レポート
2020.07.14
WEリーグ 岡島喜久子チェアの就任会見を実施

 

WEリーグは7月13日(月)、岡島喜久子チェアの就任会見をオンライン形式で実施し、女子サッカーに対する思いやWEリーグの目指す姿について語りました。

 

岡島チェアは、7月3日(金)に開催された一般社団法人日本女子プロサッカーリーグの社員総会で代表理事に選任されました。その後の9日(木)に行われた日本サッカー協会の理事会に報告された後、初代チェア就任はすでに発表されており、この日はリーグの初代チェアとして初の会見に臨みました。岡島チェアは現在アメリカ・メリーランド州のボルティモアに在住のためアメリカからの出席、また、WEリーグの設立を具体的に検討、実現してきた女子新リーグ設立準備室の佐々木則夫室長も同席しました。

コメント:岡島喜久子 チェア

まず、新型コロナウイルスに感染された方、御家族がお亡くなりになった方々にお見舞いを申し上げたいと思います。また、九州地方、岐阜県、長野県を中心とした豪雨、土砂災害で被災された方々にもお見舞い申し上げます。

 

私たち女子サッカー関係者にとってWEリーグ創設は素晴らしいニュースです。日本の女子サッカー選手には、ぜひおめでとう、と言いたいです。私がサッカーを始めた1972年は、女子サッカーチームはほんの数チームしかなく、練習場確保や、コーチ、対戦相手を見つけるのに苦労しました。中学生、高校生の時は国際試合をするのが夢で、それはFCジンナン単独チームで台湾の大会に参加したことで叶えられたのですが、そうすると、代表チームを結成したいという思いが強くなりました。それで女子サッカー連盟の設立に関わり、初代理事、事務局長もやってきたわけです。1980年代になって代表チームで、なでしこジャパンの高倉麻子監督や、なでしこリーグのチームの監督をしている本田美登里さん、野田朱美さんらと一緒に海外の大会に参加することができて、ある程度の達成感を持ちました。中国西安での大会の時は、競技場が満員になっていて、満員の観客の前での試合というものがどれだけ選手に影響を与えるかを体験しました。WEリーグでは、選手にぜひ満員の観客の前で試合をさせてあげたいと思っています。

 

私は大学を卒業してからずっと金融機関に勤務してきたのですが、新卒で外資系金融機関を選んだのは、土曜日が休みだったからです。土曜日曜は必ず練習か試合があるため、当時土曜も出勤日だった企業は避けました。ただ、その後仕事がうまく行き、ニューヨークに一年研修に出してもらったり、日本の証券会社で株式のセールストレーダーをしたりする中で、サッカーにかけるエネルギーが仕事に向いて行きました。その後結婚してアメリカに移ってからも銀行と証券会社で、アメリカだったからこそ子育てをしながら仕事を続けることができたのだと思います。WEリーグの名前になっているWomen Empowerに関しては、アメリカは多分日本の20年以上先を行っていると思います。アメリカからの視点で、日本でも受け入れられそうなことを提案していけたらと思います。

 

WEリーグに関わったきっかけは金田喜稔さんと知り合ったことです。2018年にメキシコオリンピック銅メダル50周年記念パーティーがあり、そこで金田さんと同じテーブルになりました。金田さんはJリーグのチームに女子チームを持って欲しいというお考えがあり、私のメリルリンチの名刺を見て、それを実現させてほしいとおっしゃいました。その場でJリーグ村井チェアマンにご紹介いただきました。その後、JFAの知り合いの方になでしこリーグのプロ化で何かできることはないかと連絡を取り、今井女子委員長とミーティングしたり、パートナー企業を探すお手伝いをしていました。今年3月ごろからコロナウイルスの感染が拡大し、オンライン会議がニューノーマルになったことで、アメリカに住んでいる私でも役に立てるということで白羽の矢が立ちました。

 

リーグの理念、ビジョンの実現で一番大切だと思うことは、少女サッカー選手に会場に来て生で試合を見てもらうことです。WEリーガーが女の子の憧れの仕事になるには、実際にプレーを見てもらい、選手と交流する機会を作ったりして、会場でワクワクする体験をしてほしいです。それには都道府県サッカー協会と連携していくことが必要です。WEには私たち、という意味があります。プレーヤーだけでなく、観客やファンの方々の意見をSNS等を活用して積極的に吸い上げ、反映していくリーグにしていきたいと思います。また、世界一のリーグにするためには、世界中の一流女子選手、監督、コーチなどに日本に来てもらいたいと思います。今後も女子サッカー先進国のアメリカに住んで拠点を構えるという環境を生かして、アメリカから選手、指導者を呼ぶことを考えています。1990年代のLリーグ時代は、バブル期の恩恵を受けて、ノルウェー、カナダ、中国などから一流の女子選手が日本に来て、プレーしていました。日本の女子選手にとって、日本にいながら世界の一流選手とプレーができる経験は貴重なので、WEリーグで実現していけたらいいと思っています。こういったことで、日本の女子サッカーの底辺を広げていきながら、トップのなでしこジャパンをもう一度世界一にするお手伝いがしたいと思います。

 

WEリーグには、特にJFA、Jリーグの応援が必要になってきます。先日、村井チェアマンとお話しさせていただいて、成功しているJリーグから学びながらも、今までになかった新しいことを失敗を恐れずにやればいいと言っていただきました。女性だけの力では、女性活躍社会の実現はできません。男性も巻き込みながら、新しいことを進め、日本の女子サッカーの大きな発展と、一人ひとりが輝ける社会の実現に尽力してまいります。

 

 

佐々木則夫 女子新リーグ設立準備室 室長

設立準備室では、これまで50回ほどの会議等々をしてまいりました。リーグ立ち上げの目的、競技面のみならず、事業基盤をしっかりし、社会面においてもリーグ名である「Women Empowerment」の通り、広く取り組んでいきたいという志のもと、準備を進めてまいりました。そして今回、岡島さんの初代チェア発表にこぎつけました。リーグ開幕に際し、岡島さんという素晴らしい方に来て頂けたと自負しています。岡島さんにはWEリーグの初代チェアを受けていただき、本当にありがたいと思っています。ぜひみなさん、WEリーグ開幕にあたり、岡島さんをどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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