてしまいましたけれども、皆様の声援のおかげで最後まで戦う選手の姿は見せられたんじゃないかなと思います。これに甘んずることなく、次勝利を目指して頑張りたいと思っています。続きを読む
前半は結構相手に押され気味で、前からプレッシャーにいくということは練習でもやっていたんですがそれがチームとして上手くいかなくて、相手のペースにもっていかれて失点まで繋がってしまったんですけど、後半は前から行ける場面も出てきて立て直せましたが得点まで取り切れなかったのはチームとしての今後の課題になるのかと思います。
——チームが女性監督である良さ、選手たちから指導者への道が広がることについて
男性監督だと近寄りづらいみたいな、監督のオーラみたいなのがあると思うんですけど、半田監督はそういう雰囲気があんまりなくて親しみやすくて、色々な質問とか疑問点とかがあったらすぐ話ができるくらい距離が近いというか。女性監督ならではの距離感があると思います。選手がC級ライセンスを取得することについては、サッカーの原理・原則や、自分自身は感覚でやっていたようなものが言葉として見えて、指導者の立場になって見えることが広がったというか。また初心に戻れたというかそういう良さはやっぱりあるかなと思いました。
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立ち上がりのところはみんな入り方に気を付けようという感じで。入り方は悪くはなかったんですが広島さんの方にボールを持たれることが多くて、守備のところでもちょっとはめどころがない状態でいいようにやられてしまっている中で、自分たちのボールになった時にそこを大切にしたかったのですが、失う回数も多かったので悔しかったです。
——広島と実際対戦して思ったことと想定していたことの違い
ビルドアップとか人との関わり方が上手だなという印象は元から持っていて、それを出させてしまったと思います。
——開幕戦に先発出場してみて
今日というこの瞬間しかないピッチに出れる最初の11人はすごい責任があり、色々なみんなの想いを背負って気持ちで臨んだのですが、自分自身も本当に何もできずミスも多く終わってしまったことが悔しいと思います。ずっと続くので、またチームみんなでやっていきたいと思います。
——熊谷の皆様に向けて
ホームタウンとして受け入れていただき本当にありがとうございます。初戦という大事な日だったのですがこのような結果になってしまって、本当に申し訳ないと思っています。また応援してもらえるチームを目指して頑張ります。
——ピッチ内外でのメディアの注目度
色々な方々が動いていただいて今日という日を迎えられたと思うんですけど、いつもよりお客さんもいっぱい入っていただいて、有観客でやらせてもらえる喜びというか、本当に嬉しく思いました。選手はすごくパワーになるので嬉しかったですが、申し訳ない結果になってしまいました。
——これからのWEリーグがさらに成長、発展するために大切なこと
WEリーグを知ってもらうことは大事だと思うのですが、私たちにできることと言ったら、自分たちのプレーを磨いて何かを感じてもらえたり、面白いと思ってもらうことが選手が一番に考えなきゃいけないところだと思います。続きを読む
試合の主導権を握れたことは良かったと思います。攻撃のところでも自分たちが2-0で勝っているという状況と相手の出方見ながら上手くゲームコントロールが出来たかなと思います。
——立ち上がりピンチの時間がありましたがそこからサイド攻撃が機能しました。
入りのところは少し固さが見られ少し押し込まれる状況でしたけど、ボールを握り始めたらしっかり自分たちの特徴を生かしながら仕掛けて主導権を握れたゲームにしてくれたと思います。
——1点目の立花選手について
ずっとトレーニングをする中で徐々にやれることを増やしてくれた結果かなと。それが上手くゲームの中で表現してくれたかなと思います。
——1得点2アシストの増矢選手の怪我の状態について
メディカルと確認中で詳しくは分からないですけど、大きな怪我ではないことを祈っています。
——サポーターの皆様に向けて
開幕ということもありますし、選手のプレッシャーもあるなかで少し固さが見られましたけど、レジーナとしてこういうサッカーするんだよというトライはたくさんしてくれたかと思いますし、開幕戦を勝利できたのは良かったです。
——発足して半年あまりテンポよくサッカーができている
攻撃の部分で自分たちの特徴、各選手の特徴をどのように活かしていくかというところと、トレーニングする中とプレシーズンマッチを経てもっともっとやれることだったり、引き出しの中身を増やしながら共有していこうというところを彼女たちが本当に自分たちで向き合って取り組んでくれたことがそういうふうに映ったのであれば、少しずつですけど、積みあがってきているのだと思います。
——初陣という緊張感の中で勝利できた心境
開幕戦を勝利で終えられたことはすごく嬉しいですし、ホッとしてます。選手たちには緊張してるな、と言っていたんですけど、僕自身ミスとかもあってやっぱり意識するとこはあったんだなと思いました。全力で選手のためチームのためにやってきたのでこういう形になってよかったです。
——今後のチームに期待する部分
攻撃の形をより増やしていくというところを継続してやっていけたらと思います。
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今日はまず結果を出すことが大事だと思っていたので、結果を出せて少しホッとしているところはあります。
——WEリーグとしてもサンフレッチェ広島レジーナとしても歴史的な一日になり、特別な日に勝利できたことについて
この第一歩が良いスタートを切れたというのがチームとしてすごく大事なステップだったと思いますし、ここからの積み上げというものが色々大事になってくるので、ホッとしたのもこの一瞬で、次に切り替えてしっかり準備したいなと思っています。
——立ち上がりにピンチを迎えたシーン、選手同士で声の掛け合いなどはしていたのか
あまり立ち上がりから攻めることができなかったので、コーナーになってしまった部分もあるんですがみんな集中してゴール前に集結することもできましたし、そこで防げたことが先制点に繋がったと思うので、悪い状態の時でも最後まで体を張って守れるかというのはこれからも大事になってくると思います。
——広島で待っている選手、スタッフ、ファン・サポーターの皆様に良い報告ができますね。
本当に勝ちを持って帰りたかったので、そこは嬉しく思います。
——女子サッカー界にとって歴史的な一日になったが、どのように感じていたか。
今日行われたなかで一番遅い時間での試合でしたが、10時からのINACの試合や他の試合を見ることができて、「新たなリーグが始まったんだな」というのを意識しながら会場に来て、もちろん緊張感もありましたし、新しいものがスタートしたというワクワクと緊張感を楽しめた開幕戦となりました。
——今後WEリーグにとって大切なものとは。
今はコロナ禍という難しい状況の中でできていることにすごく感謝しないといけないですし、ただ、ここからもう少し見に来てくださるファン・サポーターの方々を増やせるような試合をしなくてはいけないとも思いますし、楽しみになるような場所にしなくてはいけないというものもあるので、週末は女子サッカー、WEリーグがあるという楽しい週末になっていけるように頑張っていきたいと思います。
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