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レポート
2021.09.20
【大宮Vvs新潟L】一進一退の攻防を見せた両チームが勝ち点1を分け合う【マッチレポート Yogibo WEリーグ 第2節】

大宮V 1-1 新潟L

9月20日(月・祝)14:00キックオフ NACK5スタジアム大宮

7分、#14北川ひかるが相手ディフェンダーとゴールキーパーの間にクロスボールを入れると、そこに抜け出した#11道上彩花が合わせ、アウェイのアルビレックス新潟レディースが先制。その後は大宮アルディージャVENTUSがボールを支配して何度もシュートを打ちますが、無得点のまま前半を終えます。後半も開始から大宮Vが積極的に攻撃を仕掛けてフリーキックを獲得すると、キッカーの#27髙橋美夕紀が放ったシュートは相手ディフェンダーに当たってゴール。同点に追いつきます。最後まで一進一退の攻防を見せた両チームでしたが、スコアは動かず。勝ち点1を分け合う結果となりました。

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ハイライト

監督・選手コメント

大宮アルディージャVENTUS

岡本武行 監督

ホームゲーム初戦に多くの方々がご来場いただきありがとうございます。このコロナ禍で開幕がどうなるかというところもあったのですが、その中でも開幕ができて選手にとっても力になりました。前節のINAC戦でも立ち上がりでやはり失点してしまったところで、入りは悪くなかったのですがそこからゲームが難しくなってしまったかなと思います。その中でも選手たちはアグレッシブに、自分たちからアクションを起こしてプレーしていましたし、守備のほうも前からプレスにいきながら良い形でボールを取れたのですが、やはりフィニッシュのところでまだまだ精度が足りないと思っています。全体的に今日はボールを持てた時間が多かったと思いますが、やはりもっともっと攻撃の精度や、守備のところも連携を高めていければと思います。勝点1でしたが、選手たちは頑張っていたので感謝したいと思います。

——開幕から先発を3人入れ替えた狙い

コンディションの部分もありましたし、この前は失点を重ねてしまったというところもありましたので、そういった中で選手も変えて、バランスを見ながらのメンバーになりました。

——鮫島選手がベンチ外だった理由について

先週最後までプレーしていた時に足を攣ったり、コンディション的にまだベストではないので今回はスキップしました。

——先週の試合から立て直しができたように感じます

前節は守備のところで裏のスペースをよく使われてしまったので、キーパーとディフェンスラインの連携を含め、全体の守備のプレッシャーのかけ方というところを練習でやってきました。

——監督から見て守備の連携はどう映ったか

立ち上がり失点はしたものの、守備のところでは自分たちからアクションを起こしていたので、積極的に前にプレッシャーをかけにいけたというところは次に繋がるかなと思っています。

——2試合連続で有吉選手がベンチ外ですが理由としてはコンディション不良ですか?

だいぶ良くはなってきているので、今後から絡んでくるかと思っています。怪我というか、足のところで少し違和感があるとのことなので、先週と今週は無理させないような感じでやっています。

——立ち上がり失点してしまったが、ホーム開幕戦で硬くなってしまったのか

新潟は左サイドがストロングポイントで、クロスボールなどの精度が高いのでそこを自由にやらせないと伝えて入ったのですが、前向きになったときにプレッシャーが緩く、クロスを上げられてしまったというところでそのところはもう1回修正しなければいけないと思っています。硬さというよりかは、入りは良かった方だったと思うのですが、左サイドを気を付けろという話をしてしまったので、プレッシャーが遅くなってしまった部分もあると思います。

——ホームの雰囲気について

自らアクションを起こすというところで、その中で観客の方が拍手で選手を鼓舞していただいたので、選手へのパワーになりました。このペースの中で90分待つかなというのもあったのですが、90分間走り続けてくれたのもサポーターの声援あってのことだと思っています。

——今後に向けての意気込み

1試合1試合力いっぱい出し切るというところと、プロの世界ですので、そういった中でも勝負にこだわっていきたいと思っています。

——直接フリーキックのゴールでしたが

ホームでの初ゴールというところで、とにかく点が取れたということを嬉しく思っています。流れの中でフリーキックを獲得できたというのもいい形で前を向けたというところもあったので、そういう場面をもっと増やしていければと思います。

