NEWS

レポート
2025.01.28
多様な人々が集い楽しむ2024-25 WEリーグ クラシエカップ 決勝戦
WE ACTIONとしてさまざまな施策を実施

知育菓子®︎「ねるねるねるね」も大人気の託児所


2024年12月29日、WEリーグは2024-25 WEリーグ クラシエカップ 決勝が行われた国立競技場で多様な人々が集い、楽しめるWE ACTIONを実施しました。

サンフレッチェ広島レジーナとINAC神戸レオネッサの対決となった2024-25 WEリーグ クラシエカップ 決勝。会場となった国立には、WEリーグ公式戦での最多入場者数記録更新となる2万1,524人のファン・サポーターが駆けつけ、熱戦を見守りました。

そんな注目の決勝戦。WEリーグは、小さなお子さまを連れたご家族や障がいがある方も、誰もがサッカーを楽しめる機会や空間をつくるために、決勝の舞台でも託児所及びセンサリールームを開設しました。

もともとWEリーグは、女性活躍社会をけん引する存在として、他のリーグにはない「託児所の確保」を参入基準として設定しており、今シーズンもWEリーグ クラシエカップおよび、2024-25 SOMPO WEリーグにおいて各スタジアムに託児施設を設置しています。決勝でも同様の取り組みが行われ、託児所を開設。お父さん、お母さんはスタンドへ。子どもたちは託児所で遊びながら試合を楽しめる空間を用意していました。


テレビ画面で試合が見られるようになっていた託児所では、遊具などのほかに今回のタイトルパートナーであるクラシエ株式会社より「自信を育む」知育菓子®︎シリーズ「ねるねるねるね」が提供され、見つけた子どもたちも興味津々な様子。おやつタイムになると、さっそく手に取りながら「食べたことあるよ」と上手に「ねるねるねるね」をつくったり、お友だちにつくり方を教えたりしながら、仲良く楽しんでいる様子がありました。

また、決勝戦とあってWEリーグのマスコット「ウィーナ」とクラシエ株式会社のマスコット「ねるね」もサプライズで訪れると、子どもたちも大興奮。楽しいひとときを過ごしていました。


今回は事前予約制だったため「託児所があるんだ」と様子を見に来ているお母さんやお父さんの姿も。「今度利用したい」と話しながら、スタンドへ向かっていました。

センサリールームが子どもたちの交流の場となるように




託児所と同様に、WEリーグは「サッカーが大好きなのに、観戦をあきらめていたお子さまやご家族のみなさまに、安心して観戦できる環境をつくりたい」という想いから、聴覚・視覚など感覚過敏の症状がある方やそのご家族も安心して過ごせる「センサリールーム」も設置しました。

こちらも事前抽選制となったセンサリールームには、当選されたご家族やお子さまが安心してのびのびと過ごせるように照明などが工夫された部屋と家族が試合観戦を楽しめる部屋を用意しました。

「センサリールームは、お父さん、お母さんやお子さんも安心して過ごせるような空間づくりをしています。2部屋は近いので、行ったり来たりできる。子どもたちは慣れてくるとサッカーを見たり、遊んだりと自由に行き来しています」と今回のセンサリールームを担当した乃村工藝社の堀池勇綺さん。

同じくセンサリールームを担当し、当日は子どもたちと遊んでいた乃村工藝社の松本麻里さんも「センサリールームがあることで、外出困難な方が外に行くきっかけになったり、子どもたちと一緒にお出かけできたりするシーンが増えたらうれしいです」と話します。また、今回は障がいがある子どもたちの利用でしたが、今後は「障がいがあってもなくても子どもたちが自由に利用できるパブリックスペースのような自由な交流の場として、センサリールームが広がっていったらいいなと思っています。まだまだ(センサリールームの存在や使い方を)知らない方もいるので、認知度を高めていくという意味でも2024-25 WEリーグ クラシエカップ 決勝で設置ができたのは大きなことだと感じています」(松本さん)と実施の手応えも得た様子でした。


実際に利用したご家族は「WEリーグの公式サイトを見てセンサリールームがあることを知り、利用できたらいいなと思って応募した」とのことでした。

WEリーグやJリーグなどの試合にも訪れており、お子さんもサッカー観戦には慣れているそうですが「どうしても応援の音が気になってしまったり、90分間見続けたりするのが難しいときがあります。でもセンサリールームが利用できれば親もサッカーを楽しめる。家庭の事情などで試合観戦から離れてしまっていたり、お父さんお母さんが好きなことを我慢してしまう場合もあったりする中で、この環境なら安心してサッカー観戦も楽しめますし、子どもも楽しめると思います」と教えてくれました。

サッカーを「する・みる・関わる」をテーマに実践女子大学と連係


また、試合前にはWEリーグが実践女子大学と連係し、学生たちが主体となってサッカーを「する・みる・関わる」に関した施策を実施していました。それが、元女子サッカー選手である内山穂南さん、下山田志帆さんが代表を務める株式会社Rebolt協力のもとで行われたフィットネス講座です。

