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レポート
2022.03.25
WE ACTION DAY「誰もがスポーツを楽しむ機会を地域に創造する」
AC長野がホームタウン長野市とボッチャ大会を共催、選手の思いを伝えるオンラインイベントも

AC長野パルセイロ・レディースは3月19日、ホームタウンの長野市で前回のWE ACTION DAYに続いて、ボッチャ大会を開催しました。また、オンラインイベントも二つ実施。「One ACTION」と題し、WEリーガーが困難を乗り越えた経験を伝えるYouTubeライブ配信と、未来のWEリーガーたちにエールを送るトークライブを行いました。



「Enjoy! ボッチャ大会」は長野市豊野体育館で行われました。AC長野からは主将でDFの五嶋京香選手と長野市出身のFW中村恵実選手ら19人参加し、3チームに分かれました。市民の皆さんら約70人が結成した12チームと合わせ合計15チームが、三つのブロックによるリーグ戦を行いました。

東京パラリンピックで人気となったボッチャは、赤い球と青い球を6球ずつ投げ、白い目標球に近い方が点を得る競技です。障がいの有無や年齢、性別を越えて誰もが楽しみ競い合えるのが魅力です。



各ブロックで歓声が上がる中、MF鈴木日奈子選手のチームは長野県ボッチャ協会のチームと大熱戦。DF池田玲奈選手が連続でファインプレーを披露する一方、脳性まひのため車いすで参加した男性が球を目標球に寄せるなど、一進一退の攻防となりました。

小学5年生から競技をしているという17歳の小林朔也さんは「選手たちも盛り上がってくれたので、一緒にやっているこっちも楽しい」と大興奮。五嶋選手は「コロナでなかなかこのような機会を持てなかったけれども、これからも皆様と触れ合える機会をつくっていきたいです」と話しました。

ボッチャ大会は長野市との共催。長野市は「スポーツを軸としたまちづくり」を推進していて、近く「ホームタウンNAGANOまちづくり連携推進ビジョン」を発表予定。同市を拠点とするAC長野の男女チームのほか、バスケットボールとフットサルのプロチームと連携、各競技の試合のほか、こういったイベントを通じ、地域に根差したスポーツ振興に取り組んでいくということです。

オンラインイベントは二つ開催。まず午前に「サッカー選手の経験を生かして女性の生き方を提案」をテーマにした「One ACTION!オンライントークショー」をYouTubeでライブ配信しました。

トークショーのMCはFW泊志穂選手が務め、パネリストとしてFW藤田理子選手とMF國澤志乃選手、 それにFW三谷沙也加選手が登場。最初に、これまでの人生の満足度を1本の曲線で描くライフラインシートを示しました。



藤田選手と三谷選手は、スランプや調子がよい時などに曲線が上下していました。それに対し、國澤選手は満足度が高いまま、ほぼ横一線のゆるやかな波でした。國澤選手は米国へのサッカー留学や、イタリアのクラブに移籍した経験に触れ「新しいチャレンジに不安はなかった」と冷静にコメント。さらに「行けばなんとかなる」と続け、大胆な一面も見せました。

藤田選手はDFでの登録からFWにポジションが変わりました。自分の意向でなくても「置いてもらえる意味を考えること」が大切だとし、一歩を踏み出すための一つの行動をOne ACTIONとして「自分を納得させられる行動をする」ことを挙げました。

三谷選手は過去に2回ほど引退を考えたことがあるそうです。今後のOne ACTIONは「笑顔でいること、前向きな姿勢でいること」だとしました。そして「苦しいことがあっても、支えてくれる人たちに向けての笑顔は欠かせない」と話しました。

最後に泊選手がツイッターといったSNSに「#_one_action」のハッシュタグをつけてトークショーの感想などを投稿してほしいと話し「みんなで一緒にアクションを起こしていこう」と呼びかけました。

さらに夕方には「選手から学ぶ! プロサッカー選手」と題したトークライブで、次代を担うジュニア世代に夢や希望、目標を持つことの大切さを伝えました。ZOOMを利用して佐久市とつなぎ、佐久長聖高とFC佐久インテンザの女子サッカー選手、小学生から高校生まで約30人が参加しました。

9年目のGK池ヶ谷夏美選手が中心になってトークライブを進め、岡谷市出身のMF瀧澤千聖選手と諏訪市出身のMF伊藤めぐみ選手が、プロ精神を巡るについてさまざまなエピソードを明かしました。最後は、控えの期間が長かったという池ヶ谷選手が「明日から変えられることがある。今日からできることがある」と語りかけ、ライブをまとめました。

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