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レポート
2021.10.08
WE ACTION DAY「サッカーでインクルーシブな社会を!」N相模原が障がいのある子どもたちと交流

ノジマステラ神奈川相模原は10月2日、活動拠点のノジマフットボールパークに知的障がいや発達障がいのある子どもたちを招待し、交流しました。イベントは選手が企画したもので、サッカーを通じて分け隔てのないインクルーシブな社会を目指そうと、トップチームの全選手が参加しました。


台風一過の青空の下、イベント企画の中心になった石田みなみ選手が「グラウンドをこんなに一面走り回れる日はないと思うので、夜ぐっすり眠れるぐらい元気に頑張ってください」とあいさつ。青いユニホーム姿の選手に20人の子どもたちが駆け寄りました。

20人は障がいがある児童が放課後や休日に利用する福祉施設「放課後等デイサービス」に通う子どもたちで、相模原市と川崎市にある事業所3カ所から招待されました。

まず、ダンスでウオーミングアップ。その後、三つのメニューをこなしてサッカーを体験しました。子どもたちは良いプレーができると照れながらもうれしそうに選手とハイタッチ。「先生役」の選手は一人ひとりの名前を呼んで盛り上げました。

メインイベントはハーフコートゲームで、WEリーガーと子どもたちが対決しました。石田選手は「私たちは普通の大人より負けず嫌いです。全力で向かってきてください」と本気のプレーをすると宣言。選手も子どもも夢中でボールを追いかけました。

ゴールが決まると両手を挙げてみんなで喜び、歓声や拍手がピッチのあちこちで沸き上がりました。全員でサッカーを楽しむ様子は「インクルーシブな社会」をスポーツで実現させたものでした。



笑顔いっぱいでサッカーを満喫した子どもたちは「楽しかった」「選手に会えてうれしかった」と大満足。集合写真を撮った後には、サイン入りグッズなどがプレゼントされました。

今回のイベントは石田選手を中心に選手が企画し、三つの事業所とのコラボレーションとして開催されました。事業所のうち相模原市にある「るうちぇ」代表の伏見美和子さんと石田選手は、高校時代に静岡県選抜で一緒にプレーした仲間だそうです。

サッカーでつながっていた伏見さんと石田選手が、クラブやチームメートにその輪を広げ、地域に貢献しました。プログラムも選手たちが事業所の方からアドバイスをいただきながら考えたということです。

WEリーグに所属する選手の行動規範、WEリーガークレドには「みんなが主人公になるためにプレーする」と書かれています。選手が事業所の皆さんと作り上げたこのイベントは、試合以外の場でもクレドを実行したといえるでしょう。

石田選手は「このような縁は絶対大切にしていきたい」と言い「クラブにはそういうつながりをずっと大事に持ち続けてもらいたい」と希望しました。

また「子どもたちが楽しかったと言ってくれたので、それが全てかなと思う」と振り返り「WE ACTION DAYを設けてもらえていることで社会貢献活動を実行しやすい。自分たちがプロサッカー選手や女子サッカーの魅力を伝える意義を考える良い時間になった」と、チームにとっても貴重な機会になったと話しました。

一方、伏見さんは「多くの女子サッカーチームに各地域の障がいがある子どもたちとこういったイベントをやってもらいたい」と話しました。そして「石田選手のような選手が増えれば(活動は)もっと広がっていくと思う」と期待しました。

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