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インタビュー
2021.06.04
【WE INTERVIEW #21】~瀧澤千聖選手(AC長野パルセイロ・レディース)~


人一倍走ることでチームを助ける10番に

 

アンダーカテゴリー日本代表として経験値を高めた瀧澤千聖。どんな時も自らと向き合い歩んできた瀧澤はWEリーグ元年となる今シーズンをAC長野パルセイロ・レディースの「新10番」として走り出した。熱いアクションで味方を鼓舞するタイプではない。しかし彼女の内には誰にも負けない秘められた熱量がある。シンボリックな番号を託された20歳の挑戦が始まった。

  

——幼少期のサッカーで記憶に残っているものはありますか?

最初に習っていたコーチがすごく面白い方で、そこでサッカーが大好きになりました。練習中はずっと声をかけてくれていて、ただひたすらドリブルとリフティングをしているだけでもすごく褒めてくれました。私たちは知らなかったんですけど、ピンク・レディーのダンスとかを練習に取り入れていて、とにかく楽しかった記憶しかないですね。

 

——転機になった時期はありますか?

高校生で県外に出た時です。中学生のとき、県選抜までは選ばれたんですけど、その上のナショナルトレセンに一回も行けなくて・・・。高校生になったら絶対に外に出て行こう、レベルの高いところで、自分の存在を知られていないところで挑戦してみたいと思っていました。その時は何でもできるスーパーヒーローみたいな気持ちだったので(笑)

 

——その決断は間違っていませんでしたか?

はい。十文字高校が挨拶、礼儀に対してすごく厳しい高校だと知って、緩い自分を変えるために敢えて選びました。でも「実家に帰りたい、逃げ出したい」と思って、親に電話したこともありました。その時に「自分が決めたことをやり抜くまでは帰ってくるな」と言われて、確かに、自分で県外に出たいと親を説得したのに弱音を吐いてはいけないと思いました。そこからは辛くても頑張ろう!という気持ちになりました。

 

——その頑張りがアンダーカテゴリーの代表に繋がっていきます。

日本を背負うことで一つ一つのプレーに重みを感じて、軽はずみなプレーは絶対にできないと思っていました。ロッカーでの振る舞いも含め、日本代表選手としての行動を常日頃から心がけるようにしていました。監督にずっと言われていたことですが、サッカーに直接関わらない部分をしっかりやっていくうちに、それがプレーに繋がっている感覚があって、今もプロ選手として、見られている部分だけでなく見られていない部分もしっかりやろうと決めています。

 

——そして今シーズンは新たに10番を背負うことになりました。

まだ実感がありません。長野の10番と言えば、一昨年まで在籍していた横山久美選手のイメージが強いと思いますが、監督や周りの選手から「瀧澤千聖らしくやればいい」と言ってもらっているので、気負わず自分らしくやろうと思っています。

 

——その自分らしさをどんなプレーで表現しますか?

ひたすら走ります。前線からどんどんプレッシャーをかけて、みんなを「助ける」守備をしていきたいです。でも一番は得点の部分。今シーズンは10番をつけるので、今まで以上に責任を持ってチームを助けるゴールを奪いたいです。

 

——今年の私は〇〇が違うというのはありますか?

気合いが違います。プレー中はもちろん、ピッチ外のこともしっかりやりたいです。ピッチ外でのミスは試合に影響してしまうので、勝つために集中できる準備をしっかりしていきます。

 

——WEリーグで一番〇〇な選手になるというのは何かあてはまりますか?

一番チームを引っ張ります!流れが悪いときにそれを変えられるプレーができるように、そういう役割ができるようになりたいです。

 

——最後にファン・サポーターの方へメッセージをお願いします。

オフシーズンが長くてなかなかお会いする機会がありませんでしたが、プレシーズンマッチでようやくみなさんにサッカーをお見せすることができます。昨シーズンよりも成長した姿を、そして1試合1試合を通して成長していく姿を、温かく応援していただけたらと思います!





【プロフィール】

瀧澤千聖 (たきざわ ちせ)

2001年2月14日生まれ、長野県出身

MF、背番号10

FC SWANFC SWAN U-15十文字高校 → AC長野パルセイロ・レディース

 

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