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インタビュー
2021.04.28
【WE INTERVIEW #03】~五嶋京香選手(AC長野パルセイロ・レディース)~


156cmの身長を武器とする他に類を見ないCBに

 

センターバック(CB)と言えばフィジカルがモノを言う——そんな固定概念を吹き飛ばしてくれるのがAC長野パルセイロ・レディースの五嶋京香である。156cmの小柄な五嶋は、ひとたびピッチに放たれると偉大な知能派CBへと様変わりする。パワー溢れる攻撃陣に一歩も引かずに堂々と渡り合う五嶋のプレーは見るものを引き付ける。フィジカル差を感じさせない彼女の強さの秘密はその観察力から導き出される予測のスピードにあった。

  

——お父さんがサッカーの指導に携わっていたとお聞きしましたが、幼少の頃からサッカーが身近にあったんですね。

そうですね。兄もサッカーをしていたので、私も5歳のころから始めてます。試合後は絶対に父に呼び出されて怒られるのが常だったので、いつも逃げ回っていました(笑)

 

——その頃から守備的なポジションだったんですか?

いえ、前目のポジションが多かったですね。長野に入団したときはボランチでした。その後サイドハーフ、サイドバックをやるようになって・・・CBはスタッフから「やってみるか?」と言われて始めたと記憶しています。

 

——周りを動かしてボールを奪うというスタイルは最初からですか?

そうですね。先輩方のそういうプレーを見て学んでいきました。徐々に自分の方へ追い込んでいくというか、自分がどれだけ簡単にボールを取れるか、一個前のボランチを動かして自分がどういう風に奪うのかは最初から頭に入れて臨んでいました。

 

——156cmでCBの選手はなかなかいないと思います。ご自身の強みとは?

自分は小さく体を当てるプレーがあまり得意ではないので、ドリブルの際にボールが離れた瞬間を結構狙っています。

 

——そのために味方を動かして侵入経路を絞っていくさまは詰め将棋みたいです。そのコツは?

もうひたすらしゃべることです!どれだけしゃべれるかで味方のポジショニングは明らかに変わってきますから。

 

——その結果、五嶋さんこだわりのインターセプトにつながる訳ですね。

インターセプトは小さいときから得意でそれが私の売りでもあります(笑)。一番気持ちのいい形は自分の予測が相手より速かったときですね。来ないだろうと思っているところを突くのが一番好きです。特にボールの持ち方は見てます。ここから先は企業秘密です(笑)

 

——フィジカル差をそれほど気にしてないように見えます。

本当に156センチなのかな?って自分で思うときもあります(笑)。小さくて見えないとよく言われるんですよ。「並ぶと小さいんだね」って(笑)

 

——今年の私は〇〇が違う!というところを教えてください。

今年の私はロングキックの精度が違う!展開する際に、自分の一番そこが課題であり目標なので思い切って言っちゃいます!

 

——WEリーグで一番〇〇になる!五嶋さんは何を当てはめますか?

1対1の駆け引きで一番になる!156cmのCBっていないと思うんです。ヘディングも強くなりたいですけど、その次のプレーを狙っているので、高くて強い相手に対して私がどう戦うのか見てほしいです。

 

——五嶋さんの156cmは強みですよね。見ている人たちも相手を止めたときスカッ!とすると思います。

CBって地味なんです(笑)。どうしてもゴール前の局面はFWに目が行きがちじゃないですか。でも、そこでCBを見てもらえるようにしたいです。

 

——最後にファン・サポーターの方へメッセージをお願いします。

WEリーグは9月開幕ですが、チームで6位以上を目標としているので、結果がついてくるようなプレーを見せたいと思います。今シーズンも応援よろしくお願いします。





【プロフィール】

五嶋京香(ごしま きょうか)

1997年1月15日生まれ、大分県出身

DF、背番号3

わかばFC → 大分トリニータレディースU-15 → 大分トリニータレディース → AC長野パルセイロ・レディース

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