サンフレッチェ広島レジーナは11月7日、環境やまちづくり、それに障がい者サッカー、女性の活躍推進といった側面から「一人ひとりが輝く社会」を考えるイベントを行いました。
サンフレッチェ広島は10月、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の実現に本格的に取り組むと宣言しました。この宣言を受け、WE ACTION DAYはSDGsに17ある目標のうち「陸の豊かさも守ろう」「すべての人に健康と福祉を」「ジェンダー平等を実現しよう」「住み続けられるまちづくり」をテーマに実施されました。
WE ACTION DAYはホームタウン広島市の清掃活動からスタート。年代別で日本代表経験がある広島市出身のDF左山桃子選手ら選手8人と約35人の参加者が、青空の下、広島市中心部の道を約1時間かけ、隅々まできれいにしました。
このイベントは全国各地で街の清掃活動をする「NPO法人グリーンバード」とのコラボレーション。クラブは以前からグリーンバードと協力して広島市内の清掃をしてきましたが、S広島Rの選手が活動に加わるのは今回が初めてだということです。
選手と共に活動した女性は「今回、レジーナの選手が参加するとは思っておらず、びっくりしたのと同時にすごくうれしい」。清掃が住民の方々とS広島Rをつなぎ、地域の環境問題についても考えるきっかけになったようです。
続くイベントは「ブラインドサッカー×レジーナヒューマンフェスタ2021ひろしま~こころカラフル、みらいピースフル~」です。視覚障がい者がプレーするブラインドサッカーを体験するもので、ワールドカップ優勝メンバーのGK福元美穂選手のほか、MF小川愛選手とDF呉屋絵理子選手が参加しました。
アイマスクを着けた選手は、障がい者サッカー団体「A-pfeile広島」の指導を受け、声と音を頼りに初挑戦。「見えないサッカー」に戸惑いながらも徐々に感覚をつかむと、最後はドリブルから鮮やかにゴールを決めました。A-pfeile広島のコーチは「さすがプロサッカー選手。飲み込みが非常に早い」と驚いていました。
呉屋選手は「見えない分、細かいコミュニケーションがより大切。私たちのサッカーでもとても大切なことで、チームに持ち帰って生かしたい」。貴重な経験を通じ、改めて信頼関係の重要さを学んだということです。
また、広島市西区の大型ショッピングセンターでは「広島県×レジーナ女性活躍推進施策の広報活動」が行われました。選手11人が子育て世代の女性の就職活動をサポートする機関「わーくわくママサポートコーナー」をPR。積極的にチラシを配り、新型コロナウイルス感染症が拡大した影響で仕事を失った女性や、再就職を希望する女性が相談できる場所があることを伝えました。
S広島Rは今年7月、広島県と女性活躍推進に係る連結協定を結び「女性活躍推進アンバサダー」に任命されました。四つの年代別で代表経験があるDF松原志歩選手は「プロサッカー選手として試合で結果を出すことで、女性に頑張ろうと思ってもらい、広島を盛り上げたい」と話しました。
このほか、市内にある別のショッピングモールでは「マイナンバー出張申請サポート応援イベント」が開かれました。日本代表として活躍してきた主将の近賀ゆかり選手のほか、FW中嶋淑乃選手、MF齋原みず稀選手がマイナンバーカード申請の疑似体験やトークショーを行いました。