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レポート
2022.05.12
WEリーガーテクニカルセミナー 「FOOTBALLを学ぼう」vol.10
「オフシーズンのトレーニング」

WEリーグでは、ビジョンに掲げる「世界一の女子サッカー」を実現するため、「FOOTBALLを学ぼう」WEリーガーテクニカルセミナーを隔週で開催しています。今季の最終回となる第10回目は5月9日、JFAフィジカルフィットネスプロジェクト ユース育成チーフ小粥智浩氏より、「オフシーズンのトレーニング」、というタイトルでテクニカルセミナーが行われ、WEリーグ及びなでしこリーグ所属選手26名を含む33名がオンラインで参加しました。


プロ選手として初めて迎えるオフシーズン。そこでのトレーニングについて、ベースとなる考え方や、リカバリーやトレーニングコンセプトなど、参加選手とのディスカッションを交えながら講義が行われました。

「オフシーズン、まずはリフレッシュして疲労を取りつつ、翌シーズンに向けての準備&強化の期間である。また、このタイミングで思い切った強化や新たなチャレンジができる貴重な期間である」、との考え方が小粥氏より共有され、酒井高徳選手のコメントを引用しながら、プロ選手として、自己投資をしてパフォーマンスアップに取り組むことの重要さについても言及がありました。

続いて、「怪我の治療を行いつつ、再発予防への抜本的な改善を行うため、可動域や筋力の改善が必須である」、との考え方が提示され、オフシーズンに可動性・安定性を含めた効率の良い体の動かし方を習得することが、怪我の予防・パフォーマンス向上につながることへの重要性や、2015年と2019年の女子ワールドカップでのデータを比較しながら、女子のサッカーでも高強度でのプレーが増えていることが共有され、選手のフィットネスレベルを向上させていくために、オフシーズンからの継続的・計画的なトレーニングが必要であることについても説明がありました。

最後に、「スポーツライフマネージメント」のタイトルで、睡眠の大切さや、深い睡眠をとるための睡眠前の行動についての講義が行われ、パフォーマンス向上のためにトレーニング以外で取り組むことの大切さも共有され、多角的な視点からの講義となりました。

選手からの感想
千葉玲海菜選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)

WEリーグ後期も終わりが見えオフシーズンを迎えようとしています。オフシーズンというのはただ休養をするだけではなく、心と体のリフレッシュに加え個人の強化の期間にあて有意義に過ごす必要があることを学びました。世界的に見ても日本の女子サッカー選手は技術が高く定評があります。ただ、フィジカル面の強化はまだまだ必要であり、伸ばせるところである事がわかりました。オフシーズンでしかできないトレーニングを積み、個人としてレベルアップをし、翌シーズンを迎えられるようにしたいと思いました。

岩下胡桃選手(AC長野パルセイロ・レディース)

後期から大学から加入して、試合をしていく中でWEリーグのプレースピード、コンタクトプレーなどの違いを感じました。今回のセミナーでは、オフシーズンのトレーニングの考え方を学んだので自分自身にあったトレーニングを見つけ個人強化に繋げていきたいです。

川船暁海選手(AC長野パルセイロ・レディース)

オフシーズンのトレーニングは、何をどういうふうにやればいいか分からなくて、今までは自分の感覚だけでやっていましたが、今回のセミナーに参加して理論的で具体的なトレーニングの計画が立てられそうなので為になりました。私は柔軟性や安定性が課題なので、オフ中にピラティスをやってみようと思います。

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