WEリーグは2024 SheBelieves Cup(SheBelieves Cup)参加にともなう中断が終わり、第14節からリーグ戦が再開します。
WEリーグからはSheBelieves Cup参加メンバーに9選手が選出。そのうち、5選手が所属する対戦が、第14節に行われます。 INAC神戸レオネッサ(I神戸)対日テレ・東京ベレーザ(東京NB)です。
今回は両クラブに所属する5選手をピックアップ。2023-24 WEリーグ 第13節時点でのWyscout(R)のデータをもとに5選手の特徴を紹介します。
一人目はGK山下杏也加選手。SheBelieves Cupでは準決勝、3位決定戦の2試合ともにフル出場を果たしました。
山下選手は90分あたりの失点率が0.28。直近で出場したリーグ戦10試合では3失点のみ。2失点以上した試合は1試合もありません。なおホームゲームに限ると2023-24シーズンでは1失点のみ。山下選手が守るゴールから得点を奪うことがいかに大変か分かります。
二人目は守屋都弥選手。SheBelieves Cupでは準決勝、3位決定戦の2試合に出場しました。
守屋選手のデータで注目をしたいのはクロスの本数です。クロスの本数71本はリーグ1位。明確なゴールチャンスを生み出したパスの回数を示す「キーパス」数は三菱重工浦和レッズレディースの清家貴子選手(21本)に次いでリーグ2位(17本)。また、4アシストを記録しています。
守屋選手は自陣ペナルティエリア内での空中戦勝率が63.64%でリーグ8位。守備でもチームを支えています。
三人目は北川ひかる選手。SheBelieves Cupでは3位決定戦に出場しました。
北川選手のクロスの本数60本は、守屋選手に次ぐリーグ2位。I神戸の左右のウイングバックがいかにクロスを多く挙げているかが分かります。
北川選手はクロスを挙げるだけではなく、クロスに飛び込んでシュートを決めることも上手く、2023-24シーズンは3得点。第10節では守屋選手のクロスにあわせてヘディングシュートを決めています。
四人目は田中美南選手。SheBelieves Cupでは準決勝、3位決定戦の2試合に出場。3位決定戦では得点を挙げました。
田中選手はリーグ5位の5得点を挙げていますが、4アシストは守屋選手と並んでリーグ3位タイ、キーパス数13本はリーグ4位タイ、ドリブル数55回はリーグ8位と、得点以外のスタッツもリーグ上位を記録しています。
田中選手はヘディングに関するスタッツでもリーグ上位を記録しており、ヘディングシュート数14本、空中戦回数116回は共にリーグ1位。田中選手のヘディングにも注目です。
五人目は日テレ・東京ベレーザから選出された藤野あおば選手。SheBelieves Cupでは準決勝、3位決定戦の2試合に出場しました。
藤野選手はドリブルとシュートに関するスタッツがリーグ上位を記録しています。シュート数52本はリーグ2位。ペナルティエリア外からのシュート数24本は、リーグ1位を記録しています。
また、1対1のドリブル回数76回は、リーグ3位で成功率は73.68%でリーグ1位。藤野選手がボールを持ったときのプレーに注目です。
I神戸対東京NBは、日本を代表してSheBelieves Cupを戦ってきた選手たちを、帰国後すぐのタイミングで、しかも国内で観ることができるチャンスです。スタッツで紹介した選手の特徴を頭に入れて試合を観ると、これまで気づかなかった選手たちの魅力に気づくかもしれません。