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レポート
2022.04.28
WEリーガーテクニカルセミナー 「FOOTBALLを学ぼう」vol.9
「ゴールキーパー」から「ゴールプレーヤー」へ

WEリーグでは、ビジョンに掲げる「世界一の女子サッカー」を実現するため、「FOOTBALLを学ぼう」WEリーガーテクニカルセミナーを隔週で開催しています。第9回目は4月25日、JFAゴールキーパープロジェクトリーダーである川俣則幸氏より、「ゴールキーパー」から「ゴールプレーヤー」へ、というタイトルでテクニカルセミナーが行われ、WEリーグ及びなでしこリーグ所属選手11名を含む22名がオンラインで参加しました。


冒頭、昨年11月に行われたテクニカルセミナーの講義内容を振り返りながら、ゲームをより魅力的なものにするためにGKが関われることが何か、東京オリンピックやWEリーグのデータを見ながら、GKがより攻撃に関わっている傾向があることについて、川俣氏より共有がありました。

続いて、1992年のGKへのバックパス禁止のルール変更後大きく変わったGKの役割について、海外トップレベルの男子GK選手のデータを参考にしながら、ゴールを守るポジションから11番目のフィールドプレーヤーへと役割が変わり、「ゴールキーパー」から「ゴールプレーヤー」となっていること、これはWEリーグでも同じ傾向になっていることへの説明がありました。

JFA GKプロジェクト テクニカルアドバイザーであるフランス・フック氏の、「GKは、更にチームにIntegrate(統合)されていく。ゴールキーパーからの名称変更を考える時期ではないか」とのコメントを引用しながら、「ゴールキーパー」から「ゴールプレーヤー」(GKGP)となっている、攻守に関わる選手としての重要性を映像やデータを用いながら説明してもらい、進化し続けるサッカーに対して、選手自身も進化し続けなければならない重要性が強調されました。

最後に参加選手とのディスカッションの時間も設けられ、内容の濃いテクニカルセミナーとなりました。

選手からの感想
福田史織選手(三菱重工浦和レッズレディース)

最近日本でも世界でも後ろから繋いでボールを保持しゴールを目指すサッカーになり、ゴールキーパーではなくゴールプレーヤーと呼ばれるようになってきているということを知りました。
その中でゴールプレーヤーが高い位置をとってビルドアップに参加することで前線の選手が数的有利な状況でプレーしロングパスの成功率も高まります。 高い位置でプレーするのはリスクがありますが、試合の状況を見ながら少しずつチャレンジしていきたいと思いました。

松原有沙選手(ノジマステラ神奈川相模原)

私はDFの選手としてキーパーと関わることが多いですが、今まではボールを奪われないためやプレスを回避するためにパスをするという考えが大きくありました。 ただ、今回の話を聞いていかにキーパーも攻撃参加できるかが大事で、DFとキーパーがほぼ同じラインでボールを回すことでシステムが変わり、前に人数をかけやすくなることを学びました。
どういう考えでキーパーを使うかでプレーの質や判断、ポジショニングも変わってくると思うので、これからは考え方を変えてプレーしていきたいと思います。

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