株式会社Reboltは元アスリートの知見を活かし、OPTアパレルとして女子アスリートの活動を支えるスポーツギア、吸水型のボクサーパンツなどを開発するほか、一人ひとりの個性が肯定される社会を目指した企業です。

「ウェルビーイングに関する活動をWEリーグの皆さんとコラボレーションしています。その上で、サッカーを『する・みる・関わる』の中でいくつかのグループに別れて取り組んでいて、私たちは『する』をテーマにしました。今回は、体を動かすことをきっかけに、スタジアムに来てもらうにはどうしたらいいかを考え、企画したものになります」と担当した実践女子大学の小余塚真白さん。さらに吉山香佳さんも「新たなターゲットの開拓を考えたとき、私たちの世代である女子大生などが該当するかなと思い、私たちが貢献できることを考えました」と実施の経緯を教えてくれました。

参加者は女子大学生を中心に20名。まずは、内山さんたちが過ごしてきた現役時代の話から始まりました。海外でのプレー経験が飛び出し、日本との違いなどが語られます。参加者も「ええ!」と、驚きながら楽しそうに聞きいった後は、ゴルフボールを使って足などをほぐし、さっそくフィットネス体験へ。




ジャンプやランジなどが組み込まれた本格的な内容に「これはキツい」「体がうまく動かない」と笑い声や叫び声が飛び出る参加者たち。少しハードなトレーニングに汗を額ににじませながらも、真剣な表情がどんどん笑顔に変わっていく1時間となりました。

「みんなが同じ空間、同じ時間を同じ気持ちで過ごせたのが良かったなと思います。今日の経験が将来につながっていくかなと思いました」と実践女子大学の大田穂香さん。原口響さんも「終わった後にみんながニコニコしていたのが印象的でした。サッカーを通してはもちろん、体を動かす機会をつくれたら新たな可能性などにもつながるのかなと思います」と話します。

課外活動として行っているという実践女子大学のメンバーも、充実の表情。改めて吉山さんは「女子サッカーは見たことがなかったのですが、女性が頑張って戦っている姿は素敵だなと、改めて思いました。今日講師を努めてくださった内山さんたちも海外などで活躍されていて、女性の可能性は大きく広がっているんだとWEリーグを通して実感しています」と話します。


講師を努めた内山さんも「スタジアムでのイベントははじめて。体を動かすことと試合観戦がセットになっているのはいいなと思いました。女子サッカーは、私の原点。その場所でWEリーグや実践女子大学のみなさんとこの企画ができたのはうれしいことです。この機会をきっかけにスタジアムに来てくれたり、スポーツを少しでも好きになってくれたりしたらいいなと思います。選手時代にはなかなか見えなかったのですが、こうした集客についてなども考えていくとWEリーグにも女子サッカーにも可能性がたくさんある。今日がそのひとつになって、いろいろなことにつながっていったら」と口にします。

そして、「女子サッカー界の変化は社会の変化に直結する。ピッチで活躍する選手の頑張りが女性躍進につながるように、社会課題解決に向けての取り組みもつながっていくと思います。一緒に盛り上げていけたら」と内山さんは温かいエールも贈ってくれました。

フィットネス講座を終え、「すごい」「かっこいい」と目を輝かせて国立競技場のピッチを見ていた参加者たち。スタジアムで体を動かすことがWEリーグに足を運ぶ新たなきっかけとなる可能性を十分に感じさせる施策となりました。

多くの観衆が見守るからこそ好ゲーム、好プレーもどんどん生まれていく

スタンド入口のゲートには、たくさんのベビーカーが並び、車椅子席も両チームもユニフォームで染まります。サッカーを見るのがはじめての人、熱心なファン・サポーター。さまざまな人がそれぞれの楽しみ方を見つけ、盛り上がった1日だったからこそ、ピッチ上でも激しく、美しく。涙を見せるほどの熱戦となりました。

「本当にこの大観衆、大勢のお客さんの中で、国立競技場という場所で試合ができたこと。選手もうれしく思っていましたし、自分自身もうれしく思います。男女ともに高校サッカーなどが開催されている中で、もしかしたらお客さんが来てくれないのではないかという不安もあったのですが、いろいろな方の努力があって、本当に多くの方が来てくれた中で試合ができ、優勝することができた。本当にうれしく思う」と2年連続で決勝戦を制したS広島Rの吉田恵監督。試合後の記者会見でも熱い思いがこぼれていました。

ピッチ外の思いがピッチ内にも届き、WEリーグが生む多様な“楽しさ”は、どんどん広がっていきます。

「多くのファン・サポーターが来てくれた。サッカーにはいろいろなカテゴリーがあり、いろいろな楽しみ方がある。それを発見したり、提供したりできる場になればと思いますし、Jリーグ、JFAとともに取り組みをしている中でいい1歩になったと思います」と試合後に話した野々村芳和チェア。

パートナー企業や学生たちとも手を取り、さまざまな人々が集うWEリーグへ。誰もが自由にサッカーを楽しめる環境づくりを進める中で、女子サッカーに新たな風が吹いていきます。

PARTNERS

初めてバナー
チケット購入バナー