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レポート
2024.10.28
WE ACTION DAY C大阪 
SOMPOグループ×セレッソ大阪ヤンマーレディース WE ACTION DAY

「C大阪の選手が講師⁉『防災ジャパンダプロジェクト』、ヨドコウ桜スタジアムで選手から防災について学ぼう‼」を実施
2024年10月12日、セレッソ大阪ヤンマーレディースがヨドコウ桜スタジアムで、WEリーグタイトルパートナーであるSOMPOグループと協働し、『防災ジャパンダプロジェクト』を行いました。

キャンプ中に宮崎県での震度6弱の地震を経験

『防災ジャパンダプロジェクト』はSOMPOグループが、将来を担う子どもたちとその保護者を対象に、災害から身を守るための知識や安全な行動を身に付けてもらうことを目的としたプロジェクトです。

「C大阪の皆さんはすごく真剣で前向きに、『防災ジャパンダプロジェクト』に楽しんで取り組んでくださったので、防災に関する知識も、参加者の皆さんにしっかりと伝わったと思います。これからも各クラブの地域で必要とされる課題解決などに向け、WEリーグと一緒に価値創造や様々な活動をしていけたらと思います」と、SOMPOホールディングス株式会社 広報部の田中翔さん。

今回、C大阪とともにWE ACTION DAYの活動として『防災ジャパンダプロジェクト』を実施。WEクラブと初の協働開催となりました。

「私たちが宮崎キャンプのときに地震が起こりました。高台に避難しましたが、すごく怖かったです。津波の心配もある中で、走って逃げる経験をしたことで、防災への備えやイメージはすごく高まっていました。今日は自分たちにとっても、すごく良い機会をいただいたと思います」と福永絵梨香選手。

C大阪は、今年8月の宮崎キャンプ中に震度6弱の地震を経験。地震が発生したのは練習中だったため、「スパイクやボールも置いて避難した」経験がありました。

百濃実結香選手も、当時を振り返り「地震が起きたとき、いつ自分の身に自然災害が起こるのかはわからないことを実感しました。とても怖かったですし、『津波が来たらどうしよう』『余震が来たらどうしたらいいんだろう』と不安に感じることが多かったです。安心して眠ることもできませんでした」と、心の内を教えてくれました。

自然災害の恐ろしさを知るC大阪だからこそ、今回の「防災ジャパンダプロジェクト」への取り組みは、真剣そのもの。「紙芝居で防災について体を使って覚えよう!」、「オリジナル紙食器を作ろう‼」、「ポリ袋でヤンマーレディースのステッカーを貼ったオリジナルポンチョを作ろう‼」、「毛布で担架トライアル」の4項目を選手たち自らが講師となって実施していきます。



それぞれの項目を選手が参加者の子どもたちに伝えるため、プロジェクト開始前に、まずはSOMPOグループのスタッフから丁寧なレクチャーを受けました。選手たちは4つの班と参加者を誘導する班に分かれ、自分が受け持つプロジェクトの練習を始めます。

SOMPOグループのスタッフに何度も確認をしたり、アドバイスを受けたりしながら熱心に取り組んでいました。



レクチャーを受けたあとは、「防災×多様性×スポーツ〜今日からできる防災への備えと次のアクション」と題した講義に臨みます。

避難所などでは性別や年齢、障がいの有無などにかかわらず、たくさんの人が集まる場所。その中で特にジェンダー特有の課題が起こりやすくなります。そうしたときに、どのように行動をしたら良いのか。どのような準備や心がけをしておいたら良いのかということに焦点を当てながら講義は進みました。

しっかりと耳を傾ける選手たち。「宮崎キャンプ後、すぐに防災グッズをそろえました」という声や「防災リュックを作ってSNSなどにあげることで防災を考えるきっかけになったら」という意見も飛び交い、充実した講義が終了。

いよいよ子どもたちが待つ「C大阪の選手が講師⁉『防災ジャパンダプロジェクト』、ヨドコウ桜スタジアムで選手から防災について学ぼう‼」に臨みました。

選手たちが講師となってともに学ぶ『防災ジャパンダプロジェクト』



『防災ジャパンダプロジェクト』に参加するのは、小学1〜6年生の男女と保護者のみなさん。サッカーを経験していたり、イベントに参加したりするのは初めてという様々な子どもたちが集まりました。子どもたちはスタンプラリーシートを手に、各プロジェクトにトライしていきます。

