三菱重工浦和レッズレディース 楠瀬直木監督
大宮アルディージャVENTUS 岡本武行監督
ちふれASエルフェン埼玉 田邊友恵監督
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 猿澤真治監督
日テレ・東京ヴェルディベレーザ 竹本一彦監督
ノジマステラ神奈川相模原 菅野将晃監督
AC長野パルセイロ・レディース 田代久美子監督
アルビレックス新潟レディース 村松大介監督
*マイナビ仙台レディース、INAC神戸レオネッサ、サンフレッチェ広島レジーナの監督はチーム事情により欠席
小野剛 WEリーグテクニカルアドバイザー/FIFA Technical Leadership Expert
佐々木則夫 JFA女子委員長
今井純子 JFA女子副委員長
髙田春奈 WEリーグチェア
岡島喜久子 WEリーグ初代チェア
野仲賢勝 WEリーグ専務理事
小林美由紀WEリーグ理事・理念推進部部長
海堀あゆみ WEリーグコミュニティーオーガナイザー
日本サッカー協会(JFA)技術委員会/女子委員会およびWEリーグで、「2022-23シーズンWEリーグ監督フォーラム」を長野Uスタジアムにて開催しました。
この監督フォーラムは、WEリーグが掲げるビジョン「世界一の女子サッカー」の実現に向けて、WEリーグが世界一のリーグとなるよう、監督同士でコミュニケーションを深める機会として昨年7月に第1回を開催し、第3回目となる今回は8クラブの監督に参加いただきました。
冒頭、WEリーグ テクニカルアドバイザーの小野剛氏より、「今日は純粋にサッカーの話をしましょう。“Rivals&Fellows”お互いライバルではあるが、世界一のリーグを目指していくところではお互いが力を合わせ協力していく仲間である」とのメッセージを皮切りに、参加者の監督から、活発な意見交換が行われました。
まず小野剛氏より、WEリーグカップ決勝戦のハイライト映像を振り返りながら、「決勝戦はWEリーグの価値を高めた素晴らしい試合だった」とのコメントを頂きました。
各監督からの今シーズンに向けてのコメントをもらったあと、小野剛氏より、InStat社の協力のもと、初年度のWEリーグとアメリカやフランスリーグとのデータを比較し、「ゴールにつながるプレーの数値(ゴール期待値:xG)は他国のリーグと比較してもう少し高めていきたいが、クロスの成功率は他国リーグを圧倒している。精度の高いピンポイントのクロスは日本の武器の一つである。また、他国のリーグと比較して、ハイプレッシングが非常に高い数値になっている。なでしこリーグ時代との比較から考えても、WEリーグになってからインテンシティが飛躍的に高くなってきたことが窺える。そしてハイプレッシングながら、ファウル数/警告数が圧倒的に少ない。ここは世界的に見てもWEリーグとしての誇るべき点」とのコメントがあり、世界のリーグと比較しながらWEリーグのストロングポイントが共有されました。
続いて、最前線の世界のサッカーが共有され、「プレッシングとアンチプレッシングなど男子サッカーのトレンドは、少々遅れても女子のサッカーでも必ず反映されてくる」ということをいくつかのエビデンスをもとに述べ、絶えず世界の状況を掴む必要性が発信されました。
その後、女子サッカーの更なる発展にむけて、日本サッカーへの示唆、育成への示唆、 指導者への示唆、観るひとたちにとって・選手にとって“Fascinating(魅力的な)”とは何かについて、様々なディスカッションが行われました。監督たちによる活発なディスカッションの中からは非常に建設的な提言も数多く発信され、WEリーグのさらなる発展を期待させるものでした。
「2ndシーズンを迎えるにあたってみんなで素晴らしいWEリーグにしていきましょう。今日はサッカー仲間としての話ができたことを嬉しく思います。世界一のリーグを目指して皆で頑張っていきましょう」と小野氏がフォーラムを締めくくり、監督たちの熱い想いがフットボールファミリーの一員としての意識の共有につながり、互いの「絆」を深める有意義なフォーラムとなりました。
WEリーグが目指している姿を共有できたことが大きな収穫でした。その中で各チームが戦略的にどう工夫していくのかがWEリーグを盛り上げる上で重要だと思います。自チームからの見方だけではなく、それぞれのチームの監督の考えを知ったことで、自身がより突き詰めてサッカーを探求していこうと強く思いました。
監督フォーラムにて、世界のサッカーのトレンドを確認し、今後WEリーグを世界一のリーグに発展させる為にどうしていくべきなのか、テクニカル、観客、選手の観点から各監督が意見を出し合いました。
WEリーグは2季目を迎え、集客数は大きな課題です。
ひとりでも多くの方々にスタジアムに足を運んでもらえるよう、魅力あるリーグにする、サッカーをする、チームをつくることが監督の責務だと改めて感じました。
リーグ開幕に向けて、良い交流の機会となりました。