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インタビュー
2021.05.05
【WE INTERVIEW #07】~清水梨紗選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)~


目指すは相手の攻撃意欲を削ぐサイドバック

 

サイドバックから一気に駆け上がる攻撃力が武器の清水梨紗——と思いきや、本人の重心は守備にある。激しいアップダウンを支える運動量を培った10代も、なでしこジャパンで不動のサイドバックとなった今も、内に秘めたる“負けず嫌い”が最大のキーワードだ。伝統高きチームを率いる24歳の若きキャプテンが、静かな口調で紡ぐ言葉に昨年以上の力強さと説得力がある。今年の彼女は何かを起こしてくれそうだ。

  

——サイドバックもかなり長いキャリアですが、中学生の頃はFWだったんですか?

ほんの数か月程度でしたけどメニーナ(ベレーザの下部組織)に入ったときはFWでした。そこからサイドハーフをやって、そこも1年経たないうちにサイドバックへ(笑)

 

——サイドバックへ誘う何かがあったんでしょうね。

中学1年のときから走るのが自分の武器だったので、それを見てサイドバックにコンバートされたのかなって思います。なんなら走ることしか長所がなかった(笑)。今思えばよくFW出来てたな・・・。ゴールもあまり決めた記憶ないんですよね。

 

——サイドバックの魅力にハマった感じですか?

シンプルに楽しい!って思いました。オーバーラップという楽しみもありましたが、それとまた違って守備の奪いどころというか、どこでも奪いにいけるのがサイドバックの魅力の一つです。

 

——必要なスタミナを維持するためのトレーニングで「これはキツかった・・・」というメニューはありますか?

めちゃくちゃあります(笑)!中でも高校2年生のとき、練習をしーっっっかりした後に20周走ってる時期があったんです。その時は、最後の方は感覚が麻痺してたのか、「はい20周ね~」みたいな感じで走ってました(笑)。今、絶対出来ないです!

 

——今だと何周くらいなら出来そうですか?

・・・「20周走れ」って言われたら、走ります。

 

——なかなかの負けず嫌い(笑)。2019年にプロ契約をして、すぐにワールドカップがありました。悔しいところもあったと思います。

個人的にスピードに乗ってる中での対応がすごく多いと感じました。1対1の状況を作らないことも大事ですよね。そもそも1対1はない方がいいから。でも、ある程度方向が決まった中での1対1に誘い込むのも一つの手。そこは自分に足りないところだった。あれから自分なりに筋トレや練習中に意識しながら取り組んできたので、次は勝てるようにしたいです。

 

——キャプテンとしての2シーズン目。どんなチームになりそうですか?

若くて自分の本能のままドリブルで行ける選手が多いので、怖いもの知らずといいますか、今までのベレーザにない勢いを出せると思います。

 

——新しいチームに、ベレーザがこれまでつないできたものを、どう継承していきたいですか?

ベレーザって、負けず嫌いですし、成長が止まらないんです。自分の現状に満足しない選手の中で私もサッカーが出来ていたので、そういう成長の段階を踏んでいけるのはベレーザ独特のもの。下の子たちへ、ベレーザの一員としてこうなっていかないといけないっていうのは示していきたいです。

 

——みなさんへの質問なのですが、今年の私は〇〇が違う!清水さんにあてはまる言葉を教えてください。

去年以上に何事にも積極的に取り組みます!キャプテンとしてどうしていくか考えたときに、やっぱりプレーで引っ張っていくのが一番いいと思ったんです。その一環として、練習一つ、試合一つ、すべてに手を抜かずやっていく姿を見せたいです。

 

——WEリーグ一番の〇〇になる!というのはいかがでしょう?

WEリーグで一番相手を消すサイドバックになる!サイドバックはポジション的にDFラインじゃないですか。攻撃にフォーカスされて、その部分を話すことが多かったんですけど、それよりもまず先にあるのはサイドからの侵入やゴールを防ぐこと。基礎としてはずっと頭の中の守備の比重は変わらないです。私のサイドから攻撃したくないと思わせたい(笑)。「サイドバックと言えば清水梨紗だろ!」という存在になりたいです。

 

——最後にファン・サポーターのみなさんへメッセージをお願いします。

ベレーザとしてはWEリーグ初代優勝を狙っています。そこに自分が貢献できるように一生懸命がんばるのでぜひ見に来てほしいです。応援よろしくお願いします。





【プロフィール】

清水梨紗(しみず りさ)

1996年6月15日生まれ、兵庫県出身

DF、背番号2

神戸コスモFC → FCすすき野レディース → 日テレ・東京ヴェルディメニーナ → 日テレ・東京ヴェルディベレーザ

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