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コラム
2024.03.15
【マッチプレビュー】第10節 AC長野パルセイロ・レディース vs 大宮アルディージャVENTUS

第10節のマッチプレビューとして、AC長野パルセイロ・レディース(AC長野) vs 大宮アルディージャVENTUS(大宮V)の見どころを第9節時点でのWyscout🄬のデータを基に紹介します。

AC長野は第9節終了時点で3勝3分3敗で勝ち点12の6位。大宮Vは3勝2分4敗で勝ち点11の8位。AC長野と4位日テレ・東京ベレーザ(東京NB)の勝ち点差は3。上位進出を狙うチーム同士の対戦です。

AC長野の守備を大宮Vはいかに攻略するのか

AC長野の守備はデュエルとインターセプトの回数が多いことが特徴です。AC長野の守備のデュエル回数は1試合平均89.07回でリーグ1位。特に岩下胡桃選手のデュエル勝率はリーグ1位の83.72%を記録しています。

インターセプトの回数は1試合平均64.17回でリーグ1位。個人スタッツを調べてみると、三谷沙也加選手がリーグ4位(8.82回)、岡本祐花選手がリーグ5位(8.78回)、福田ゆい選手がリーグ6位(8.74回)、そして大久保舞選手がリーグ7位(1試合平均8.41回)とトップ10にAC長野の選手が4人、名を連ねています。

大宮Vの攻撃はパス本数が多いことが特徴です。1試合平均のパス本数上位の東京NB(639.04本)、三菱重工浦和レッズレディース(浦和)(516.77本)、INAC神戸レオネッサ(I神戸)(508.41本)に次いでリーグ4位(470.86本)。ボール保持率はリーグ5位(52.6%)を記録しています。

特にセンターバックの乗松瑠華選手と長嶋洸選手、左サイドバックの鮫島彩選手の3選手のパス本数が多く、乗松選手の1試合平均パス本数は59.19本でリーグ20位、長嶋選手が56.4本でリーグ26位、鮫島選手が53.94本でリーグ28位となっており、チームの1試合平均パス本数の約36.0%を3選手が記録しています。鮫島選手と乗松選手は前方へのパスが多く、鮫島選手が1試合平均12.84本でリーグ6位、乗松選手が12.21本でリーグ9位を記録しています。

大宮VがDFからのパスを起点に相手陣内にボールを運んでいけるか、それともAC長野の守備が上回るのか、注目です。

前方へのパスが多いAC長野と空中戦勝率とデュエル成功率が高い選手がプレーする大宮V

AC長野の攻撃は前方へのパスが多いことが特徴です。1試合平均の前方へのパス本数は、上位の東京NB(93.15本)、浦和(82.47本)、I神戸(79.82本)、マイナビ仙台レディース(マイ仙台)(79.35本)に次いでリーグ5位(79.05本)。ボールを奪って素早く前方にパスを出す攻撃を得意としていることが分かります。

AC長野の攻撃の特徴は前方へのパスだけではありません。クロスからの攻撃にも特徴があります。チームとしての1試合平均クロス本数はリーグ6位(13.64本)と中位ですが、右サイドバックの奥津礼菜選手は1試合平均クロス本数4.72本でリーグ2位を記録しています。クロスの受け手の1人、伊藤めぐみ選手はリーグ戦再開後2試合連続得点中。奥津選手のクロスと伊藤選手のゴール前でのプレーに注目です。



大宮Vの守備で注目したいのは空中戦の強さとデュエル守備成功率です。 右サイドバックの有吉佐織選手は空中戦の勝率が68.97%でリーグ2位、ボランチの林みのり選手は空中戦の勝率が54.76%、阪口萌乃選手が52.00%。林選手と阪口選手の勝率はMFとしてはリーグ2位と3位を記録しています。デュエルの守備成功率が高いのは乗松選手と有吉選手です。乗松選手のデュエル守備成功率は83.64%でリーグ2位、有吉選手が79.31%でリーグ9位を記録しています。

AC長野が前方へのパスを出してボールを運ぼうとした際に、大宮Vのボランチの林選手と阪口選手が空中戦で競り勝ち、デュエルの場面では乗松選手や有吉選手が立ちはだかる。そんな場面が見られるかもしれません。

チームの特徴をいかしながら相手を上回り、シュートチャンスから得点を奪って勝利するのはどちらのチームなのか。両チームの激しい攻防に注目です。

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