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2021.04.30
【WE INTERVIEW #05】~山本絵美選手(ちふれASエルフェン埼玉)~


攻守をつなぐ“目立たない職人”を目指して

 

当時アジア女王として君臨していた北朝鮮を初めて破ってアテネオリンピック出場を決めた、いわゆる“国立の奇跡”を引き起こしたそのピッチで躍動していたのが山本絵美だ。果敢なドリブルは彼女の代名詞だった。あれから時が経ち、WEリーグの舞台に立つチャンスを掴んだ彼女のプレースタイルは大きく変化している。そしてそこには新たな場所で再び旧友とともにチームを作り上げる喜びに満ちた日々があった。

  

——ここまでオリンピック、ワールドカップ、海外移籍・・・選手として考えられる経験は一通りされてきたように思います。今なおインパクトが残っている経験とは?

私の中ではアテネオリンピック出場を決めた北朝鮮戦(2004年4月24日)に向けてチームを作り上げてきた1月、2月、3月という時期、経験は大きなものがありました。

 

——かつてないほどの長期合宿であの一戦のためだけに全員が集中しているように見えました。

あのときチームが一丸となるっていうのはこういうことなんだ、同じ目標に全員が向かったときに出てくる力はこんなに大きいんだ、ということを初めて知りました。それをどうやってこのチームに伝えて、その力を引き出していけるのか、というのが自分の課題です。

 

——選手生活をしながら、ご自身が育ったチームの育成指導や、経営・運営面に携わったこともありました。裏方を知る経験で変化はありましたか?

選手だったら私はどうしたい?指導者だったらどう伝える?クラブスタッフは指導者と選手にどう繋がれば潤滑に進む?など、いろいろ考えていました。こういう視点でサッカーを見ることができてよかったと思います。今は選手ながらに指導者の目線もスタッフの目線もあるから、他の選手が理解できていないときは、「こういうことだと思うよ」と伝えることができています。

 

——20代とはプレースタイルが変わりました。どんなきっかけがあったのでしょうか?

前はドリブルのイメージがあったと思うんですけど、アテネオリンピックが終わる頃、食生活のバランスを間違えて痩せてしまい、筋力が減ってしまったんです。ドリブルのスピードが落ちて追いつかれる。これじゃダメだと思って、プレースタイルを変えていったのが最初です。1タッチ2タッチでできるところ、ためるところ、その強弱・・・1人で崩すより2、3人で意思疎通をしてかわせたときの面白さが上回りました。この変化があったから、今もプレーを続けていられるのかもしれません。

 

——経験を積んだからこそ心掛けているプレーは?

目立たない泥臭いところは任せてもらう。しっかり走れる選手や足元のしっかりした選手がいるので、そこまでしっかりつないで、攻撃と守備の間にいる選手でいたいです。目立たないけど、いなくなって「あ~絵美さん、いつもそこにいてくれたんだな」って思ってもらえるといいですね。

 

——このチームには共にアテネオリンピックを戦った荒川恵理子選手もいます。

ガンちゃん(荒川)もいろんな監督から学んだことがあって、私が学んできたこととは違うことを教えてくれます。練習が終わって帰るときも車の前でずっとサッカーのことを話したりもしますよ。

 

——20代のお二人には絶対になかった風景ですね(笑)みなさんにお伺いしているのですが、今年の私は〇〇が違うというのはありますか?

サッカーの楽しみ方が違う!このチームは半分位が新しいメンバーなので、自分たちでサッカーを作っていける楽しみがある。しっかり積み上げて、ちふれのサッカーはこういうものです!というベースになったらいいなと思います。

 

——WEリーグで一番〇〇な選手になる!にあてはまるものは?

一番日焼けが似合う選手になります!絶対黒い自信ありますから。もうすでに黒いでしょ(笑)?日焼け止め塗ると肌が荒れちゃうんであまり塗れないんです。一人だけ集合写真が日陰な感じになってますから(笑)遠くからでも一瞬で見分けられるし、見つけられると思います。

 

——最後にファン・サポーターへメッセージをお願いします。

WEリーグ元年なので、ここから女子サッカーを盛り上げていく大事な年になると思います。私たち自身も責任を持ってやっていきたいですし、一人でも多くの人にWEリーグを楽しんでもらおうと思っているので、ぜひ会場に来て応援していただけたらと思います。





【プロフィール】

山本絵美(やまもと えみ)

1982年3月9日生まれ、神奈川県出身

MF、背番号7

上宮田少年サッカークラブ → 横須賀シーガルズ → 湘南学院高校 → TASAKIペルーレ → シカゴレッドイレブン → LCCC → パリブルース → ナポリカルチョフェミーレ → ニッパツ横浜FCシーガルズ → ちふれASエルフェン埼玉

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