「紙芝居で防災について体を使って覚えよう!」は、震災や自然災害が起こったときにどうしたら良いかについてを紙芝居で伝えるもの。「学校で地震が起きたらどこに隠れる?どうしたら良いと思う?」など、参加者に投げかけながら進めていきます。

「机の下に隠れる!」「窓から逃げる」など、自然と声が出る参加者たち。「そうやね」「良いアイデア」と選手たちもリアクションを起こしながら進められていました。



「新聞紙でオリジナル紙食器を作ろう‼」は、避難所では食器が不足することがあるため、新聞紙など身近なものでコップやお皿を作っていくもの。「紙を折るのが難しかった。でも選手が優しく教えてくれた」と参加者も笑顔を見せます。うまく折れない場面でも、選手たちや保護者が上手にフォローをしながら、すぐに使える紙食器がいくつも完成していきました。

続いて、「ポリ袋でヤンマーレディースのステッカーを貼ったオリジナルポンチョを作ろう‼」では、選手も参加者もポリ袋を切るのに苦戦。それでも、みんなで協力しながら全員が着ることができるポンチョを作り上げていきます。
このポンチョは、「着ると暑い」という声が聞かれたように、防寒対策の役目も果たすスグレモノです。「ポリ袋がうまく切れなかったけど、ちゃんとできて良かった。また作れそう」と子どもたちの声も弾んでいました。

「毛布で担架トライアル」は、選手たちと一緒に毛布を担架として使用。ケガをした人を想定した大きなぬいぐるみを協力して運ぶトライアルです。
「毛布の端をくるくると回して折ると運びやすくなるよ」と選手たちが声をかけると、子どもたちも、すぐにマネをして簡易的な担架が完成。さらに、みんなで協力して運ぶことができると大きな笑顔が広がりました。

そして、ここではサプライズも待っていました。担架トライアルが少し早く終わると、選手たちとボールを蹴る時間に。「ボールを蹴るのが楽しい」と初めてサッカーをした女の子は話します。実際の避難先でも、軽く体を動かすことは大事なことの一つです。選手たちと楽しいひとときを過ごしながらも、実践さながらに、しっかりとした防災への取り組みになりました。

安心安全。よりサッカーを楽しめる環境づくり



「今日、SOMPOさんのみなさんと『防災ジャパンダプロジェクト』を行うことで、女性に必要な防災グッズや身近なもので紙食器やポンチョが作れることを知りました。防災に関しての大きな知識になりましたし、今後に生かしていきたいと思います」と百濃選手。

福永選手も「相手の目線に立ってたくさんコミュニケーション取ることを心がけていました。選手たちも楽しみながら防災について伝えることで、みんなで楽しく学べる機会になったと思います。特に紙芝居。選手が魔法使いになりきって参加する皆さんを巻き込みながら行っていて、私も楽しかったです」と話します。

荒天や災害。地震など、身近な問題となった「災害」について考え、「防災」への備えや知識を、楽しみながら学んだC大阪のWE ACTION DAY。参加した子どもたちとともに災害から身を守るための知識や安全な行動を意識する大きなきっかけは、新たなリーグパートナーとなったSOMPOグループと手を取り合い、安心安全でよりサッカーを楽しめる環境づくりにもつながっていきます。

「WE ACTION DAYでは、たくさんの子どもたちや保護者の皆さんと触れ合うことができました。WEクラブになって、練習などに来てくださるファン・サポーターの方も増えていることを実感します。今日も『がんばってね』と私たちが元気になる言葉をかけてくださいました。その思いを、このスタジアムで返していきたいと思います。序盤のリーグ戦は調子も良く、上位です。このまま上っていけるように、勝ち続けられるチームになっていくために、練習から意識を高く持ってやっていきたいと思います」と福永選手。

WE ACTION DAYで得た活力を胸に、C大阪は参戦2年目となるシーズンを戦っていきます。

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