——練習を重ねた部分が発揮できたところなのか

(高橋)美夕紀はパワーがあってシュートも上手いので、どちらかというと曲がるボールよりも真っ直ぐなボールの方に強さを持っているので、練習の成果というよりかは本人の判断で蹴ったのではないかと思います。

FW #27 髙橋美夕紀 選手

——チーム初ゴールとなりました

FWとして試合に出させてもらってる以上は自分が1番決めないと、と思っているので、結果として出たところは良かったと思うのですが、流れの中で点を取れなかったのでそこは少し悔しいです。

——壁の下は狙っていたところなのか

ピッチが少し濡れていたので滑らした方が入るかなと思ったのと、枠にいけば誰かに当たって入ると思ったので思い切り振り抜いて、結果として相手に当たって入ったのでよかったです。

——ホームの雰囲気について

後押しというか背中を押される気分で、一緒に戦っている感じがしました。勝ちをプレゼントできなかったのが悔しいところですが、心強いサポーターの方がたくさんいて、すごく嬉しかったです。

——先週から立て直しができていたと思うのですが、どのあたりを練習してしたのか

1番はハードワークという部分で、球際の部分というところをもう一度全員で確認しまして、ゴール前のところでもっと勢いを持って人数をかけるところ意識しました。結構ゴールに迫るシーン多かったのですが、そこで決めきれなかったというところが課題になるかなと思うので、次に生かしていきたいです。

——新チームとしてホーム開幕戦を迎えた心境

新しいチームということで、ホーム開幕戦という事は特別な試合だったと思うのですが、たくさんのサポーターの方々が来てくださっていたのですごい嬉しかったのと、そのサポーターの方たちに勝ち点3を結果として出したかったです。また来たいと思ってもらえるようなプレーをしなくてはいけないということを痛感しました。

——大宮アルディージャVENTOSというチームをどういうチームにしていきたいか

全員で一体感を持って1試合1試合積み重ねながら、全員で作り上げていきたいなと思います。

——チーム第一号ゴールは狙っていたのか

FWとして出させてもらってる以上、自分が点を決めないといけないと思っているので、誰よりもゴールの意識を強く持ってやっていました。セットプレーでしたが、自分が取れたのでよかったかなと思います。

——試合後の拍手含め、前向きに捉えられる部分もあると思われます

後半に入って点を取ってから勢いに乗る場面も多かったので、最後までメンバーが入れ替わりをしながら、全員が闘いながら最後の1秒まで誰も諦めていなかったので、そういう場面はとても良かったと思います。もっと追加点を取れるようなチームになっていかないと勝てないので、そこはFW中心にどんどんゴールを狙っていきたいなと思います。

——ハードワークの部分とゴール前の力強さという面でこういうチームだぞ、というところは見せられたのでは

準備期間でやってきたことをまだ少ししか出せてないというところもあるので、もっと勢いを持って全員がゴールを狙いながら、もっと怖いチームになれればいいかなと思います。

——応援を背に受けていてサポーターの個性など、どういう風に感じたか

コロナ禍なので声は出せない状態なのですが、拍手や手拍子で一緒に戦ってくれている感じがして、すごく背中を押されるような感じなので暖かいなと思います。

——街もオレンジ一色です

色々なところで旗などで応援してくださっているのも見るので、すごく頑張ろうと思います。

DF#19 村社汐理 選手

——新しいチームで勝点1を獲得できました

チームが始まってはじめての勝点ということで、本当は勝点3が欲しかったのですが、1を積み上げられたことは前向きに捉えていいんじゃないかなと思ってます。

——今節を振り返って

個人的にはハードワークするというところを意識したのですが、そのハードワークがチーム全体でも意識することでもあったので、INAC戦でなかなかうまくいかなかった部分も、皆が一緒に同じ方向を向いて頑張るというところを出せたのはすごくいいかなと思ってます。

——中盤から前線への連携について

数字で表すということが難しいのですが、やろう、という意識は前節に比べて高かったと思いますし、少しのズレがあったのは確かなので、100点とは言えないです。

——WEリーグが始まってみて実際の雰囲気

やはり少し違うなと思っています。なでしこリーグリーグで感じた雰囲気とはまた一味二味違う中でやるものだったので、かける思いというのも違いました。

——今日のスタジアムの雰囲気はどうだったか

まだ声を出しての応援は許されてない中だったので、ボール回しが始まったら手拍子をしてくださる環境を感じ、やはりプロの世界は違うなと思いました。

——埼玉県から女子サッカーを盛り上げていきたいという気持ちはありますか?

