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リリース
2024.02.09
「2023-24シーズン WEリーグ」前半戦メディアブリーフィングを開催

登壇者

狩野 倫久氏(WEリーグテクニカルアドバイザー)

山岸 佐知子氏(JFA審判委員会副委員長/WEリーグ理事)

 

講義概要

2024年2月5日、WEリーグ 2023-24シーズン前半戦を振り返るメディアブリーフィングを対面とオンラインのハイブリット形式で開催しました。

今回は、テクニカルデータを用いた前半戦の振り返りと女性審判員の取り組みについて、2つのテーマで実施されました。メディア関係者のみならずWEリーグおよびなでしこリーグのクラブ関係者もオンラインで視聴し、約70名にご参加いただきました。

冒頭、髙田春奈チェアより「今回はWEリーグで一番大事にしている競技面での成長や戦術的なスタイルの変化を共有することで、改めてWEリーグの魅力を伝えていきたいと思う。また、サッカー界全体の女性活躍は大事な要素であると考えているので、女性審判員の取り組みに関しても多くの人に理解いただき、応援していただきたいと思っている。」と挨拶がありました。

その後、WEリーグテクニカルアドバイザーの狩野倫久氏より、分析ツールであるWyscoutのデータを活用しながらテクニカル面でのフィードバックを行いました。

「指導者仲間の合言葉として、“Rivals&Fellows 我々は競り合うライバルであり、かつ、高めていく仲間である”を持ち、世界一のリーグを目指している。」という言葉から始まり、今シーズンの特徴は「テクニックと連続した攻守の関わり、そして、ハードワークをベースとした攻撃的なフットボール」であると共有。加えて、どのチームも攻守に仕掛けていくアグレッシブな攻防が多く見られ、各チームがハードワークをベースに強度の高い洗練されたプレッシングと、それをかい潜るアンチプレッシング、そして特徴を持った選手たちの活躍や選手交代等のベンチワークなど、試合終盤まで一進一退のスペクタクルな試合展開により最後まで目を離せない試合が多く見られた、と報告されました。


続いて、JFA審判委員会副委員長の山岸佐知子氏から、女性審判員の取り組みとして開幕前の研修会やフィットネステスト、デブリーフィングの内容について紹介されました。

研修会では、男子大学生に選手役として協力してもらい、早い試合展開を模倣したレフェリングの練習を実際のトレーニング映像とともに説明。

また、主審の1試合における走行距離が約10kmであるということから、フィジカルコンディションはとても重要視していると強調しました。WEリーグの試合を担当できる審判員は年に一回のフィットネステストに合格した1級・女子1級審判員のみであることが改めて共有され、WEリーグ担当審判員に求められるフィジカルフィットネスレベルについて説明されました。

さらに、シーズン中はデブリーフィングを定期的に実施することで、リーグ戦における事象の事実確認や見解のすり合わせなど、判定の一貫性を保つために様々な取り組みを行っていることも周知されました。普段あまり目にすることのできない審判員の取り組みを実際に見聞きすることで、選手のプレーだけでない競技面での質の高さについて理解を深めることができました。


最後に、質疑応答では女子サッカーに携わるメディアの方々から多数の質問をいただき講義を終えました。

競技面に関するメディアブリーフィングを対面で開催することは初めてということもあり、ディスカッションも含め充実した時間となりました。

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