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レポート
2022.05.08
WE ACTION DAY「BELEZA DREAM PROJECT〜女性活躍の未来へ〜」東京NBが少女サッカー教室をホームタウンで開催

日テレ・東京ヴェルディベレーザは429日、練習拠点としている稲城市で女子小学生を対象にサッカー教室を開催。サッカー少女たちはプロのテクニックを体感しました。


ホームタウン稲城市にある駒沢女子大のグラウンドには緊張感が漂っていました。集結していたのは小学校や地域のサッカースクールに通う小学生の女の子52人です。WEリーガーから指導を受ける貴重なチャンス。多くの参加者が集合時間より早くグラウンドを訪れ、早速リフティングなどでウオーミングアップ。選手の訪れを心待ちにしていました。

イベントではまず、主将でDFの清水梨紗選手が「今日は思いっきり楽しんで、私たちベレーザの選手を体感してほしい」とあいさつをしました。そして、学年別とゴールキーパー(GK)の四つのグループに分かれてサッカー教室がスタート。メニューはすべて選手が考えたということです。

小学1、2年生の低学年グループは東京NBの育成部門、日テレ・メニーナ出身で日本代表の経験のあるDF村松智子選手が中心となって指導しました。ドリブルで三角コーンを目指す練習で、コーチ役の選手は上手にできた子に「いいね」と声かけ。褒められた子は、うれしそうな笑顔になりました。

小学3、4年生の中学年グループは、実践的な内容に挑みました。パスを10回つなげるメニューでは、ディフェンダーにボールを奪われてうまくいきません。すると、2011年W杯優勝メンバーのDF岩清水梓選手が「今どうしたかった?」とプレーを止めました。考える時間を与え、ワンタッチでパスをするといった改善点をアドバイス。子どもたちの動きは劇的に変化して、3回目のトライでクリアしました。


5、6年生の高学年グループはさらにレベルアップ。でも、コーンを置いてのスクエアパスの練習で、子どもたちはボールに視線を奪われ下を向いてしまいがち。MF三浦成美選手は「パスをするときは、パスをする方向を見る」と言い、お手本を示しながら指導しました。

高学年グループは選手チームと試合もしました。子どもチームは8人編成。一方、選手チームは4人で対抗しました。開始早々に東京五輪代表のMF木下桃香選手がドリブルで突破し、DF坂部幸菜選手へ浮き球のパス。受けた坂部選手はワントラップしてシュートし、ゴールネットを揺らしました。圧倒的なWEリーガーの実力。それでも、みんな諦めずにボールを奪いにいきました。

GKグループには東京NBのGK全員が参加。黒沢彩乃選手は肩を柔らかく使うことに加え「キャッチした時に手だけではなく、腕も使って体の前でしっかりボールを押さえる」といった技術を伝授しました。セービングの実技では、まず選手がデモンストレーション。女の子たちは迫力ある姿に刺激を受けた様子。真剣なまなざしでゴール前に立ち、怖がらずに何度もボールをキャッチしました。

各グループの交流会ではたくさんの質問が寄せられました。「どうしたら強くなれる?」と尋ねられると、清水選手は「小さい頃、ボールに触る時間は長かった。きつい練習もあると思うけれど、負けないという気持ちを持つことが大事」と答え、練習の積み重ねと強い心が大切だと諭しました。


姉妹で参加した小学6年生は「将来は海外でプレーする選手になりたい」という夢を話し、小学4年生の妹も「ワンツーパスが速い」と“プロの技”に感激していました。

WE ACTION DAYに初めて参加したGK野田にな選手は、自身も小さい頃に男子のプロ選手と交流した経験があるそうです。その思い出を感慨深げに振り返りながら「目の前の一人ひとりが興味を持ってくれて、女子サッカーを好きになってくれたらうれしい。その積み重ねから輪が広がっていくと思う」。DF宇津木瑠美選手は「5年後、10年後にさらに女子サッカーを素晴らしいものにしていきたい」と話しました。

今回会場を提供いただいた駒沢女子大と東京NBは、稲城市を中心としたスポーツ振興や教育機会の創出を目的に、2010年からコーポレートパートナー契約を結んでいます。イベントを視察した安藤嘉則学長は「このような一流選手たちとの出会いが、子どもたちが世界で活躍するきっかけになれば」と述べました。今後もクラブと連携し、女子サッカーの普及に取り組んでいくということです。

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