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レポート
2022.03.11
WE ACTION DAY「『WE』の輪を広げよう~男女サッカーの垣根を越えた初の試み」
新潟LがJ2試合会場でトークイベント&親子サッカー教室 5月にはホームゲームを共同開催

アルビレックス新潟レディースは3月5日「『WE』の輪を広げよう」をテーマに、WEリーグ理念の周知活動として本拠地デンカビッグスワンスタジアムでプレーヤーズトークショーを行ったほか、オンラインによる「新潟県親子サッカー教室」などを開催しました。



スタジアムでは当日、J2アルビレックス新潟のホーム開幕戦が行われ、1万人以上のサポーターが詰めかけていました。今回のWEアクションはJリーグの試合会場で行われた初の試みで、同じクラブに男女のチームがある強みを生かしました。

プレーヤーズトークショーはスタジアム前広場の特設ステージで行われ、リーグ得点ランキングで上位につけるFW道上彩花選手、新発田市職員だったキャリアを持つMF滝川結女選手が登壇。多くのサポーターが足を止めて耳を傾けました。



冒頭でまず、日本初の女子プロサッカーリーグとして誕生したWEリーグと、リーグの理念を紹介。滝川選手は「小さい頃からプロサッカー選手になることが夢だったので実現できてうれしい」と語りかけました。

道上選手は「女子のプロリーグから女子サッカー選手という職業が生まれて、子どもたちが目指せる場所ができたと思っています。WEリーグの理念によって自分のすべきことが大きく変化したわけではありませんが、女子サッカーから女性の活躍の場、職業の枠が広がるきっかけにしていきたいです」と力強く伝えました。

サッカーを始めたきっかけは、2人とも兄の影響だということです。道上選手が「これからは『お姉ちゃんがやっていたから』になってほしい」と願うと、観衆から拍手が起こりました。また、5月8日にJ2とWEリーグのホームゲームを共同開催することを発表。滝川選手は「(男子チームの)サポーターの皆様にも応援してもらえたら、と思っています」と呼びかけました。

一方、MF園田瑞貴選手ら16人の選手はスタジアムの周辺でクラブのWEステートメントペーパーを3000枚ほど配布。選手自ら手渡しする姿はサポーターの皆さまに好評でした。ペーパーにはステートメントとして「私たちアルビレックス新潟レディースは、理念実現のために、ピッチの内外を問わず活躍できる人財となり、魅力あふれる新潟づくりに貢献します」というメッセージと活動の様子を写真で紹介。

ペーパーを受け取った女性は「オリンピックでも女性選手の活躍があり、女性スポーツも盛り上がっていると思います。共同開催の試合も楽しみです」。学生時代にサッカー部のマネジャーをしていたという女性は「学生のときは女子プロリーグができるなんて思いもしなかった。これからもっと広まっていってほしいと思います」と期待しました。

このほか、オンライン形式で「新潟県親子サッカー教室」も行われました。性別を問わずサッカーやスポーツ文化に親しむことが目的です。当初は他のイベントと合わせ、スタジアムで開かれる予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けオンラインとなりました。

サッカー教室には12組の親子が参加。チームからはキャプテンでMFの上尾野辺めぐみ選手やGK平尾知佳選手、それにMF加藤栞選手やDF北川ひかる選手ら8人が登場しました。

パス回しのデモンストレーションでは、選手が鮮やかなボールさばきを披露。子どもたちは画面を食い入るように見つめました。選手は子どもたちにアドバイスをしたり、激励の声をかけたりして交流、参加者と一緒になって楽しんでいました。



北川選手が感想を尋ねると子どもたちからは「楽しかった」という声が飛び交いました。小学4年生の西澤咲希さんはMF園田瑞貴選手のファンだそうで、はにかみながら「将来は女子サッカー選手になりたいです」と夢を明かしました。

シーズン2度目のWE ACTION DAYを終え、広報担当の井伊夏生マネジャーは「新潟は雪国なので都心部よりサッカー人口も少なく、ハンディがあるかもしれません。しかし、ここ新潟に愛着を持ち、誇りを持ってプレーする選手たちの姿こそ魅力です」と話しました。そして「地域のサポーターのみなさまの家庭的な温かさに支えられ、WEリーグブランドの確立、理念の浸透を目指していきます」と述べました。今後もクラブを挙げての取り組みを続けていくということです。

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