ジェフユナイテッド市原・千葉レディースは2024年2月10日に千葉県千葉市の蘇我コミュニティセンターで「プロサッカー選手と一緒にキャリアについて考えよう ジェフ千葉レディースキャリアワークショップ」と題したワークショップを実施しました。このワークショップはALL WE ACTION DAYの取り組みとして開催されました。選手24名が参加し、一般公募した10名の小中学生へ選手自身の経験談を伝え、夢や目標に向かうための将来プランを一緒に考えました。
今回のワークショップは、鴨川実歩選手、大熊環選手、加藤千佳選手、上野紗稀選手、井上千里選手、城和怜奈選手の6選手が中心となって企画をしました。上野選手は「ポイントを絞ってわかりやすく伝えることを大切に、内容を考えました。事前準備として選手全員に“人生曲線”を書いてもらいました。自身の人生を客観的に捉えて書き出すことで、小中学生でも理解しやすくするためです」と、工夫したポイントを教えてくれました。
まずは、グループに分かれて自己紹介からスタート。選手と子どもたちは同じ目線になるよう床に座って輪になり、リラックスした雰囲気で話をしていきます。続いて、体を動かすゲームを行い、選手と打ち解けていきました。
ワークショップでは、最初に選手の経験談を参加者と共有しました。事前に作成した“人生曲線”を使って、3つのポイント“人生を変えたターニングポイント”、“つらかった時にどのように乗り越えたか”、“好調な自分をどう維持していくか”を中心に参加者へ伝えました。
続いて、子どもたちはワークシートを使ってそれぞれの将来のプランを作成しました。夢や目標を叶えるために、これからどのような行動をしたら良いのかを考えていきます。選手たちにアドバイスをもらいながら、具体的な計画をシートに書き込みました。参加者のひとりは「女子チームでサッカーを続けたいけど、これからどうしたら良いか悩んでいました。ジェフの選手たちからたくさん話しを聞けて参考になった」とうれしそうに話しました。
約2時間のワークショップを終えて、大熊環選手は「これまで自分が経験した大きなけがや挫折の乗り越え方を、子どもたちに伝えられるようにと意識しました。子どもたちの将来のプラン作りを一緒にすることで、私自身も人生を見つめ直すきっかけにもなりました。またこのようなワークショップをしていきたいです」と、手ごたえを語りました。参加した子どもたちと選手たちが、目指す未来について考える貴重な機会となりました。