第17節のマッチプレビューとして、三菱重工浦和レッズレディース(浦和)vsサンフレッチェ広島レジーナ(S広島R)の見どころを2024年4月26日時点でのWyscout(R)のデータを基に紹介します。
浦和は2024年4月26日時点で14勝2分1敗勝ち点44で1位。S広島Rは5勝4分7敗勝ち点19で7位。前回の対戦では2対1で浦和が勝利しました。(前回の試合結果はこちら)
この試合のポイントは二点あります。
一点目は浦和の右サイドとS広島Rの左サイドのマッチアップです。
浦和の右サイドでプレーしているのは清家貴子選手と遠藤優選手の2人。清家選手は得点数15、シュート数85、明確なゴールチャンスを生み出したパスの回数を示すキーパス数21本はリーグ1位、枠内シュート率49.41%、アシスト数7、ゴール期待値(xG)0.94はリーグ2位、クロス数66本はリーグ3位など、攻撃に関する多くのスタッツでリーグ上位を記録し、浦和の総得点44点中22点に得点およびアシストで関わっています。
清家選手と共に右サイドを支える遠藤選手は、1対1のドリブル成功率68.63%でリーグ3位、クロス数53本はリーグ8位と清家選手とは違う強みで右サイドを支えています。
マッチアップをするS広島Rの左サイドでプレーをするのは中嶋淑乃選手と藤生菜摘選手の2人です。中嶋選手の1対1ドリブル回数90回はリーグ3位(1位は清家選手の99回)、ドリブル成功率は53.33%を記録しています。
中嶋選手と共に左サイドを支える藤生選手は第14節INAC神戸レオネッサ戦で2得点、守備デュエルの勝率は71%を記録。藤生選手が清家選手と遠藤選手とのマッチアップでいかに優位に立ち、中嶋選手の負担を軽く出来るかがポイントです。
二点目は、パスでチャンスを作り出す選手とチャンスを得点に結びつけるストライカーです。
浦和の注目選手は塩越柚歩選手と島田芽依選手の2人。塩越選手の8アシストはリーグ1位、キーパス10本はリーグ9位。1試合平均でパスを受けるパスレシーブ回数は33.22回を記録しています。
塩越選手のパスを受ける選手の一人である島田選手は枠内シュート率51.4%でリーグ1位、得点数リーグ2位の8得点、xG(ゴール期待値)0.46はチームメイトの清家選手次ぐ記録で、90分毎の得点数0.81は清家選手(0.91)に次いでリーグ2位。清家選手に注目が集まりがちですが、塩越選手と島田選手のプレーからも目が離せません。
S広島Rの注目選手は小川愛選手と古賀花野選手。小川選手はパスを出して受けるプレーが得意な選手で、1試合平均のパス成功率は80.6%、パスレシーブ回数は33.28回。小川選手がどのくらいボールを受け、味方にパスを出せるのかが注目です。
古賀選手は2024年3月のリーグ再開後から9試合で3得点を記録。枠内シュート率33.3%、ゴール期待値(xG)0.35を記録しています。好調な古賀選手が浦和のディフェンス陣から得点を奪えるのかが注目です。