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レポート
2021.10.11
国際ガールズ・デーに合わせ、アフガニスタンの女子選手たちへサポートを表明 岡島チェア、元アフガニスタン女子代表監督がコメント

本日1011日は、「国際ガールズ・デー」です。男の子に比べて就学率が低く、若年での強制的な結婚や貧困に苦しんでいる世界中の女の子たちを力付けようと、201112月に国際連合(国連)で制定されました。

「一人ひとりが輝く社会」の実現を目指すWEリーグでは、「国際ガールズ・デー」を少女たちの夢や将来について改めて考える機会とします。

報道されているように、8月にタリバンが征服したアフガニスタンでは女性の権利が制限され、スポーツはもとより、教育を受けることさえ難しい状況です。女子サッカー選手も例外ではなく、むしろ「女性の権利」の象徴として命の危険にさらされています。元アフガニスタン女子代表監督のケリー・リンジーさんは、2017年にJ-Green堺で開催されたJFAインターナショナルコーチングコースに参加し、アフガニスタンの女子選手たちがこの10年で「女性がサッカーをする権利」をいかに苦労して勝ち取ってきたかということを紹介してくれました。彼女は、今まで200人以上のアフガニスタン女子選手とその家族たちを、他国の政府と協力して国外に避難させてきました。

「女子・女性」が「サッカー」をするというだけで、命の危険を伴う場所がこの世界に存在しているということ。女子だけではなく、サッカーに関わる全員が、その事実を知っておくことが重要です。

WEリーグでは、同じサッカーファミリーとして、アフガニスタンの女子選手たちの動向に注目し、選手との交流などをサポートしていく予定です。

コメント
岡島喜久子 WEリーグチェア

同じくサッカーを愛するファミリーとして、アフガニスタンでサッカーをしている女の子や女性たちをWEリーグでもサポートしていきます。例えば、WEリーグの選手たちとの交流も一つです。オンラインで定期的に話をしたり、ビデオを送ったりすることで、大変な状況を切り抜け、新しい国で生活を立て直している女子選手たちをとても勇気づけることができると伺いました。

WEリーグが掲げる多様性社会の実現に向けた取り組み「WE ACTION」でも、彼女たちに対してできることは何かということを、クラブや選手たちとともに考えて取り組んでいきます。

サッカーをすることが命の危機につながるという状況は、私たちには想像できないことです。本日の「国際ガールズ・デー」を機に、世界にはサッカーをするために命をかけてきた女子サッカー選手たちがいるということを皆さんに知ってほしいです。私たち一人ひとりにできることは小さなことかもしれませんが、その小さな助けの手をぜひみんなで差し伸べることができれば、と思っています。

ケリー・リンジー 元アフガニスタン女子代表監督(20162020


アフガニスタンの女子サッカー選手に代わって、日本の皆さんの気持ちに感謝します。

彼女たちは、想像を絶するとても衝撃的な経験をしています。アフガニスタンの女子サッカー選手は、女性の権利を主張する象徴する要注意人物だとされ、タリバンに命を狙われているのです。

日本の皆さんが、アフガニスタンの選手のことを考えてくださっていることにとても感謝していますし、同じサッカー選手として、女性どうし、日本の選手の皆さんと友達として話をしたいと思います。このような、人間としての心と心のつながりが、いま彼女たちには一番必要です。

多くの選手は、外国に安全に避難しましたが、まだ全員ではありません。しかし、避難したものの、彼女たちは新しい生活を一から始めなくてはなりません。新しい国、文化、言語、学校など、不安なことばかりです。

他の国の女子サッカー選手と繋がっているということが、彼女たちの大きな励みになると思います。本当にありがとうございます。

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