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2025.01.29
WE ACTION DAY 大宮V 
「サステナブル・スタジアム・アクション in WE ACTION DAY」を実施

ホームスタジアムで行うサステナブル・スタジアム・アクション

2024年12月7日、大宮アルディージャVENTUSがNACK5スタジアム大宮で、清掃活動や消防訓練などを含めた活動を複合的に行う「サステナブル・スタジアム・アクション in WE ACTION DAY」を実施しました。


「サステナブル・スタジアム・アクション in WE ACTION DAY」は、NACK5スタジアム大宮の指定管理者となった大宮Vの運営会社であるRB大宮株式会社も参画しているNTTグループ・オリエンタルコンサルタンツ大宮公園サッカー場マネジメント共同事業体(以下JV)が、大宮Vと連係。さいたま市がめざす「笑顔あふれる日本一のスポーツ先進都市の創造」を実現するための取り組みの一環でもあります。

今回は、WEリーグのタイトルパートナーのSOMPOホールディングス株式会社のグループ会社である損害保険ジャパン株式会社とシルバーパートナーである旭化成ホームプロダクツ株式会社のほか、毎日興業株式会社が協賛し、大宮Vの選手、コーチングスタッフ、クラブスタッフ、近隣自治会、大宮ろう学園、アルディージャ・サポーター、アルディージャサポートスタッフが参加しました。

①スタジアム内の壁・床の清掃を行う清掃チーム、②消防訓練や防災設備設置体験をする防災チーム、③地域のみなさんと考えるスタジアムに関するワークショップ「地域と未来スタジアム」チーム、④スタジアム飲食売店による炊き出しのお手伝いをする炊出チームに分かれて複合的に活動が行われました。


今回の「サステナブル・スタジアム・アクション in WE ACTION DAY」の出発点は、「スタジアムを拠点に地域の役に立つための活動を考えたこと」にあるとクラブスタッフは言います。

「私たちが使用しているNACK5スタジアム大宮は多くの人が集う場所です。また、普段の試合開催の声援は、一方で近隣のみなさまには騒音と取られかねない中で、みなさまのご理解のもとで、ホームゲームが成り立っています。そうした感謝の気持ちも踏まえたうえで、清掃と防災に関する活動の実施を軸に考えました。そこに地域のみなさんにも参加してほしい。その思いを抱き、実施は寒い季節になることを想定して、温かいものをみんなで食べる炊き出し。それから、地域の人々が集うのであればスタジアムについてのワークショップもできないかと話が進み、複合的な活動を行うWE ACTION DAYとして実施することにつながりました」と実施に至る舞台裏を教えてくれました。

清掃、防災、炊き出しにワークショップ。今、スタジアムでできること


まずは、参加者によるスタジアム清掃から始まります。「長く使われているNACK5スタジアム大宮を大切に守っていくためにというお話を聞いて、歴史を感じながらの清掃活動になりました。みんな熱中して磨いていましたし、すごくきれいになったと思います。観戦をするのが楽しみです」とSOMPOホールディングス株式会社の山中紗恵子さん。

損害保険ジャパン株式会社埼玉中央支店さいたま支社の村山高幸さんも「今回は埼玉エリアに勤務する損保ジャパンメンバーを中心に15名が参加しました。地域の課題解決をしていくことは本業のひとつです。今日は地域社会への貢献活動でもあり、大宮Vさんとの取り組みでもありましたから、みんな自主的に『参加したい』と声が上がりました。これまで、大宮Vさんの試合などを観戦してきたスタジアムをみんなで清掃したり、防災についての取り組みをしたりすることができ、感慨深い思いでいっぱいです」と話してくれました。

スタンドの椅子や階段などを丁寧に掃除していきます。そこへ、練習を終えた選手たちが合流。4つのグループに分かれて、それぞれの活動へと進みました。


スタジアム内の壁・床の清掃を行う清掃チームは、デッキブラシや雑巾などを手にスタンドの清掃を続け、みんなできれいに磨き上げていきます。

消防訓練や防災設備設置体験をする防災チームは、水消化器を使った消防訓練、災害用井戸の見学、スタンドにある防水板の設置など実施しました。


「小学生の時に防災訓練でやったことを思い出しながら消火器を使った訓練を行いました。懐かしい気持ちがありながらも、火事なども増える季節です。気をつけたいなと改めて思いました。今回はスタジアムの防災設備設置なども見て回りましたが、しっかりとした備えがあることを知ることができて良かったです」と防災チームでリーダーを務めた林みのり選手は、活動を振り返ります。


スタジアムに関するワークショップを行ったのは「地域の未来スタジアム」チーム。「どのようなスタジアムだったらいいか」「スタジアムのおすすめポイント」などを考える時間になりました。他のスポーツや事例を参考に「選手全員とハイタッチ」、「ポイントを集めると景品がもらえる」など自由な発想が次々に飛び出していきます。選手、パートナー、ファン・サポーター、自治体とそれぞれの視点で考え、共有することで、すぐに実現できそうなものや、将来性豊かなものなど、多くの意見が集まりました。

このワークショップに参加していた日下優子さん(NTT東日本 埼玉事業部)は「地域のみなさんたちと一緒に楽しんで活動ができたと思います。ワークショップでも様々な意見が出ていたのですが、それを活かしたスタジアムづくりをがんばっていきたいと思いました。試合以外にもスタジアムをより快適に、より魅力的に使えるように地域のみなさん、企業のみなさんと連係していきたいです」と、大宮Vと連係して行うスタジアムでの活動に手応えを得た様子です。




