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レポート
2023.02.10
WE ACTION DAY「トイレのマークはなぜ青と赤?」座談会 千葉Lが中学生とディスカッション

ジェフユナイテッド市原・千葉レディースは、フクダ電子アリーナに千葉市立更科中学校の生徒たち、市原市企画部総合計画推進課女性活躍推進係の方々を交えて、2月4日に「トイレのマークはなぜ青と赤?」をテーマにグループディスカッションを行いました。更科中学校は、全校生徒35名という千葉市内で最も生徒数が少ない中学校ですが、参加した4名の生徒は今回の取り組みに強い興味と意欲を持って参加していました。

トイレのピクトグラムの歴史を学び、新しいマークを考える

今回のテーマは、2021-22シーズンにWEリーグが行った「WE ACTION MEETING」で出た課題の一つです。クラブとしても、この課題解決のために取り組んでみようということで、今回の座談会のテーマに選びました。

千葉Lの選手は2つのテーブルにわかれて、十川ゆき選手を進行役とするグループには大滝麻未選手、小川由姫選手、藤尾きらら選手、多崎真琴選手が、千葉玲海菜選手を進行役とするグループには、岸川奈津希選手、安齋結花選手、小林ひなた選手、大熊茜選手が入ります。更科中学校の生徒が2名ずつ、そして引率の先生や市原市役所の職員もそれぞれのグループで参加しました。

まず、話し合いの前に、ピクトグラムが1964年の東京オリンピックで採用されたことや、これがベースになって、「青と赤」の色分けや「ズボンとスカート」のマークが定着するようになったというトイレマークの歴史が説明されました。そしてテーマパークや、ワールドカップの試合会場ではどのように記されているのかを聞いたうえで「『フクダ電子アリーナオリジナルのトイレマーク』を考えてみよう」をテーマに、ブレインストーミングが行われます。



話し合いの中では「青と赤のカラーは多くの人の意識下に定着しているから、無理に変えなくてもいいんじゃないか」「人間のマークではなく、ライオンなどの動物で表したらどうか」など、活発な意見交換が行われました。そして、グループごとにまとまった意見を出し合い、これをさらにまとめるといった作業を繰り返しながら、新しいトイレマーク案がまとまっていきました。

ディスカッション終了後、千葉選手とともに、話し合いの進行役を務めた十川選手は「この時間を有意義にするため、何か目的があったほうが良いと思い『フクアリのトイレマークを変える』という目標を置いてみました。公共のものですから、(一般の人たちにわかりやすいように)大切にしなければいけないのは形なのか、色なのか。現実的には『青と赤』の識別が浸透しているというのも、みんなで深く考えて話し合ったからこそ、再確認できました」と今回の意義を語りました。

今回のイベントがジェンダーの問題を考えるきっかけに

更科中学校2年生の菊池海那さんは「今回、参加するまでトイレの色について意識したことがありませんでした。トイレのマークに採用されている外見や色は好みもあるので、(問題と感じる人が多ければ)そういうところを変えていかなければいけないと思いました」と話しました。

同2年生の豊田彩衣さんも「自分が持っていなかった意見や考え方に触れることができて、いい体験ができました。今回の座談会を通して、身近な問題に自分が気付けていなかったということを気づかされました。これからも、こういうジェンダーや社会の問題に触れる機会を増やしていきたいです」と感想を語りました。

今回、ジェンダーの問題を一緒に話し合ったWEリーガーの印象については「みなさん、きれいでかっこいい。それに優しくて、ステキな大人だな」と声を揃えました。

この日、出されたトイレマークのアイデアは、さらにブラッシュアップし、試合会場などで見ていただく機会をつくる予定です。

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