私自身ほぼ埼玉県にいるので、私ができる事は全てやろうと思っています。

——相手のストロングポイントを消すというところで重要な役割でしたが

新潟の強みというのはわかっていたので自分の良さを出しつつ、ストロングポイントを消す作業に重点を置いていたつもりだったのですが、早々に相手の園田選手が交代したことで少し様子を見るというか、自分の良さを前面に出すんではなくて少し考えるという意識をしました。

——押され気味になりそうなところをより強度を持ってプレーをしていたように見えましたが

相手のサイドが左利きの選手だったので、失点のところはもう少しコースを切らなきゃいけないところに立っていなければいけないというところが課題だと思います。

——ドリブルで剥がしたり、良さが出ていましたが手応えは?

自分がサイドハーフをやっている時があったので、サイドハーフの選手からしたら、サイドバックの選手に何回か剥がして欲しいところはあったので、やっぱりドリブルは意識していましたが、もう少しできないとダメかなと思います。

——良いプレーが出たときに起こる拍手をどう聞いていたか

気持ちが高揚するというのが1番で、もっと攻めなきゃいけない、点を取らなきゃいけない、点を取りたい、守りたいという気持ちがすごく強く出る感じでした。

——サポーターとはどんな存在ですか

なくてはならない存在だと思います。自分がサポーターの立場でサッカーに関わって見ていた時期もあったので、サポーターの方も元気になれるような選手になりたいと思いますし、エネルギーを交換しあえたらいいなと思います。

アルビレックス新潟レディース

村松大介 監督

前節ホームで悔しい思いをして、アウェイの中で勝点3を取るつもりで来たのですが、結果引き分けとなりました。アウェイで勝点1を拾ったということなので、あまり悲観することなく次のホームに向けていければと思います。

——アウェイで獲得できた勝点1の意義

アウェイ戦で勝点を拾っていくということがすごく大事なことだと思っていて、当然勝点3が欲しいのですがこの1というのが今後のホーム戦や試合につながっていくのではないかと捉えています。ただ、後半1-0でゲームが流れている中で、選手は1-0の中から2-0へという気持ちで入っていったのですが、少し浮いて入ってしまったので、改善して次節に向けて準備したいなと思っています。

——得点を決めた道上選手の評価

前節は自分でボールを収められなかったり、シュートにいけなかったというところで、1週間相当な気持ちを持って本人も練習に取り組んでくれました。そんな中で今日1点取ったということもあり、後半もチャンスになっていたところも当然あるのですが、ボールが自分のところにきても、次の選手への繋がりというところも多く見れたので、今後に向けてすごく楽しみなところでもあります。

——選手のコンディションについて

まだ100%とは言えませんが、100%に近い形だったのではないかと思います。苦しくて足が止まっていたプレイヤーもいたのですが、その中でも気持ちを切らさず最後まで90分間選手たちが戦ってくれたので、100%になるように次に向けて準備していきたいです。

——前半早い段階で園田選手の交代があり、ゲームプランなど変更はあったのか

もちろんゲームプランが変わったところはあったのですが、試合中はこういうことも起こり得るので怪我が大事ではないことを祈るばかりです。

GK#平尾知佳 選手

——勝点1という結果について

最初早い段階で(道上)彩花さんが点を決めてくれた中で、後ろとしては守り切れなかったということがすごく悔しい試合でした。ですが、勝点1というのをプラスに考えて、次の試合に向けて準備するだけだと思います。チームとしては勝点1を後々良かったものにできるように今後に生かしていきたいと思います。

