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レポート
2021.07.21
WEリーグ監督フォーラムを開催 「私たちはライバルであり、仲間」



2021年721日(水)、京都にてWEリーグ監督フォーラムを開催しました。対面とオンラインで、WEリーグ全11クラブの監督が集まりました。ヨーロッパでは、シーズン前後に各クラブの監督やテクニカルダイレクターが一堂に会し、自分たちの戦いを振り返りながら自国のフットボールの発展についてディスカッションをすることが定着しています。WEリーグを世界一のリーグにするために、各クラブはライバルであり仲間であるということを改めて確認しました。その後、サンガスタジアムに移動し、なでしこジャパン対オーストラリア女子代表の試合を観戦しながら、サッカーの話に花を咲かせ、密度の高い情報交換ができました。

参加者コメント

猿澤真治 監督(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)

2021年9月にWEリーグがスタートするにあたって、参加各チームの監督が全員参加してフォーラムが実施できた意義は大きいと思います。今回、各監督のリーグにかける思いや日本のサッカー界においての重要性を再確認し、ここから女子サッカーの発展に大きく伸ばしていかなければならないと実感しました。これまでも、日本女子サッカーは世界に誇れるサッカーを展開し、2011年ワールドカップで優勝し大きな評価を得ています。ただ、世界の女子サッカーの進歩もすさまじくここ数年は、代表レベルの結果が出せていません。今回の東京オリンピックでは、なでしこジャパンの優勝を願っています。今後、代表レベルの活躍をするために、WEリーグの各チームが支え合ってレベルアップすることが必要です。今回だけでなく継続的に実施していけば、方向性や課題が共有でき、WEリーグとして前進していけると思います。

星川敬 監督(INAC神戸レオネッサ)

監督フォーラムのアナウンスを聞いたときに、まずシンプルに「楽しみ」と思いました。Jリーグでそのような機会はあったのかな?どんな話が他の指導者の方々から聞けるのか?そんなことを考え、当日を楽しみにしていました。そして当日、WEリーグに関わる方々、日本サッカー協会の方々の、「世界一のリーグをつくる。もう一度なでしこを世界一に。そして、女性一人ひとりが輝く社会の実現に、参加者全員が日々努力している」ということを感じ、知ることができました。現場的要素が強いフォーラムでしたので、私は、特に小野剛 WEリーグテクニカルアドバイザーがおっしゃっていた「Rivals & Felllows (ライバルであり、仲間である)」というメッセージが海外に近いと感じました。他チームの監督が、チームを少し忘れ、ざっくばらんにWEリーグ発展成功のために発言し、ディスカッションが行われ、本当に良い時間を過ごさせていただきました。今回、他の監督の方々やJFAWEリーグの方々から学びや刺激をいただいたので、それをチーム、そして9月から始まるWEリーグに少しでも還元したいと思います。そして、また次回の監督フォーラムが楽しみです。

小野剛 (日本サッカー協会副技術委員長/WEリーグテクニカルアドバイザー)

WEリーグの開幕も2ヶ月を切り、自分のワクワク感も非常に増してきている中、オンライン含め、各地からWEリーグ監督たちが集まってきてくれました。まずは、この時期に足を運んでくださった監督たちに感謝いたします。「我々は競い合うライバルであると同時に、高め合っていくための仲間である」そんな合い言葉で会が進んでいくうちに、競技力を、またリーグの価値を、もっと高めていくための様々な建設的提言に溢れるフォーラムになってくれたこと、またその素晴らしい雰囲気を創ってくれたこと、嬉しい限りです。フォーラム後も、スタジアムで監督たちが揃ってなでしこジャパンを応援、視察をしながらもさらに深く「フットボールを語り合っていく」。そんな至福のひとときでありました。ただそれにとどまらず、このような「絆」こそが、大きな力となってWEリーグを、さらには日本サッカーを発展させていく大きな力となっていく、そんな確信を強く持つこともできました。WEリーグが素晴らしいスタート切れること、そのために尽力してくれている全ての方々にお礼申し上げます。

今井純子(JFA女子委員長/WEリーグ理事)

女子サッカーの発展に向け、WEリーグ開幕には大きな期待が託されています。WEリーグの理念、ビジョンを追求する上で、その社会的価値・発信力を高めるためにも、フットボールの部分で魅力ある価値の高いものを提供することがとても重要であると考えています。開幕前のタイミングで、オンラインも含めてですがこうして一堂に会し、コミュニケーションをとれたことは、スタートに向けて非常に重要な機会となりました。ご多忙の中、お時間を割いていただいた監督の皆さんに感謝いたします。今後も定期的に集まり、フットボールについてリーグの価値向上、発展について語り合う機会を続けていきたいと思います。素晴らしいスタートがきれるよう、そしてしっかりと継続して発展していけるための基盤を築けるよう、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

岡島喜久子(WEリーグ チェア)

JFA技術副委員長でWEリーグテクニカルアドバイザーの小野剛氏を迎え、WEリーグ監督フォーラムを開催しました。開幕前でチームをまとめている最中に、時間を割いていただいた監督の皆さんに感謝しています。WEリーグは、「世界一の女子サッカーを」というビジョンを持っています。そのためには、選手のフットボールの力の向上が不可欠で、監督の力には大きな期待がかかっています。世界一を目指すには、世界中からトップ選手が集まるような魅力あるリーグにしていかなくてはいけません。監督、そしてWEリーグのクラブには、優秀な外国人選手を集め、育ててゆく懐の深さを期待しています。そして、リーグではクラブが利用できる分析システムを提供することを決めました。それによって世界中の女子サッカーのレベルをチェックすることができますし、監督が海外選手のスカウトにも使うことができます。また、これからWEリーグでは英語のSNSを通じて、日本の女子サッカーを世界に発信していきます。日本国内だけにとどまらず、海外でのファンを増やしてゆき、世界中で注目されるリーグを作っていこうとしています。WEリーグ監督には、その大きな目標を達成する仲間として、力を尽くしていただきたいと思っています。

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