第14節のマッチプレビューとして、ジェフ千葉レディース(千葉L)vsAC長野パルセイロ・レディース(AC長野)の見どころを第13節時点でのWyscout(R)のデータを基に紹介します。
千葉Lは第13節終了時点で3勝4分6敗勝ち点13で9位。AC長野も3勝4分6敗勝ち点13で10位。同じ勝ち点で並ぶ2クラブの対戦です。前回対戦時は第8節。AC長野が2対1で勝利しました。(前回の試合結果はこちら)
一点目は千葉Lのボール保持率です。千葉Lの1試合平均のボール保持率はリーグ4位の51.9%。AC長野との前回対戦時は千葉Lのボール保持率が62.9%、パス本数が497本(AC長野は267本)を記録しており、今回の対戦でも千葉Lのボール保持率が高くなることが予想されます。
千葉Lで注目をしたいのは、蓮輪真琴選手と岸川奈津希選手。蓮輪選手の1試合平均のパス数58.63本はリーグ17位でセンターバックとしても10位。岸川選手のスルーパス数18本はリーグ5位を記録しています。ボールを保持しつついかに相手ゴール前までボールを運べるか注目です。
二点目はAC長野のプレス強度です。AC長野はPPDA ※1 が8.53でリーグ2位とプレス強度が高いクラブの為、千葉Lのボール保持率が高くなることはAC長野にとっては望み通りのはずです。
前回対戦時のボール保持率は千葉Lが上回りましたが、ゴール期待値(xG)は千葉Lが0.89、AC長野が1.43とAC長野が上回りました。
AC長野で注目をしたいのは守備デュエル成功率リーグ3位(80.8%)の岩下胡桃選手、インターセプト数リーグ1位(109回)の岡本祐花選手とリーグ3位(103回)の奥川千沙選手。3選手が千葉Lからどれだけボールを奪えるのかが注目です。
三点目はいかに両クラブが得点を奪うかです。千葉Lの1試合平均枠内シュート率はリーグ5位の34.3%と、枠内にシュートを打つ確率が高いクラブです。
枠内シュート率で注目をしたいのは大澤春花選手。大澤選手の枠内シュート率43.48%はリーグ5位を記録し、前回のAC長野との対戦時にも得点を挙げています。
もう1人千葉Lで注目をしたいのが城和怜奈選手。右サイドから仕掛けるドリブルが特徴で、1対1のドリブルを仕掛ける回数が1試合平均4.04回、1試合平均のクロス数4.04回はリーグ5位で2アシストを記録しています。
AC長野で注目をしたいのは伊藤めぐみ選手。前回千葉とのL対戦時に2得点、前節の三菱重工浦和レッズレディース戦でも2得点を挙げています。伊藤選手の1試合平均の得点率0.47です。900分以上出場をしている選手としては、浦和の清家貴子選手(0.84)、マイナビ仙台レディースの廣澤真穂選手(0.53)、サンフレッチェ広島レジーナの上野真実選手(0.53)に次いで4番目です。
ボール保持率が高い千葉Lとプレス強度が高いAC長野。クラブの特徴を踏まえて、両クラブの選手たちがどんなプレーを披露するのかが注目です。
※1:「ピッチ60%のエリアで許した相⼿クラブのパス本数」を「タックル+インターセプト+ファウル+チャレンジ(守備のアクション)」で割った値で算出。値が少ないほどプレス強度が高いことを示す。