WEリーグでは、ビジョンに掲げる「世界一の女子サッカー」を実現するため、WEリーガー向けに「FOOTBALLを学ぼう」セミナーを隔週で開催します。第五回は、11月22日、JFAゴールキーパープロジェクトリーダーの川俣則幸氏による「ゴールキーパーから見るフットボール~11人でゲームをつくる~」。選手15名を含む39名が参加しました。
魅力的なゲームとは何でしょうか。ゲームをより魅力的なものにするためには、ピッチ上にいる選手22人が躍動し、さらにレフェリー、観衆がいてより魅力的になっていくと思います。その為の重要な要素、ゲームの中でフィールドプレーヤーとゴールキーパーの間でコミュニケーションはありますか。振り返ってみてください。
ゴールキーパーがコーチングで味方を動かし、極力ボールにプレーしないことが理想とされた時代もありました。しかし今は、ゴールキーパーが攻撃に関わることで、よりアグレッシブで魅力的なゲームが繰り広げられるようになってきています。1試合あたりのゴールキーパーの守備と攻撃のプレー時間はどのようになっているでしょうか?試合の流れで変化もしますが、6~7割は攻撃のプレーになります。自分たちが主導権を握って戦うことができれば、もっと攻撃に関わるプレー時間は増えていきます。
ゴールキーパーが攻撃に関わるシーンが増えていけば、従来のトレーニングメニューから変化していく必要があるでしょう。ゴールキーパーはチーム練習と別に行われることが多いですが、受け手との関係性を高めるためには連携が必要になります。前からプレスをかけるチームが増えていく中で、ゴールキーパーを経由して攻撃が継続されることによって、流れの切れない魅力的なサッカーにつながります。
ゲームをより魅力的なものにするために、「魅力的なゲーム」とは何か考えてもらいました。その中で“ゴール”は魅力的なゲームとなる要素になります。その“ゴール”の起点はどこだったでしょうか。最初のパスは誰から出ていたでしょうか。やはりゴールキーパーを起点として、相手にボールを奪われずに攻撃が組み立てられていくことは大事なポイントになります。その為には、ゴールキーパーが常にチームの一員として、トレーニングに参加することが必要です。
サッカーが変化していく中で、ゴールキーパーの役割は増えてきています。勿論ゴールを守る事は第1優先ですが、その上でどのようなプレーをするかによって、非常にチームに貢献できるポジションです。ゴールキーパーとフィールドプレーヤーがお互いに分かり合うことが、より魅力あるサッカーをつくることに繋がります。そしてその主役は皆さんです。
今回、footballを学ぼうGK編に参加し、どんなゴールキーパーが刺激的でチームにどのような影響を与えられるかといった議題の中で、やはり「コミュニケーション」が大切であることを学びました。自分の特性を活かす為にチームメイトに発信することで互いのプレーを引き出し合える、その繰り返しで相互関係が出来てチームにも影響をもたらすのではないかと思います。
また、個人的にみるGK像も大切ですが、その基準を世界基準で見ることもまた大切であると感じました。ワールドカップで優勝したカナダのGKは、バックパスを前線に繋げる傾向がある。その他欧州もそのようなデータが分析から見られることから、縦を意識したよりスピーディなサッカーが世界的に行われていることも分かりました。
WEリーグが国内だけでなく国外にも影響をもたらせるような、特徴あるGKになる必要があると考えさせられました。
サッカー選手としてもキーパーとしても為になるお話を聞けました。
自分に何が出来るかを考えプレーすることで、自分の成長に繋がったり将来の女子サッカー界に影響していくんだと思いました。
攻守ともにフィールドとしっかりコミュニケーションを取ることで勝敗にも影響していくので、自分からもっと積極的に行っていこうと思います。