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コラム
2024.03.29
【マッチプレビュー】 第13節 セレッソ大阪ヤンマーレディース vs INAC神戸レオネッサ

第13節のマッチプレビューとして、セレッソ大阪ヤンマーレディース(C大阪)vsINAC神戸レオネッサ(I神戸)の見どころを第12節時点でのWyscout(R)のデータを基に紹介します。

C大阪は第12節終了時点で3勝2分7敗勝ち点11の11位。I神戸は9勝3分0敗勝ち点30の1位。前回対戦時は第6節。I神戸が3対1で勝利しました。(前回の試合結果はこちら



この試合で注目したいポイントは3点あります。
プレスの強度が高いC大阪

一点目はC大阪のプレスです。C大阪はプレスの強度が高いクラブで、プレスの強度を算出する「PPDA(Passes Allowed Per Defensive Actions)※1」は8.45でリーグ2位。強度の高いプレスでボールを奪ってボールを運び、シュートチャンスを作り出すプレーを得意としています。

強度の高いプレスとシュートチャンスを作り出すプレーの起点になっているのは脇阪麗奈選手。脇阪選手の守備デュエル回数113回はリーグ9位。相手の攻撃を食い止めるためのアクションを数多く実行していることが分かります。また、パス数736本はリーグ8位、スルーパス数24本はリーグ1位となっており、守備だけではなく攻撃の起点としてもC大阪を支えています。



脇阪選手からのパスの受け手として注目したいのは矢形海優選手。矢形選手は第12節終了時点で3得点2アシストを記録しています。1試合平均のペナルティエリア内のプレー回数3.84回はリーグ9位。ペナルティエリア内でボールを受けてシュートを打つプレーを得意としています。


C大阪が強度の高いプレスでボールを奪い、どれだけシュートチャンスを作り出せるか注目です。

リーグ最少失点のI神戸の守備

二点目はI神戸の守備です。C大阪が強度の高いプレスでボールを奪ったとしても、I神戸の守備を崩して得点を奪うことは簡単ではありません。GK山下杏也加選手の1試合平均の失点率0.21はリーグ1位。さらにペナルティエリア外からの失点率は0.1と、ペナルティエリア外からのシュートで山下選手から得点を奪うことは簡単ではありません。


ペナルティエリア内に侵入したとしても、I神戸の守備を崩すことは簡単ではありません。土光真代選手の守備デュエル成功率81.25%はリーグ2位、竹重杏歌理選手の空中戦勝率は70.83%でリーグ1位で、ペナルティエリア内での勝率はさらに上がり90%でリーグ1位となっています。リーグ最少失点のI神戸の守備に注目です。

両クラブ所属の若手選手に注目

三点目は両クラブ所属の若手選手です。先日開催されたAFC U20女子アジアカップ ウズベキスタン 2024には両チームから3選手ずつが選出されましたが、両クラブには他にも若手選手が数多く所属しています。

C大阪で注目したいのは白垣うの選手。1試合平均の守備デュエル数10.26回でリーグ11位となっており、成功率は76.92%でリーグ15位です。


I神戸で注目したいのは天野紗選手。2023-24シーズンは9試合に出場し1試合平均のパス成功率は80.9%を記録しています。



今回紹介をした2選手以外にも両クラブに所属する多くの若手選手がWEリーグで活躍しています。両クラブの若手選手の活躍にもご注目ください。

※1:「ピッチ60%のエリアで許した相⼿チームのパス本数」を「タックル+インターセプト+ファウル+チャレンジ(守備のアクション)」で割った値で算出。値が少ないほどプレス強度が高いことを示す。
 

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