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レポート
2024.05.14
WE ACTION DAY 千葉L
ホームタウンとのつながりを強める小学校訪問「新小学1年生定規プレゼント」を実施

2024年4月24日、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースが市原市・千葉市内の小学校で「新小学1年生定規プレゼント」を行いました。

定規に想いを込めて手渡しをする伝統の地域貢献活動

「新小学1年生定規プレゼント」は、レディースに先駆け、男子のトップチームが2009シーズンから実施しているもので、今回の実施で16回目を数えます。今年は、新小学1年生約9,000名が対象。「元気で楽しい学校生活を送っていただきたい」というクラブの想いを、ジェフオリジナル定規にのせて選手たちが届けに行く、伝統の取り組みです。

この日、各学校に訪問した千葉Lの選手たち。市原市国府小学校を訪問したのは蓮輪真琴選手です。
「長年、ジェフが大切に実施してきた歴史ある地域貢献活動です。この大事な取り組みに参加できてうれしく思います。やはり、私たちが女子プロサッカー選手としてプレーができているのは千葉Lに関わる多くの人たちが支えてくれているからです。その上で個人的に思っていることですが、地域貢献活動は選手が感謝の思いを伝えられる場所。だからこそ、こういう触れ合いの場はとても大切です。女子サッカーを広めること。千葉Lを知ってもらうことも含めて、本当に意味がある活動だと思いますし、地域とのつながりを改めて感じる一日です」と話します。


その思いを胸に、黄色のユニフォーム姿となった蓮輪選手は、新1年生が待つ体育館へ。「こんにちは」と、元気な挨拶からスタートしました。「ジェフユナイテッドから来ました。今日は何をするかわかる人?」と蓮輪選手が声をかけると、国府小の子どもたちもうれしさを隠せないようで「定規!!」と大きな返事が返ってきます。

定規プレゼントの前に、まずは、みんなでサッカーボールを使ったレクリエーションにチャレンジ。子どもたちの掛け声に合わせて蓮輪選手がリフティングを披露したほか、みんなでボール渡しゲームなどを行いました。

未来のサッカー選手を育むかけがえのない活動に


「楽しい、面白い」と、笑顔が広がっていく子どもたち。「いいよ、上手だよ」と蓮輪選手も、抜群のタイミングで声をかけていきます。

実は、今回が初参加だったと言う蓮輪選手。その背景には、WEリーグ発足がひとつのきっかけにあります。千葉Lが「新小学1年生定規プレゼント」を実施できるようになったのは、コロナ禍を経た昨シーズンから。それまでは、仕事や学校などに行きながらサッカーを続ける選手も多かったため、参加するのは難しい状況でした。

プロリーグのスタートともに千葉Lもプロクラブへ。選手を取り巻く環境が変わり、地域貢献活動や触れ合いの場にプロの女子サッカー選手として積極的に参加できるようになったのです。

だからこそ、「今日の訪問では、まず『ジェフ』を知ってもらうこと。その上で『あの人は優しかったな』『いい人だったな』と子どもたちの中に小さな何かが残ってくれるような声かけや行動を心がけました。こうした触れ合いの中で、ちょっとでも心が動くと、試合を見たい。応援したいと感じることにつながると思いますから」と笑顔を向ける蓮輪選手。

クラブが地域と育ててきた伝統の場は、千葉Lの選手たちが新たに輝く場にもなっていました。


そして、いよいよ蓮輪選手から定規が手渡されます。「すごくうれしい。勉強するときに使います」と子どもたち。ワクワクした様子で定規を触ったり、大事に抱えたりする姿が印象に残ります。

「ジェフオリジナル定規を勉強にも、それ以外にもたくさん使ってほしい。子どもたちが大人になったときに定規を見て、思い出してもらえたら素敵ですし、宝物みたいになったらいいですよね」と子どもたちの様子を見た蓮輪選手も思いを馳せます。


大分県出身の蓮輪選手は、競技を続けていくことに困難もあったと言います。だからこそ「小さい頃にプロ選手から定規をもらえたら、うれしくてずっと使い続けると思いますし、絶対にそのクラブの選手になろう。サッカーをがんばろうって思うと思います」と教えてくれました。

千葉Lでも藤代真帆選手、谷口真由選手が小学生時代に定規を受け取っており、男子も新明龍太選手をはじめ、5選手がJクラブに在籍中です。

この日、蓮輪選手や千葉Lの選手たちから手渡された定規も、そんなふうに地域とジェフを結び、未来のサッカー選手を育むかけがえのないツールになっていくでしょう。

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