第16節のマッチプレビューとして、ノジマステラ神奈川相模原(N相模原)vsINAC神戸レオネッサ(I神戸)の見どころを2024年4月14日時点でのWyscout(R)のデータを基に紹介します。
N相模原は2024年4月18日時点で0勝2分13敗勝ち点2で12位。I神戸は10勝4分1敗勝ち点34で2位。前回の対戦では0対2でI神戸が勝利しました。(前回の試合結果はこちら)
N相模原の順位は12位ですが、攻撃に関するスタッツではリーグ上位を記録しているクラブです。90分あたりのシュート数10.84本は三菱重工浦和レッズレディース、日テレ・東京ベレーザ、I神戸に次いでリーグ4位を記録しています。
しかし、シュート数が多い一方で枠内シュート率27.8%はリーグ11位、ポストにあたったシュート数8本はリーグ1位と、シュートを得点に結びつけることが出来ていません。
一般的にはシュートはゴールとの距離が近くなるほど得点する確率が高まりますが、N相模原の1試合平均のペナルティエリア内でのタッチ数16.65回はリーグ4位とゴール近くでのプレーは多い傾向にあります。ペナルティエリア内にいかに侵入をして得点する確率が高いシュートチャンスを作れるかが勝利するためのポイントとなりそうです。
N相模原で注目したい選手は、南野亜里沙選手と榊原琴乃選手の2選手です。
南野選手のプレーで注目して欲しいのは正確なシュートです。枠内シュート率29.17%はリーグ11位を記録。ポストに当てたシュート本数3本はリーグ1位タイとなっています。この数字から分かるように、南野選手はゴール枠内への正確なシュートを打つ力を持っている選手です。
榊原選手のプレーで注目して欲しいのはドリブルです。1対1のドリブルを仕掛けた回数65回はリーグ5位(90分平均に換算すると6.29回はリーグ3位)、成功率66.15%はリーグ5位、明確なゴールチャンスを生み出したパスの回数を示す「キーパス」の本数8本はリーグ10位を記録しています。榊原選手はドリブルからシュートチャンスを創り出す力を持っている選手です。
I神戸で注目したいのは松原優菜選手と成宮唯選手。2人はI神戸の攻撃と守備を繋ぐ役割を果たしており、チームに欠かせない選手です。
松原選手の通算パス本数621本はMFとしては6番目。1試合平均30.74回のパスを受け、パス成功率は82.6%を記録しています。
成宮選手は松原選手と比較して通算パス本数は595本と少ないものの、ペナルティエリア内でボールを受ける回数は26回、3得点3アシストを記録。松原選手とは違う特徴をいかして、I神戸の強力なFWとDFを繋ぐ役割を果たしています。
強力な攻撃と守備を誇るI神戸を相手に、N相模原がいかにシュートチャンスを作り出し得点するのかご注目ください。
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※1:「ピッチ60%のエリアで許した相⼿クラブのパス本数」を「タックル+インターセプト+ファウル+チャレンジ(守備のアクション)」で割った値で算出。値が少ないほどプレス強度が高いことを示す。