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レポート
2021.09.16
WE ACTION DAY「一人ひとりが輝く社会とは」千葉Lがオンラインフォーラム開催

ジェフユナイテッド市原・千葉レディースはWEリーグ開幕日の9月12日、パネルディスカッション「WE ACTIONフォーラム」をオンラインで開催。「一人ひとりが輝く社会とは」をテーマに意見を交換しました。



WE ACTIONフォーラムはパネリストにホームタウン千葉市の川口真友美副市長、元男子日本代表で千葉OBの巻誠一郎さんを招き、千葉Lからはキャプテンの林香奈絵選手と、大滝麻未選手が参加しました。ファシリテーターはZホールディングズ執行役員の本間浩輔さんが務めました。

 パネルディスカッションは、総務省出身で千葉市初の女性副市長となった川口さんの経験談からスタート。女性のキャリア形成や、若い女性を導くロールモデルの在り方について話し合いました。ロールモデルを巡り、パネリストからは「皆が憧れる人だけでなく、身近な人の中にも存在する」とか「女性それぞれがいろいろな道を切り開くことで、前向きに新たな挑戦をする女性の増加につながる」といった意見が出ました。

今回のテーマ、一人ひとりが輝く社会について川口さんは「自分が何をやりたいかという思いに対して、女性であっても、障害があっても、自分の望むような生き方を選択できるような社会」だとした上で「パラリンピックが終了し、多様性の実現の機運が高まっているところにWEリーグが発足します。今、社会を変える空気があります」と述べました。


千葉OBの巻さんは「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」という理念を掲げて発足したWEリーグと、プロとなったWEリーガーに期待しました。


「多種多様な考え方、アクションがあって良いと思います。自分の考え方を持って、アクションを起こし、共感を持ってもらえるような選手が必要です。WEリーグの未来はあると感じるのと同時に、ゼロから何かを作り上げるのは簡単なことではありません。一人ひとりが輝き、違いを武器にしながら前に進んでほしいです」とエールを送りました。


千葉Lをまとめるキャプテンの林選手は、多様性の在り方として「個性を大事にしたい」と話しました。今季、千葉Lには外国籍の3選手が加入し、チームには今までにない変化が起きているようです。「いろいろな立場があり、若い選手からベテランの選手がいる中で、一人ひとりの強みを生かすことが、チームの力になると思います」と語りました。


一方、大滝選手は現在妊娠中。WEリーグにはスタジアムに託児施設を設置することを必須にするなど、出産後も選手を続けられる環境や制度があります。「出産後は思っている以上に大変なことを予想していますが、何よりも戻って来られる場所があるというのは心強いし、その環境とサポートに感謝したいです」と話しました。


パネルディスカッションは、個々が違う考えや特徴を持ちつつ、全員が目指す共通の場所や理念があることが重要です。それによって多様性がより豊かになります、と結論づけ終了しました。大滝選手は「女の子が目指す場所として、ピッチ内でも、ピッチ外でもこういう選手になりたいと思ってもらえるような選手になること、このような活動を重ねていくことが改めて大事だなと感じました」と刺激を受けた様子。「今後、出産を経て現役復帰という挑戦が待っていますが、葛藤や苦労、周りのサポートについて発信していきたいです」と前向きでした。


この日はイベントのほか、選手によるボランティア活動も行われました。清掃活動のほか、家庭で余った食品を持ち寄り、フードバンクを通じて地域の福祉団体や施設などに届ける「フードドライブ」の仕分け作業に参加しました。「スタッフだけでやると3か月かかる仕分作業が、皆さんのおかげで終わりました」とフードバンクの担当者も選手たちの積極的な関わりに感激した様子が見られました。




仕分け作業をした岸川奈津希選手は、フードバンクの活動や現状について初めて知ることができたといい「選手たち自身がさまざまな社会問題について、もっと知り発信していかなければならない」と意欲的。南野亜里沙選手は「WEリーガーが女性にしかできない理念推進活動を行っていくことは、今後の女子サッカーの未来にとても大切だと思います」と話しました。

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