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レポート
2024.04.24
WE ACTION DAY EL埼玉 
育成年代の普及に貢献する「子供たちに夢や希望を」を実施

2024年4月7日、ちふれASエルフェン埼玉がちふれ飯能グラウンドで、「子供たちに夢や希望を」を実施しました。

企画・実施はすべて選手たちの手による交流会

「子供たちに夢や希望を」は、サッカーやレクリエーションを通じて、身体を思い切り動かす楽しみなどを伝える選手たちと子どもたちによる交流会です。EL埼玉は、WE ACTION DAYだけではなく、同内容をクラブ独自の「TSUDOIプロジェクト」としても実施しており、WEリーグ初年度から大切に育ててきました。

「企画から進行まですべて選手主導です。会議を何度も繰り返したり、準備も大変だったりしますが、子どもたちの笑顔を見ると『やって良かったな』と思います。今日、来てくれた子どもたちは試合も応援してくれているので、もっとサッカーを頑張ろうと思える1日です」と話すのは岸みのり選手。選手たちの手作りと言える交流会をまとめるひとりです。



今回、選手たちと一緒に取り組むことになったのは川越市で活動する福原サッカークラブ。吉田莉胡選手の出身チームで、小学1〜3年生の約40名が参加しました。「すごくうれしかったですし、とてもいい機会になりました」と吉田選手。さっそく、デモンストレーションとしてみんなの前でシュートを披露します。拍手で迎えられる中、迫力のある“先輩”のシュートに子どもたちからも「すごい!」「がんばって」と声が上がっていました。


この日のプログラムはボールに触れる「サッカー中心」のもの。ウォーミングアップを兼ねた「遊ぼうセッション」で氷鬼や手つなぎ鬼などで体を思い切り動かした後は、各学年に分かれ、ボールを使ったレクリエーションなどを行います。「上手にできてるよ」「いいよ」とタイミングよく声をかけていく選手たち。緊張がほぐれた子どもたちの顔にもどんどん笑顔が広がっていきました。

子どもたちも選手たちも真剣だからこそ、涙が出るほど本気になる



続く「サッカーセッション」は、ゲーム形式。選手たちも参加する中、子どもたちの様子も、一気に白熱していきます。「チャンスだよ」「得点しよう」と積極的な声も聞かれ、好プレーも飛び出す中、負けてしまうと悔しさのあまり涙がこぼれてしまう子どもも。

「(各メニューを実施する際の)グリッドの大きさは、練習後に選手たちが実際のピッチで『このサイズがいいかな』と話し合っています。内容も『1、2年生はこれくらいならできるかな。3、4年生はもう少し本格的にしようか』と決めていて」と岸選手が口にするように、選手たちが真剣に考え、実施するからこそ生まれる思いに、「泣いてしまうくらい悔しい。それほど本気の姿は、子どもたちから改めて教わりました。すごく大事なことですよね」と岸選手。


最後には選手たちからサインを贈られると、再び子どもたちに笑顔が戻ります。涙と笑顔で締めくくられた交流会。子どもたちから笑顔と力をもらったEL埼玉にとっても、シーズン終盤へ向け、大きな活力を得るものとなりました。

岸選手は「サッカーにはじめて触れる子。サッカーが好きという子。いろいろなバックグラウンドのある子どもたちと触れ合う大事な機会です。これからも子どもたちを前向きにするような活動をしていきたいですし、子どもたちの憧れの存在でいられるように、試合に勝って、喜ぶ姿を見てもらいたい。毎日の練習を大事にして、みんなを笑顔にできる結果が出せるようにがんばりたいと思います」

 

「私が在籍していたころは、プロクラブとの交流などはなかったのですが、こうしたことをきっかけに、今やっている毎日毎日を大切にして、将来のサッカー選手が生まれてくれたらいいなと思います。みんなも応援してくれているのでひとつでも上の順位にいけるようにがんばりたいですし、個人的にもゴールに貪欲になってプレーをしていきたいと思います」と吉田選手も言葉を続けます。



遠くない将来、ここから羽ばたくプロサッカー選手が誕生することを予感させる交流会。選手たち自身が企画し、進めていくのは「選手自身が楽しむこと。それを大切にしています。私たちが楽しんでいれば、子どもたちも自然と笑顔になりますし、伝わる気持ちがある」からです。

 

この日もたくさんの笑顔に出会えた「子供たちに夢や希望を」。サッカーの楽しさを伝えながら未来のサッカー選手を育むEL埼玉の活動は、これからも選手たちの手によって紡がれていきます。

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