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レポート
2023.05.16
第5回 WE ACTION MEETING を開催 WEリーグの持つ“資産”を使って4つのジェンダー課題解決策を考案

公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)は、2023年4月に第5回 WE ACTION MEETINGをオンラインで開催しました。WEリーグクラブ選手18名、WEリーグクラブの理念推進担当者16名、WEリーグパートナー企業12名、メディア5名、スポーツ団体1名、WEリーグ事務局10名、計56名が参加。約2時間にわたり、ディスカッションを行いました。



前回、2月に行われた第4回WE ACTION MEETINGでは、昨季の『ジェンダー課題ブック』から、4つのジェンダー課題「母頼りが多すぎる問題」「日本の女子の自己肯定感が低すぎる問題」「女性は10代でスポーツやめちゃう問題」「女性コーチは約3割問題」について、考えました。今回は、引き続き4つの課題解決をするために、8グループにわかれて、WEリーグの持つ“資産”を使って具体的にどのような取り組みができるかを議論しました。

今回は、選手が今季初めて参加することで、より多角的な意見を交わすことができました。最後の発表タイムで出された解決案をもとに、WEリーグでは取り組みを引き続き行っていきます。

第5回WE ACTION MEETING実施概要

開催日時・場所:4月11日(火)18:30~20:30 オンライン

ゲスト講師/萩原なつ子先生(国立女性教育会館理事長、立教大学名誉教授)

ゲスト講師/能條桃子さん(一般社団法人NO YOUTH NO JAPAN代表理事、FIFTYS PROJECT代表)

ファシリテーター/半澤絵里奈さん(dentsu Japan サステナビリティ推進室推進オフィス dJ DEIリード 電通ダイバーシティ・ラボ所属 cococolor 編集長)

ファシリテーター/岸本かほりさん((株)電通 第3統合ソリューション局 ストラテジスト 電通ダイバーシティ・ラボ所属 cococolor 副編集長)

司会/小林美由紀(WEリーグ理事)

実施内容:

①オープニング
髙田春奈チェア挨拶、本日の登壇者紹介など

②参加選手の自己紹介

③萩原なつ子先生より 前回(第4回)の振り返り

④能條桃子さんよりご挨拶・活動のご紹介

⑤WEリーグの持つ資産について(グループワークサポートファシリテーター半澤さん・岸本さん)

⑥グループワーク(ブレイクアウトルームに分かれてワークシートを作成)
宿題のシェア(目指す未来とグループのメンバーが持つ資産を話し合おう)
施策アイディアのディスカッション(アイディア出しと施策実施に向けたステップの確認)

⑦発表タイム

⑧クロージング

4つのジェンダー課題解決に向けた8グループの取り組み案

「母頼りが多すぎる問題」について

AC長野パルセイロ・レディース 大久保舞 選手

私たちのグループは、WEリーグの資産である選手・ホームタウン・スタジアムを活用して、母親の家事負担等を減らすためのイベントを4つ考えました。
「ママシート」を用意して、お茶とお菓子を楽しみながらカウンセリングを受けて悩みを解決していく。
「父親向けの家事育児ワークショップ」を開いてスキルを磨いてもらう。
「WEリーガーの育て方」では選手がどう育ってきたかを話すことで子育てのヒントにしてもらう。
上記の他に「親子で一緒にできるイベント」も実施したいと話し合いました。

マイナビ仙台レディース 万屋美穂 選手

私たちはJリーグの試合会場での親子ワークショップを考えました。
まずは1日のスケジュールを見える化して、Jリーグの選手も「自分たちで家事をやっているよ」と子どもたちに伝えて、憧れの選手もやっているからやってみよう、自分のことは自分でしようという機会を一緒に体験する場を作りたいです。また、DAZNで取り上げてもらうことで、多くの人に知ってもらうという意見も出ました。


