サッカーの楽しみの一つに、試合やプレーに関する論評があります。意見を交換することでプレーや戦術の理解が深まり、サッカーがより楽しく、より魅力的なものになっていきます。
SNSが人々の生活に浸透したことによって、仲間や同じ趣味を持つ者同士が密接にコミュニケーションを図ることができるようになりました。実際に集まってサッカー談義に花を咲かせることができないコロナ禍において、SNSによってより多くの人たちとつながることができ、サッカーの新たな楽しみ方を共有できるようになりました。憧れの選手と交流できるチャンスも広がり、プロ選手やサッカーそのものがより身近なものになってきたと思います。
ところが、SNSなどネット上の書き込みは匿名でできるものが多いことから、心無い投稿や度を超えた批判を送りつけ、特定の個人を傷つけるケースが増えています。そして、それが瞬く間に世界に拡散され、個人のプライバシーや名誉、人権を脅かし、人を窮地に追い込んだり、法律に違反する行為に発展するなど、深刻な事態になることも少なくありません。
ネット上に書き込みをするとき、写真や動画を投稿するとき、まずは、それを受け取る相手の身になって考えること、そして、スポーツを愛する者として、常にフェアに、リスペクトの気持ちを持ってサッカーと向き合うことが大切ではないでしょうか。
厳しい指摘、辛辣(しんらつ)でも根底にリスペクトがある発言は、チームや選手を鼓舞し、素晴らしいゲームを行う原動力になります。そして、それが日本のサッカーをより強く、より魅力的なものへと進化させてくれます。
リスペクトある皆さんのメッセージが、日本サッカーを発展させる力になります。より豊かで成熟した日本サッカーを、みんなでつくっていきましょう。
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