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レポート
2024.05.02
WE ACTION DAY C大阪 
自分自身の身体を理解する「生理とスポーツについて」を実施

2024年4月7日、セレッソ大阪ヤンマーレディースがC大阪クラブハウスで、「生理とスポーツについて」を実施しました。

女性アスリートとして大事なことを学ぶのは早いほうが良い

今回の取り組みは、「生理×スポーツ」がテーマのグループワーク。一般社団法人「スポーツを止めるな」が行っている「1252プロジェクト」の授業「1252Clubroom Workshop」を通じて、女性アスリートの身体について知識を深める時間となりました。

「1252プロジェクト」は、「生理×スポーツ」の課題に対し、トップアスリートの経験や医療・教育分野の専門的知見をもって、自身と向き合う教育・情報発信プロジェクトです。

「C大阪は10代の選手も多く、女性アスリートとして大事なことを学ぶのは早いほうが良いと思っています。『女性活躍』を謳うWEリーグの理念にもマッチする、このプロジェクトはやりたいなと考えていました」と、クラブスタッフは実施の経緯を教えてくれました。

「プロジェクト名にもなっている「1252」は、52週(1年間)のうち、約12週は訪れる月経のこと。月経やそれに伴う体調の変化は、多くの女性アスリートにとって避けては通れない問題です。なかなか声に出しくいものとされてきましたが、競技を長く楽しく続けていくためにも、まずは「知る」ことが、とても大切です。


この日、選手たちに講義をするのは、元競泳日本代表の竹村幸さん。同じアスリートとして、女性として、自身の体験談などが語られます。

C大阪では事前に選手アンケートを取って、選手たちの悩みをヒアリングしました。それに合わせた講義が行われたため、クイズ形式のグループワークでも選手たちは真剣そのもの。女性としての身体の変化や状況と向き合い学ぶ、色濃い時間になっていきました。


実施後、高和芹夏選手は「元水泳選手の竹村さんから貴重なお話を聞かせていただきました。私たちと同じ女子選手の身体の状態や人それぞれに様々な体調変化が起こることを知る、とてもいい機会になったと思います」と話します。

そのほかにも「身体のことでつらい思いしている人もいる。そういう人が周囲にいたら、どうしたら良いのかを学びました」、「学校でも講義をしてほしい」など、たくさんの声があがるほど、充実したWE ACTION DAYとなりました。

選手だけではなく「監督やコーチに参加してもらえたのも良かったことです」とクラブスタッフは言います。

「女性に起こる体調の変化は、とても大切なことです。男性が一緒に講義を受ける機会がない中で、このような講義を聞くことができたのは、良い経験になりました。この講義を経て、スタッフと選手がコミュニケーションをとっていくことで、より良いパフォーマンスにつなげていくことができると思いますし、選手も気軽にスタッフに話せるような環境づくりにつながると思います。選手の成長につなげていきたいと感じました」と鳥居塚伸人監督は話します。女性アスリートの身体や体調の変化は、競技継続にも影響を及ぼすからこそ、周囲の理解も重要です。選手とともにクラブ全体が知ることで、よりサッカーに集中できる環境が整えられる大きな一歩になっていきます。

プロ選手、プロクラブとはどういうものかを学ぶ時間



C大阪のWE ACTION DAYでは、1回目がラグビー、2回目の今回は競泳と、他競技との交流も組み込まれています。

交流を行う理由についてクラブスタッフはこう話します。
「C大阪は、今シーズンからWEリーグに参戦しており、ほとんどの選手が育成年代からずっと同じチームです。それは良いことでもありますが、プロ選手とはどういうものか。プロの競技とはどういうことかが、わかっていない部分もあります。男子のトップチームから得るものもありますが、それだけではなく、違う競技からプロの姿勢やトップアスリートとはどういうものかを学ぶ機会にもできたらと考えています。その上で、今後は他クラブさんがやっているように選手自身が企画をして実施するWE ACTION DAYも行っていきたいです」

アスリートとして自身の身体に向き合い、プロサッカー選手としての心構えを学ぶC大阪のWE ACTION DAY。WEリーグ1年生であり平均年齢が約21歳という若き育成型チームだからこそ「ずっと応援してもらえるクラブになっていきたい」という想いも、そこには募ります。

プロとして、女性アスリートとして長く輝き続けるための学びを得た貴重な時間。選手たちが長く躍動するプロクラブへと歩みを進めて、C大阪は初年度のリーグ終盤戦を戦い抜きます。



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