試合が動いたのは立ち上がり6分、ノジマステラ神奈川相模原はコーナーキックを得ると、#6松原有沙が頭で合わせ幸先良く先制します。リードを許したまま前半を折り返したマイナビ仙台レディースは55分、右サイドからのクロスに反応した#9宮澤ひなたがゴールに流し込み同点とします。1-1の同点かと思われましたが、試合終了間際の90分、#10浜田遥が右足を振り抜き、土壇場で逆転に成功。マイ仙台は今季初の逆転勝利を収めました。
マイナビ仙台さんは力のあるチームなので、どういこうかと考えた時に、0-3で負けなければ最下位にはならないということで、いつも通りボールを握って攻めようと話しました。マイナビさんをスカウティングした時に、センターバックと中盤の間、サイドハーフを引き出した時にスペースがあったので、そのスペースを選手たちに意識させ、いかにそこに入っていくかというトレーニングを行いました。前半に先制点が取れてボールを保持することができましたが、それでも何度かカウンターのようなスルーパスを通されました。後半に入り相手が3枚変えてきましたが、次から次へと良い選手が出てきたので、これがチームの差かなと思います。それでも、選手たちが自主性を持ってやるようになりました。僕が見てきた女子サッカーというのは、無表情でただ一生懸命やっているだけのサッカーでしたが、選手たちの表情が変わったように思えます。試合中でも笑顔を見せたり、悔しい時には大声を出すなど、ようやく僕の知っているサッカーがノジマステラもできるようになってきたと感じます。僕はこの試合でチームからは離れます。現代のサッカーはレベルが上がっていますし、日本の女子サッカーは横一線だと思うので、なんとかヨーロッパのサッカーに勝てるように努力してほしいなと思います。
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最終戦ということで、今シーズンで積み上げてきたものをしっかりグラウンド上で表現しようと選手たちを送り出しました。しかし、グラウンドの重さや今日の気候、先に失点をしてしまったなどの色々な要因があり、前半は思うようなリズムを作れませんでした。速い攻撃はもちろんですが、ボールを丁寧に繋ぎながらゲームを組み立てていくというゲームプランのイメージを持っていました。失点をしてから相手のプレッシャーに戸惑い、ボールを動かせなくなってしまった前半になったと思います。後半はもう少し勇気をもってボールを動かそうというところで、選手交代と若干のシステム変更を経て、少しずつリズムを取り戻せたかなと思います。そういう意味では、良い時間帯にゴールできましたし、今シーズン怪我で苦しんだ浜田選手がゴールを決めたことも、チームにとってはプラスだと感じます。先に失点し追いつき、試合をひっくり返せたのはこのゲームが初めてというところでは、思うようにいかなかったシーズンですが、最後の最後で全員の力を合わせて勝利できたと思います。
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——今季初めての逆転勝利となりました。
正直、前半はなかなか思うようなゲーム運びができませんでした。失点もしてしまい、突破口をみんなで見つけることができず、自分たちのミスでピンチを招いたり、詰まって相手に押し込まれるという形がありました。これまでも、失点しても取り返すまではいきましたが、リーグ戦では逆転勝利をする戦い方ができていなかったと思います。松田監督からも「逆転勝ちをしたことがないよね」とミーティングで言われましたが、やるしかないというのは自分たちも分かっていました。長いようで短いリーグ戦1年間を通して、やってきたことを出すしかないと言われました。みんなも割り切ってプレーしていたと思いましたし、今日のような2-1という結果に繋がったのかなと感じます。個人としては1点決めることができましたが、チャンスを決めきれなかったので、フォワードとして責任を感じます。チームは勝ちましたが、もっと楽に試合運びができたかなと試合を通して感じました。
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