3/5(土)12:00キックオフ 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
前半は両チーム攻め手を欠き、0-0のまま終了しますが、後半は一転して試合が大きく動きます。後半立ち上がりの50分、INAC神戸レオネッサは星川敬監督の采配により、前線でプレーしていた#8阪口萌乃のミドルシュートが炸裂。待望の先制点を獲得します。しかし、対するちふれASエルフェン埼玉は58分に相手のゴールエリア付近でボールを奪うと、#24吉田莉胡のクロスに#3松久保明梨が折り返し、最後は#8河野朱里。すぐさま同点に追いつきます。その後は互いにシュートを打ち合う激しい試合展開となりますが、スコアは動かず。EL埼玉はリーグ首位を相手にアウェイで貴重な勝ち点1を手にしました。
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INAC神戸レオネッサ
星川敬 監督
練習試合ができていない中で4バックを試しましたが、悪いほうに出てしまいました。皇后杯での敗戦でチームが一回り大きくなったと思っていましたが、勝ちたい気持ちのところでメンタルの弱さを感じた一戦でした。色々なデータの指数を見ると、高い位置でボールを奪えていないことと攻撃でシュートに関わる人数が少ないことが課題だったので、そこを改善することにトライしました。得点に関しては期待通りの活躍でしたが、それありきでサッカーをしていないところが顕著に出た試合だったと思います。
MF #8 阪口萌乃 選手
——得点シーンを振り返って
良いかたちで縦パスをもらったのでターンして自分で行けそうでしたが、髙瀬選手の「スルー」という声が聞こえたのでスルーしたらその後すぐにボールが来ました。練習の時から多いかたちでもあったので、スムーズにトラップしてシュートを打てたと思います。
——ホームでのWEリーグ初ゴールでした
ゴールはかなり意識していました。INAC神戸レオネッサで初めてフォワードとしてのプレーで、点を決めてやりたいという気持ちがあったので、シーズンが再開したタイミングで決められて良かったです。
MF #26 天野紗 選手
途中交代だったので、チームの流れを変えることを意識して試合に臨みました。得点した後に安心して、もう一点獲りに行こうとならなかったので、流れが悪くなったと思います。攻め込まれる時間が長かったので、ベンチからも声を出してもっと前向きなプレーを増やしていければ良かったです。
ちふれASエルフェン埼玉
半田悦子 監督
後期に向けて新加入の選手やコーチなど、新たなチームづくりとなった中で、練習でやってきたことが比較的出たと思っています。攻撃的なサッカーを目指していたので、ハイプレスから高い位置で奪って、攻撃に繋げていくことができました。攻撃の人数をできるだけ増やして得点に絡むという意味では、得点シーンではまさにそれが出たんじゃないかと思います。
FW #8 河野朱里 選手
——得点シーンを振り返って
守備からショートカウンターというところは練習してきたので、それが発揮できました。松久保選手が「折り返せ」と言った自分の声を信じてパスを出してくれて良かったです。
——ウィンターブレイク期間の準備について
チームとしては皇后杯で負けてしまって休んだ後に、練習の強度を徐々に上げていく中で新加入選手が入ってきて、身体も心もチームワークも積み重ねて来られたと思います。直近は練習試合を組んでコンビネーションや新しいことを試す場もあったので、充実したウィンターブレイクだったと思います。
GK #1 浅野菜摘 選手
チームとしては、前半戦の順位を考えて勝ち点がどうしても必要な試合でした。失点はしてしまいましたが、追いついて勝ち点1を取れたことはプラスに考えて良いと思います。
——守備面で気をつけた部分は?
チームでは、自分たちがボールを持っている間のリスク管理を徹底しようと話していました。相手にゴール前まで運ばれた時は全員での守備に切り替えて、ゴール前をしっかり固めることは最低限として意識してできたと思います。