NEWS

レポート
2024.06.24
WE ACTION DAY I神戸
「INAC神戸の選手と一緒にウォーキングフットボールを楽しもう!」を実施

2024年6月9日、INAC神戸レオネッサが神戸レディースフットボールセンターで、「INAC神戸の選手と一緒にウォーキングフットボールを楽しもう!」を行いました。今回は、「2023-24 ファン感謝Day」内のプログラムとして実施。老若男女、約60名の参加者が集い、WEリーグの理念のひとつ『多様性』を体現する笑顔あふれる活動になりました。

年齢や性別、障がいの有無。垣根を越えてみんなで楽しむウォーキングフットボール

「ウォーキングフットボール」は、歩いて行うサッカーのこと。ボールを取りに行かないなど日本独自のルールが設定されているため、運動が苦手でも、障がいがあっても、大人でも子どもでも怖がらずにプレーできるのが特徴です。

もともとI神戸は「ファン感謝Day」の際に、年齢や性別などに関係なく、みんなで身体を動かせるプログラムを実施しており、過去にはキックベースや運動会などを行ってきました。これまでも白熱シーンが多々生まれ、人気となっていましたが、参加が難しい人やグループだけで盛り上がってしまう場面もあったそう。そこで、改めて「誰もが一緒にできること、楽しめること」に着目。WEリーグの理念のひとつでもある「多様性」を選手と参加者がともに体験する活動であり、I神戸のホームタウンである神戸市サッカー協会が普及に力を入れているウォーキングフットボールを取り入れました。





「ウォーキングフットボールは、誰でもサッカーを楽しめることが大きなポイント。シニアもジュニアも、障がいがあったり、海外の方であったりしてもみんなが一緒に楽しめる多様性のスポーツです」と、実施を見守っていた神戸市サッカー協会の加藤寛さん。その言葉通りに、今回も性別や年齢にとらわれず、杖をついている方も参加。ボールを蹴るのも初めての人やプロである選手たちも混ざって、一緒にプレーを楽しみました。



「歩いて行うウォーキングフットボールは初めての体験。最初はどんなふうになるかなと思っていましたが、実際にプレーをしてみると、大人が小さい子に受け取りやすいパスを出したり、周囲の人に優しく声をかけたり。みんなで協力しながらうまくゴールまで行く場面もあって、全員で楽しみながらできたのはすごく良かったなと思います。走らない分、楽しさも増しました」と井手ひなた選手。



守屋都弥選手も「パスカットなど、ついつい走ってしまいそうになる場面でも歩かないといけないもどかしさもありました。でも、男性も女性も大人も子どももみんな一緒にサッカーができる。すごくいい時間ですよね」と話します。

6つのチームに分かれて行われたウォーキングフットボールは、5分間のゲーム形式。最初こそ「ボールはどうやって取るの!?」「走っちゃダメなんだ、難しい」と選手や参加者たちから戸惑いの声も上がっていましたが、徐々にコツをつかみ、シュートシーンが増えていきました。

プレーを進める上でのポイントは味方をよく見ること。相手を思うことでパスがつながりゴールが生まれます。時間の経過とともに、ピッチ上には「ありがとう!」「ナイスプレーだよ」とたくさんの声が響き、笑顔がどんどんあふれていきました。



あっという間の1時間。ゲーム後、MVPに選ばれた小学3年生の杉山未優さんは「選手や大人の人と一緒にプレーができて楽しかったですし、MVPをもらえてうれしかったです」と、はにかみながら教えてくれました。

また、参加者のうち日常生活の中で杖を必要とされている方は「ノエビアスタジアム神戸で行われた代表戦でのイベントで、ウォーキングフットボールを見たことがありました。試合時間も長くないですし、激しくない。今回I神戸が行うと知り、プレーが難しくないかもしれないと参加しました。小さい子は本気でやっていたり、大人も一生懸命動いていたりと、とても楽しかったです。それに、親しみやすいけれど選手たちはやはり現役のプロサッカー選手。一瞬の反応が早くて、すごさも実感しました」と振り返ってくれました。

様々な垣根を越えて、チームみんなで協力しながらゴールを目指すウォーキングフットボール。「全員で楽しむことを意識していたので『楽しかった』と言ってもらえて、うれしかったです」と井出選手が話すように、お互いを思いながらサッカーの楽しさを分かち合う貴重な時間になっていました。

選手たちが選手たちの手で作り上げるファン感謝Day



同時に、I神戸の「ファン感謝Day」は、若手選手が主体の実行委員が、プログラム内容の計画や備品の買い出し、準備などを行っています。

昨年に続き実行委員となった井手選手は「昨年の反省を踏まえながら、各イベントなどを企画しました。縁日などは選手たちの発案でしたし、ウォーキングフットボールのグループ分けなども実行委員で考えています。やはり『ファン感謝Day』は特別な日。ファン・サポーターのみなさんと触れ合える大事な時間でもあります。選手を含めたみんなで一緒に楽しめることを意識しました。どんなふうに実施すれば喜んでもらえるかを考えるのは楽しい」と、今回の舞台裏を教えてくれました。

選手たちが選手たちの手で作り上げる「ファン感謝Day」。実行委員も選手から選手へと受け継がれており、若手選手が自然とリーダーシップを培う場にもなっています。

クラブが大事にしてきた「ファン感謝Day」だからこそ、みんなで楽しく。その思いを育み、届けていくI神戸の活動は、これからも多くの笑顔を生み、選手たちをより輝かせる場になっていきます。

PARTNERS

初めてバナー
チケット購入バナー