2025年2月1日、WEリーグはJFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!」で、「女子サッカーにおける、「する」「見る」「関わる」機会を増やし、多様性の枠を広げる」をテーマとした「2024-25 ALL WE ACTION DAY」を開催しました。
「女性や障がい者サッカーへのアクセスについて」をパネルディスカッションする第1部と「選手が語る「多様性」とWE ACTION DAY」と題して進められるトークセッションの第2部で実施された今回。音声ガイドや同時手話なども行う中で、それぞれの思いがしっかりと届けられる「2024-25 ALL WE ACTION DAY」となりました。
第1部は、ロービジョンフットサルの西山乃彩選手、デフサッカー・デフフットサル女子日本代表の岩渕亜依選手、一般社団法人日本障がい者サッカー連盟北澤豪会長。そして、WEリーグのソーシャルインパクトパートナーであるKPMGコンサルティング株式会社から麻生多恵さんが登壇し、「女性や障がい者サッカーへのアクセスについて」のパネルディスカッションが行われました。
西山選手や岩渕選手のキャリアを振り返りながら「サッカーをすること」で体験してきた困難や乗り越えてきた経験などが伝えられたあと、北澤会長や麻生さんから、それぞれの立場で感じることや考えが語られました。
続く、第2部は、全クラブから代表して12選手が登場。海堀あゆみWEリーグ理事が進行する中、各クラブで実施されてきたWE ACTION DAYについてトークセッションが進みます。
それぞれのWE ACTION DAYを振り返り、印象に残ったことや活動実施において意識したこと、今後に向けての思いなどが語られ、2時間に渡る「2024-25 ALL WE ACTION DAY」が幕を閉じました。
「2024-25 ALL WE ACTION DAY」第1部、第2部の詳細は近日公開予定。また、WEリーグと各クラブは、今後もさまざまなWE ACTION DAYを実施予定です。クラブ独自の色を輝かせながら、社会や地域と手を取り、多様に広がる活動を続けていきます。
【第2部参加選手コメント】
マイナビ仙台レディース 吉岡 心選手
「WEリーグや女子サッカーがもっとたくさんの人にとって意義あるものとなるような行動をピッチ内外でもっと積極的にとっていきたいと考えています。マイ仙台はリーグ再開後のホームゲームで仙台の学生さんたちがデザインしてくれた復興応援ユニフォームを着て試合を戦います。まずは勝利をして見に来てくださっているたくさんの人や地域の皆さんに少しでも勇気を届けられるように頑張ります」
三菱重工浦和レッズレディース 島田 芽依選手
「これからも選手が率先して企画を立てて活動に取り組んでいければと思っています。また、私たちはAWCL(AFC女子チャンピオンズリーグ 2024/25)を戦っています。WEリーグや日本の女子サッカーをアジアや世界にもっともっと広めていけるように、まずは結果を残せるように頑張っていきたいです」
大宮アルディージャVENTUS 牧野 美優選手
「2月11日(祝・火)にNACK5スタジアム大宮などで25種類の実業団体の方々と一緒にスポーツを楽しむイベントを行います。たくさんのスポーツを体験することはなかなかないと思いますし、すごく楽しめるイベントになると思います。たくさんの皆さんに足を運んでもらい、スタジアムを盛り上げて、試合も盛り上げていきたいです」
ちふれASエルフェン埼玉 園田 悠奈選手
「今日、チームはWE ACTION DAYを行っています。来月にも子どもたちに向けたサッカー教室を行います。今まで取り組んできたように、サッカー教室を含め子どもたちに向けた活動ができればと思います」
ジェフ千葉レディース 小林 ひなた選手
「3月8日(土)のホーム開幕戦で、ホームタウンの小学生たちがWEリーグの試合をプロデュースしてくれます。選手が中心となり、今後のイベントやスタジアムグルメについてを考えていくことに加えて、小学生たちが私たちの試合を後押ししてくれるので、後半戦で良いスタートを切って地域の皆さんと盛り上がれるように頑張っていきたいと思います」
日テレ・東京ベレーザ 柏村 菜那選手
「北区の十条駅に新しくできた図書館の中に、東京NBのPRブースが常設されています。近くに立ち寄った際は、ぜひ覗いてみてください」
ノジマステラ神奈川相模原 南里 杏選手
「児童養護施設にいる子どもたちや相模原市に住んでいる多くの子どもたちがスタジアムに来て、サッカーを見に来てくれたり、選手が施設などに行ったりして交流を続ける中で、子どもたちにとって身近であり、憧れるサッカー選手でありたいなと思います。もっともっと地域に根づいていくために、活動を継続的に行っていくこと。そしてさまざまな方々へのアプローチも増やしていきたいです」
AC長野パルセイロ・レディース 久保田 明未選手
「今回交流できた生徒の皆さんを後半戦のホームゲームに招待しようと考えています。少しでも多くの生徒さんにサッカーの楽しさを知ってもらい、将来の糧になればいいなと思います」
アルビレックス新潟レディース 道上 彩花選手
「今回の活動をもとに、いつも支援してくださっているスーパーや地域の方々が集まるスポットにお邪魔して、後半戦の告知などを行います。たくさんの方にスタジアムに足を運んでもらえるように頑張りながら、多くの方々の応援を背に、チームの目標を達成できるように頑張りたいと思います」
セレッソ大阪ヤンマーレディース 森中 陽菜選手
「3月2日(日)に行うホームゲームで、私たちの試合後にJリーグのパブリックビューイングが行われる予定です。男女ともに一緒に盛り上げていこうというのがC大阪の特徴でもあるので、一生懸命盛り上げていけたらと思います」
INAC神戸レオネッサ 大熊 茜選手
「今後もサッカー教室などを開催予定です。一緒に楽しみながら、サッカー教室に来てくれた子どもたちもスタジアムに来てもらえるように頑張っていきたいなと思います」
サンフレッチェ広島レジーナ 近賀 ゆかり選手
「3月8日(土)のホームゲームで1万人プロジェクトというイベントを企画しています。選手主体となっていろいろな活動をしていますが、今日、参加した選手たちの話しを聞いていて、各クラブの選手が動いて、集客などを考えていることは女子サッカーの魅力だなと感じました。S広島Rを応援してスタジアムに来ていただきたいという思いとともに、WEリーグをみんなで盛り上げていきたいですし、そうしたアクションもどんどんしていきたいなと改めて思います」