「日本の女子の自己肯定感が低すぎる問題」について

ハフポスト 中村かさね

選手がなぜプロサッカー選手をしているのか、人生のなかでなぜこの選択をしているのかを伝えたいと考えました。中高生になると自己肯定感が低くなる傾向があるといわれているので、子どもたちに頑張っている選手の姿を伝えていきたいです。ハフポストなどメディアを使って前向きなメッセージを発信したり、SNSなど選手やクラブで等身大の言葉を伝えたりしていきたいです。


「女性は10代でスポーツやめちゃう問題」について

日テレ・東京ヴェルディベレーザ 黒沢彩乃 選手

内的要因から考えて、多くはキャリアの不安から生まれるものが大きいと話し合いました。(スポーツを続けてきたWEリーガーが)女子小中学生と保護者をターゲットにした取り組みをしたいです。実施時期としては、選手がリアルで伝えられるようにしていきたいので、シーズンオフや子どもたちが新しくキャリアを考えるタイミングで考えました。実施内容は学校訪問などがメインになると思います。それだけになると一定の人だけにしか届かないこともあるので、YouTubeなどを使ってより多くの人たちに発信できるような工夫も必要かなと思います。また、ホームタウンだけでなく他の各地域にも訪問できるようにしたいです。

サンフレッチェ広島レジーナ クラブスタッフ 撰朋恵

外的要因と内的要因の深堀になったのですが、内的要因に問題を抱えていないのであればいくらでも解決する方法はあるということになりました。
WEリーグの資産はプロリーグとしての価値であり、魅せるという強み、魅力を伝える方法は独特な伝え方ができるのではないかと話し合いました。ディスカッションのメンバーであり、魅せ方のノウハウを持っているビーズインターナショナルさん(WEリーグパートナー)や、WEリーグクラブが持っている資産を活かして年齢に関係なくWEリーガーに憧れる子どもたちを増やすために、サッカーが楽しいものだということを様々な切り口で伝え続けたいです。


「女性コーチは約3割問題」について

パーソル キャリア株式会社 P&M本部 スポーツビジネス推進グループ 山田優梨菜

リーグの資産である選手や元選手のネットワーク、サッカーができる場所、地域や企業様のつながりなどを活かしていきたいと考えました。例えば、地域に根ざしたコーチを増やすことができる可能性があります。実施内容としては、たくさんの方にコーチ業を経験してもらうことで、興味を持ってもらってコーチを目指す流れを作るというアイディアが出ました。

ちふれASエルフェン埼玉 船田麻友 選手

私たちはコーチを目指す母数不足が影響していると考えました。普及やトップレベルなど様々な分野のコーチ業がありますが、中でもWEリーグのコーチに絞って考えました。まず情報が少なく、どう目指したら良いのかがわからないのが現状です。そこで、ロールモデルになるような人が情報の発信をする。職業選択を考えるタイミングの大学生やWEリーグ・なでしこリーグの選手が引退を考えるときなどに、講習や体験などを積極的に行って身近にトップクラブのコーチを見てもらうようにしたいと考えました。クラブの選手が大学生の施設に行ってその場で練習をする経験会もいいのではないかと思います。SNSで情報発信も大事だと話しました。

第5回 WE ACTION MEETING動画

WEリーグ公式YouTubeチャンネルにて公開中



WE ACTIONとは

WE ACTIONとは、WEリーグに所属する選手、クラブ、そして、サポートするパートナー企業をはじめとする様々な人が、リーグの理念「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する。」の実現のために輪となり、私たちみんな(WE)で起こす行動(ACTION)です。

WE ACTION MEETINGでは、選手、クラブ、パートナーの3者が集まり、自身や社会を見つめ、互いに共有することから始めます。この3者のステークホルダーが連携し、共創し、より大きな輪となり、社会へのACTIONを示していきます。

第1回 2021年12月14日(火)15:30~17:30 於 JFA ハウス1F ヴァーチャルスタジアム レポート

第2回 2022年1月18日(火) 19:00~21:00 於 オンライン レポート

第3回 2022年2月22日(火) 15:30~18:30 於 オンライン レポート

第4回 2月20日(月)15:30~17:30 於 JFAハウス ヴァーチャルスタジアム レポート

※WE ACTIONに関する情報は公式Webページをご覧ください。

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