スタジアム飲食売店による炊き出しのお手伝いをする炊出チームは、おむすびを入れる食器をつくるグループとおむすびを握るグループに分かれて炊き出しの準備を進めます。おむすびを入れる食器は、防災時に役立つ紙食器。SOMPOグループが実施している「防災ジャパンダプロジェクト」で紹介しているものです。また、おむすびを包むサランラップ®は旭化成ホームプロダクツ株式会社が提供したもので、これも災害時や有事の際に節水や衛生対策など、幅広い用途に役立てられています。

「新聞紙などの紙が食器になるのは驚きました。日本は災害も多いので、すごく役立つ知識を学びながら、みんなで楽しくできたと思います」と乗松瑠華選手。

一緒に食器づくりなどをおこなった損害保険ジャパン株式会社の村山さんも「最初に弊社の社員が紙食器づくりのレクチャーをしましたが、選手たちはすぐに折れるようになって、参加していた子どもたちに自主的に教えてくれていたんです。そのシーンを見て、大宮VさんとWEリーグさん、地域のみなさん、弊社のすごく良いコラボだなと感じました。他のグループに参加していたメンバーも、とても充実していたと話していましたし、参加して良かったなと改めて思います。また、地域貢献活動や地域課題の解決へ向けた取り組みを大宮Vさん、WEクラブさんと一緒に行っていきたいです」と振り返ってくれました。




「普段、ピッチやロッカーにしか行くことがないスタジアムでの活動は、とても新鮮でした。ほかのグループがトライしていたことにも参加したかったほどです。今日は炊き出しの担当でしたが、たくさんのおむすびを握るのが大変。でも、みんなでそれをおいしく食べることもできて楽しかったです」と乗松選手が話したように、「サステナブル・スタジアム・アクション in WE ACTION DAY」のラストは、昼食タイム。

きれいに磨かれたスタンドで、選手たちが握ったおむすびとスタジアムグルメとして人気の高い豚珍館の豚汁を食べて締めくくられました。

地域とのつながりを大切に


「サステナブル・スタジアム・アクション in WE ACTION DAY」を終えて、林選手は「私たちは普段、ピッチの中でプレーをしています。そこでは知ることができないことを知る機会になりましたし、新しい発見がたくさんありました。それを地域のみなさん、パートナーのみなさん。ファン・サポーターのみなさん。大宮ろう学園のみなさん。みなさんと実施できたことも大きいですし、地域とのつながりは大事にしていきたいです」と話します。

乗松選手も「地域のみなさん、パートナーさん。ファン・サポーターのみなさんも含めて多くの方々と交流しながらひとつの活動をするのは、今までやったことがなかったと思います。改めて、みなさんと触れ合える良いWE ACTION DAYでした」と実施後の思いを教えてくれました。

SOMPOホールディングス株式会社の山中さんは「選手のみなさんが子どもたちをサポートしたり、リーダーシップを発揮してくださったりしてスムーズな活動になっていました。とても楽しかったです。試合でかっこ良い選手たちは、ピッチを離れると話しやすくてかわいらしいなと改めて感じる1日でしたし、その魅力を間近で感じさせていただく時間になりました」と口にします。

旭化成ホームプロダクツ株式会社の上田悦子さんも「普段、なかなか入れない場所での活動を、選手のみなさん、参加者のみなさんと体験できました。選手のみなさんはとても気さくに話しかけてくださいましたし、様々な学びも深まった1日になったと思います。今日は防災時も様々な利用ができるサランラップ®を使用しましたが、傘のリサイクルプログラムや清掃活動なども行っているので、今後もWEリーグさんや各クラブさんのお役に立てたらうれしいです」と感想を聞かせてくれました。


そして、もうひとつ。今回の「サステナブル・スタジアム・アクション in WE ACTION DAY」では秘められたものがありました。

それがJリーグ、WEリーグで活動する“大宮アルディージャ”が、地域とのつながりの中でずっと大切に育んできた“ノーマライゼーションの心”であり“多様性を知る心”です。

「今日は年齢、性別、障がいの有無、職業などにとらわれず、様々な方が参加してくれた活動でした。WEリーグは“一人ひとりが輝くことを応援してくれる”リーグでもあります。選手たちにはみんなが交流することで“多様性”を知り、体感してもらい、参加者のみなさんには大宮Vを好きになってもらえたらうれしいです」とクラブスタッフ。

今回、大宮ろう学園の生徒たちも参加しており、手話などでコミュニケーションを取りながら進められていました。手話で話す参加者も言葉をかわす参加者も自然とひとつになって、みんなで炊き出しを食べている姿も印象的です。


「Jリーグで手話応援をはじめたのが2006年。大宮ろう学園のみなさんとの交流も10年以上になります。継続することは大切なこと。そしてこうした活動は、WEリーグの理念でもある“多様性”にもつながることです。大宮ろう学園のみなさんとの交流だけではなく、今回はパートナーのみなさん、サッカーをまったく知らない地元の自治体のみなさんも活動に参加してくれました。多くの人と接することで気づくこともたくさんあります。そうした接点を持たせていただくことも大事こと。“多様性”と一言に言っても、サッカーをしているだけでは、選手たちには伝わりません。みんなに伝え続けていくこと。交流の場を継続してつくるのはクラブの役目だと考えています」(クラブスタッフ)

「サステナブル・スタジアム・アクション in WE ACTION DAY」は、大宮Vが多くの人と地域とつながり続ける大切な時間。そして、その舞台としたスタジアムは、大事な交流の場でもありました。

その思いを受け取った選手たちが、次はピッチで躍動します。
「前半戦はホームで未勝利だったので、みんなできれいにしたNACK5スタジアム大宮で、勝利を届けたいです」と乗松選手。この日磨き上げたピカピカのスタンドに、選手たちが勝利を届ける姿が、すぐ近くまで来ています。

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