——失点シーンは跳ね返りもあったかと思いますが、振り返ってみて

アルディージャの高橋美夕紀選手は元々アルビレックス新潟でプレーしていて、一緒にプレーしたことはなかったのですが、良いシュートを持っているというなかで、狙って打ってくるだろうなと思っていましたが、味方の足に当たってしまったのもあり、自分の起き上がりも遅かったというところを反省してまた練習していきたいと思います。

——個人、チームの守備面の評価

前節の長野戦で全然ダメだったというのは個人でも感じていましたし、今日は後ろから見ていても、1人1人戦う気持ちがありました。ちょっとしたところでファールをもらってしまったところもあるので、後ろから声をかけていかせすぎない守備や、シュート打たせてもいいんだぞ、という任せられるようなキーパーにならなくてはいけないと思います。今後の課題で、前節3失点した中で、背後の抜け出しという1週間練習してきて、チームとしても個人としてもそこはプラスになったかなというところはありました。シュートストップのところは常日頃練習している部分ではあるので、今日はそこが発揮できたのかなと。これをプラスに捉えて次戦うだけだと思っているので、いい準備をしていきたいなと思います。

——新潟で待っているファン・サポーターに向けて

今日は引き分けというかたちで終わってしまいましたが、ホーム開幕戦も負けてしまっているので、次は皆さんの前で一緒に勝利を分かち合いたいと思っています。是非スタジアムで応援よろしくお願いします。

——今シーズンの目標として最少失点という目標を掲げていましたが

2試合で4失点しているので少ない失点とは言えないのですが、まだ始まったばかりなので、どんどんチームとして守備を強化して失点を減らし、常に無失点の試合ができるような守備をしていきたいというのはあるので、最少失点というのは諦めていないです。

FW#11 道上彩花 選手

——試合後、両チームに対して暖かい大きな拍手が送られていました

アウェイでもこういった素晴らしい雰囲気の中でプレーさせてもらえて、本当に選手としてありがたいことでしたし、すごい良いスタジアムでできて良かったなと思います。

——走りきったという感じはあるか

正直自分自身ではまだまだというところはあったのですが、出せる力を全て出し切りましたし、最後バテてしまった部分はありましたが、次に向けて良い課題ももらえたので良い試合だったかなと思います。

——得点シーンを振り返ってみて

北川選手から本当に良いボールが来たので、触るだけでよかったです。8割ぐらいは北川選手のボールのおかげてす。

——ニアに走り込んだ部分は狙っていたところなのか

チームとしてもサイドアタッカーで素晴らしい選手がたくさんいますし、その中で自分の強みでもあるクロスに飛び込むところだったり、五分五分のボールでも勝てるところも強みだと思うので、そこを出せて良かったかなと思います。

——自身のコンディションについて

自分自身良い形で入れましたし、前節より楽しめてできたかなと思います。

——次節に向けて

本当は勝ちたかったですが、アウェイで勝点1を持って帰れるというのは大きいことだと思うので、プラスと捉えて、次のホーム戦でしっかり勝てるようにチーム一丸となって頑張りたいと思います。

——駆け引きなど、WEリーグになってから変わったところはあるか

自分自身は今までやってきたことをさらにもっともっと、というところを日々やっているのでそこまで変わった感じはありませんが、1つ1つのプレーというのが高いところを求められると思いますし、選手はそれに応えないといけないと思っているので、もっともっとという意識を持ってどのチームもやっていければリーグも盛り上がるのではないかなと思います。

——外国籍選手とのマッチアップで楽しみにしていること

チームにとっても個人にとっても、その中で得点を取れたら良い成果になると思います。今日みたいな苦しいゲーム中でももう1点というところをどんな相手でも求めていきたいなと思います。

——WEリーグでのゴールは今までと違うものに感じたのか

個人的にはどのゴールもすごい重いものだと思いますし、チームが勝つために必要なゴールだと思っているので、WEリーグになったからといってその重みが変わることはありません。本当に質の高いプレーが求められるし、その上で観客の人たちの予想を上回るプレーというのをもっともっと見せていけたらいいかなと思います。

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