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レポート
2023.04.10
WE ACTION DAY I神戸が未来のWEリーガーのために本気のサッカー教室を開催!

2022-23 Yogibo WEリーグ第13節、INAC神戸レオネッサがWE ACTION DAYに2つの活動を行いました。3月31日の「六甲アイランドクリーンアップ大作戦」では、選手と地域の方々がゲーム感覚でゴミ拾いができる、旭化成ホームプロダクツのオリジナルSDGsゲーム『魔法のジップロック®トングで探せ!GOMIs』を活用して楽しみながら清掃、ゴミの回収をしました。4月2日の「集まれ!未来のWEリーガー サッカー教室&食育セミナー」では、WE ACTION MEETINGにてジェンダー課題としてあげられた、「女の子がサッカーを続ける場が少ない問題」「女性は10代でスポーツやめちゃう問題」と向き合い、サッカー経験のある小学4年~中学3年の女子選手を対象にサッカー教室を開きました。



プロが試合をするピッチでサッカー少女があこがれの選手たちと一緒にプレー

I神戸がホームゲームを開催するノエビアスタジアム神戸で「集まれ!未来のWEリーガー サッカー教室&食育セミナー」は行われ、約60名が参加しました。広々とした美しい芝のピッチに、サッカー少女たちは、目を輝かせながら降り立ちました。小学生と中学生の2グループに分かれてプログラムはスタート。山本摩也選手が「今日は積極的にみんなで楽しみましょう!」と開会のあいさつをしました。

サッカー教室では、実戦で役立つ技術を次々と伝授。パス、トラップ、ドリブル、1対1など基礎から丁寧に教えてくれます。朴康造監督がマイクを使ってわかりやすく説明し、ユーモアを交えながら解説。「ボールを使うとき、サッカーでは3つの動作しかない。止める・蹴る・運ぶ、3つの動作をどう使うかを見て判断してみよう」と、朴監督。Jリーグでもプレーした経験から、プロ選手が基礎の技術をいかに大切にしているかを伝えてくれました。

練習ではI神戸の選手たちも優しく教えてくれました。ドリブルでは土光真代選手が「常にボールを蹴れる位置に置きながら、ドリブルをしています。顔を上げて、一番遠いところを見ながら進んでいます」と、自身がプレーしているときのポイントを話しました。参加者たちは真剣な眼差しでうなずいていました。

続いて、参加者たちとI神戸の選手がチームを作って実戦形式のゲームを楽しみました。小学生はハーフコートで5チームの総当たり形式、中学生はフルコートで4チームのトーナメント形式の対戦をしました。あこがれの選手と同じピッチでゲームをして、プロ選手のような気持ちでプレーする体験ができました。

中学3年生の平谷操さんは「いつもプロの選手が試合をしているスタジアムでプレーできて楽しかったです。INACの選手はとても上手くて、自分もがんばって練習してあんな風になれたらいいなと思いました。ゲームでは、隣で筒井梨香選手が体を張って守備をしているのを間近に見られて、すごく参考になりました。私はセンターバックやボランチをやっているので、相手との距離の取り方はこれからやってみたいです」と、感想を話してくれました。



ジュニアアスリートのための栄養の知識を学び、強い体を作る

また、小学生は親子で栄養の知識を選手と一緒に学びました。練習前後に必要な食事とタイミングなどを、地元の食品メーカー・フジッコ株式会社の方がわかりやすく教えてくれました。「練習後30分から1時間以内に、糖質とたんぱく質を摂ると良いリカバリーができる」「食事に加えて、たくさんの睡眠時間が強い体作りには大切」と、ジュニアアスリートに必要な知識を紹介。手軽にたんぱく質が摂れる「ダイズライス」と白米をブレンドした特製おにぎりの試食と、質問タイムをして終了しました。

井手ひなた選手は、「小学生のみなさんと一緒に話を聞いて、あらためて食育の大切さを感じました。私自身も食事はトレーニングと同じくらい大事にしているので、新しい知識を知れてためになりました。栄養の知識や大豆が苦手な子でも食べられる製品など、成長期のジュニアアスリートに伝えられる機会があって良かったです」と話しました。

小学6年生の参加者・瀧本菜乃花さんは、「栄養のことは知らないことばかりで、勉強になりました。今日は、あこがれの髙瀬愛実選手や成宮唯選手と一緒にできてうれしかったです。将来の夢は日本代表なので、INACの選手みたいに上手くなれるようにがんばりたいです」と、うれしそうにしていました。



神戸市は古くから女子サッカーが盛んな地域。1966年に日本で最初の女子サッカーチームが誕生したのも神戸市内の小学校とされています。高校や大学の全国大会が初開催されたのも神戸市内でした。WEリーグ初代チャンピオンのI神戸の試合に多くの女子プレーヤーが訪れているのも、そんな土壌があってのものかもしれません。

参加者にたくさん話しかけていた伊藤美紀選手は、「みんな上手で積極的に楽しそうにやってくれていたのでうれしかったです。私も小学生の時にこういうイベントをやってほしかったなと思いながら見ていました。プロのサッカーチームが男女ともある、神戸ならではの環境で、このように一緒にやれるというのはすごくいい機会だと思っています。今日、大きなスタジアムの天然芝でプレーした経験を活かしてもらって、ここからWEリーガーになるような選手がたくさん出てくれたらなと思います」と、将来像を描いていました。

今回のWE ACTION DAYでは、I神戸の選手もコーチも監督も手加減せず、本気で参加者にサッカーの技術や大切さを伝え、思い出に残る一日となりました。夢舞台であこがれの選手から学んだサッカー少女たちが成長し、WEリーガーとして戻ってくる姿が帰路につく小さな背中に重なりました。

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