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レポート
2022.02.01
第2回WE ACTION MEETINGを開催
WEリーガーが直面する「ジェンダー課題」とは?

WEリーグは理念として掲げる「ジェンダー平等、多様性社会の実現」を目指し、昨年12月からWE ACTION MEETINGを開催しています。2回目のミーティングは1月18日に行われ、「選手が肌で感じているジェンダー課題」をテーマに、選手とパートナー各社の代表者が意見を交換しました。


2回目のWE ACTION MEETINGはオンラインで開かれ、11クラブから選手19人が参加したほか、WEリーグパートナー企業から16人、報道関係者が6人、さらにWEリーグ関係者も3人加わり、合わせて44人が会しました。

今回のミーティングに先立ち、選手たちはチームで話し合い、身近に感じているジェンダー課題をリストアップしました。寄せられたジェンダーを巡る問題提起は合計93個。ここからWEリーグが20個をピックアップし、紹介しました。

選手たちの問題提起は出産やキャリア、それに性の多様性やスポーツにおける男女格差など多岐にわたりました。選手たちが自らの言葉でプレゼンテーションし、「生の声」としてパートナー企業の皆さまやWEリーガーたちに届きました。


ノジマステラ神奈川相模原のMF松原有沙選手は「サッカー選手の年俸や待遇、男性の方が優位問題」を解説。プロ選手になったものの、J1所属クラブ選手の平均年俸は3000万円を超える額と知り、格差を実感したということです。

また、FIFAワールドカップの賞金総額も男子の約430億円に対して、女子は約32億円などと具体的な数字を示しながら問題を指摘。すると、多くの参加者がリアクション機能を使って驚きを表すマークを送りました。

紹介を終えると、全員がオンラインで投票。松原選手が解説した男女格差の問題提起が4割以上の共感を集め「女性のスポーツ競技の放映が少ない問題」が3割余りで続きました。

男子チームをトップチーム、女子チームをレディースチームとする「チームの呼名問題」や「女の子がサッカーを続ける場が少ない問題」、それに「女子選手がアイドルのように扱われる問題」といったテーマも2割ほどの支持がありました。

AC長野パルセイロ・レディースのFW三谷沙也加選手も男女格差を強く感じているそうで「女子と男子の中で一番上のトップリーグであっても、お金の桁が違う。メディア(の扱い)とか、そういう部分が違う。サッカーを知らない人でもびっくりされる」。

一方、ちふれASエルフェン埼玉のDF岸みのり選手は「チームの呼名問題」に投票。「ちふれには男子チームがないので、このような問題を身近に感じることがなかった」と話し、これまで意識してこなかったジェンダー課題に気付いたということです。

引き続き行われたグループ・ディスカッションでは、投票で上位となった課題以外も話題となり「体育での男女別制度の問題」「料理できるのが女子問題」「結婚求められすぎ問題」といったテーマについて意見交換をしました。

AC長野パルセイロ・レディースのFW泊志穂選手は「違う角度から問題について話し合うことができて良かった。たくさんの問題が挙がったが、共感するだけでなく、なぜそれが問題になっているのかまで考える必要があると感じた」と、振り返りました。

また、パートナー企業の皆さまからは「引き続き今回のような交流を続け、ジェンダーについての意見を発信し続けることが一番大切」や、「メディアを通したサッカー選手の姿ではなく、同じ一人の人間としての意見を聞くというのはとても貴重だった。サッカー選手が感じるジェンダー課題は、日ごろ私たち一般人が会社や社会で感じる課題に通ずるものがあるな、と選手を身近に感じることができた」といった感想をいただきました。

今シーズン最終回となる3回目のWE ACTION MEETINGは、2月22日(火)に開催予定。2回目までに提起されたジェンダー課題を元に、WEリーグとして取り組む課題をリストアップ。解決に向けたアイデアを探る予定になっています。

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