2022-23 Yogibo WEリーグ第15節4月29日に、日テレ・東京ヴェルディベレーザがWE ACTION DAYを東京都稲城市にある駒沢女子大学（学校法人 駒澤学園）で3つのイベントを行いました。小学校1～6年生の女子を対象とした「駒沢女子大学 少女サッカー教室」と「自分のカラダの仕組みをベレーザの選手と一緒に学ぼう！」を、駒沢女子大学・駒沢女子短期大学在学生限定の「ベレーザの選手と一緒に食育と運動を学ぼう！カカオ編」を開催しました。
日テレ・東京ヴェルディベレーザの選手がコーチ役になって行われた「駒沢女子大学 少女サッカー教室」では、小学生の女の子67名が参加者しました。低・中・高学年、GKの4グループに分かれてスタート。
それぞれのレベルに合わせたメニューを選手たちが考え、この日に向けて準備しました。グループごとに、本格的なトレーニングが展開されます。ボールに親しむだけではなく、ゴールに向かう姿勢などを的確に伝えていきました。
長短のパスの使い分けやトラップのときの身体の向きとボールの置き方、ゴール前の崩しのアイデアなどを選手が丁寧に説明しながらトレーニング。実戦ですぐに役立つテクニックを少女たちは、一生懸命に身につけようとしていました。
小学6年生の石田仁菜さんは、「ベレーザの選手のサッカー教室はとても勉強になりました。パス&GOをしたときに、堀内意選手がターンの仕方やこんなときは左足で受けた方が次のプレーに行きやすいとアドバイスをくれて上手くできました」と教えてくれました。
村松智子選手は、日本サッカー協会公認C級コーチライセンスを取得している経験を活かして、タイミング良く声掛けをしながら指導していました。村松選手は「高学年の担当だったのでエンジョイしながらも技術を身につけることを心掛けました。いつもベレーザがやっているメニューを取り入れて、少しレベルが高くても楽しめるようにしました」と工夫をしたポイントを話しました。
「自分のカラダの仕組みをベレーザの選手と一緒に学ぼう！」は、サッカー教室の終了後、希望者約50名が親子で参加。生理をはじめとする女性特有の健康課題との向き合い方、女性のカラダの仕組みについて、楽しく学びました。フェムテック・フェムケア情報サイト『Ly:set（リゼット）』の協力を得て、女性の体に関する専門家のみなさんがわかりやすく説明。
「自分のカラダの仕組みを知ることで、日々の生活やスポーツがもっと素敵にもっと楽しくなる！」をテーマに行われ、助産師さんのお話や○×クイズなどで女性にとって必要な知識を得ることができました。「生理中でも運動して大丈夫。血流が良くなっていい場合もある」「ナプキンは経血が少なくても交換した方がいい」「女性は一生に約450回生理がある」など、参加者は真剣に聞いていました。
さらに、岩清水梓選手と宇津木瑠美選手がいつも実践していることや体験談をトークショー形式で話しました。宇津木選手は「生理の前後を含めて体調の変化もありますが、ストレスなく過ごせるといいですね。試合と重なることもありますが、気にしすぎないようにしています。私はいいコンディションを作るために、自分に向き合う時間を作っています。大人になっても続くものですから、知識を身につけて安心してもらいたいです」と参加者に語りました。岩清水選手も生理痛がありそうなときは、前もって痛み止めを飲んでいるなどの対策を教えてくれました。
母親と熱心に聞いていた淺野芽依さんは「今は小学6年生で、女性の体について知らないことがたくさんあったから教えてもらえて良かったし、安心しました」と話しました。最後に選手たちのサイン会があり、あこがれの選手たちから直接声をかけてもらって満面の笑みを浮かべていました。
イベントを終えて、岩清水選手は「これまで生理について話す機会がなかったので、伝えられて良かったです。女子アスリートにとっては重要なことですから。参加者のお母さんが『私が娘のチームドクターの一人だから知識を得たい』と言って熱心に質問されていました。これから体に大きな変化のある小学生の親子のみなさんにアプローチできてうれしかったです」と手ごたえを感じていたようでした。
「ベレーザの選手と一緒に食育と運動を学ぼう！カカオ編」には駒沢女子大学・駒沢女子短期大学の学生27名と選手5名が参加。カカオの歴史やチョコレートの秘密について学びました。株式会社 明治の『チョコレート効果』のグローバルカカオ事業本部カカオマーケティング部 新田大貴さんを講師に招いて、カカオが持つ栄養や体にどんな効果があるのかなどを詳しく教えてもらいました。健康効果の高いカカオポリフェノールが手軽に摂れる『チョコレート効果』のドリンクを作って、みんなで試飲。食事を工夫することが健康に結びつくということがわかり、充実した時間になりました。
学び終わった後は、全員でドッジボールを楽しみました。普段はあまり運動をしないという学生の方もいましたが、選手たちが明るくリード。笑顔あふれる交流タイムを過ごしてイベントを終えました。
3つのイベントを通じて、女の子がサッカーや日常を楽しく過ごすためにあらゆる角度でサポートする活動を行ないました。42年の歴史あるチームの選手たちが、参加者とともに未来につながる体験ができた一日となりました。
