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コラム
2024.03.08
【マッチプレビュー】第9節 アルビレックス新潟レディース vs 日テレ・東京ベレーザ

第9節のマッチプレビューとして、アルビレックス新潟レディース(新潟L) vs 日テレ・東京ベレーザ(東京NB)の見どころを第7節時点でのWyscout🄬のデータを基に紹介します。

新潟Lは第8節終了時点で5勝1分2敗で勝ち点16の3位。東京NBは4勝3分1敗で勝ち点15の4位。勝ち点1差の3位と4位の上位対決です。

リーグ最多得点の東京NBと守備が強い新潟Lの対決

東京NBは第7節終了時点でリーグ最多の17得点を挙げています。東京NBの攻撃は中央からボールを運ぶ割合が38%と他のチームと比較しても高いことが特徴です。

1試合平均のパス本数606.02本、DFラインの背後に出すスルーパスの本数8.49本は共にリーグ1位を記録。東京NBはパスだけのチームではなく、1試合平均のドリブル回数も31.12回でリーグ1位。パスとドリブルを上手く組み合わせながら、シュートチャンスを作り出しているチームだといえます。

東京NBのパス交換の起点となっているのが、菅野奏音選手と木下桃香選手の2人。菅野選手がパス本数573本でリーグ2位、木下選手が507本でリーグ3位を記録しています。木下選手に関してはスルーパスの本数がリーグ5位の12本で攻撃の起点となるだけではなく、シュートチャンスを作り出すプレーも多いことが分かります。

2人のパスを受けてシュートチャンスを作り出す選手の1人が北村菜々美選手。北村選手のドリブル成功率68.18%はリーグ1位。北村選手のドリブルにも注目です。

対する新潟Lの特徴は、守備の際のインターセプトの回数です。413回という数字だけを見るとリーグ5番目の数字ですが、リーグ順位上位5チームで比較をするとAC長野パルセイロ・レディース(514回)に次いで2番目(413回)となります。 上位4チームで比較をすると1番目。ディフェンスに関するスタッツにおいて、上位チームはインターセプトの回数が増えにくい傾向があることを考慮すると新潟Lがいかに多いかが分かります。

新潟Lの守備を支えているのが石田千尋選手。1試合平均のインターセプト回数8.15回は全体では13位ですが、上位4チームの選手で比較をすると1位。石田選手のインターセプトが新潟Lの守備を支え、攻撃の起点となっていることが分かります。

もう一人、新潟Lの守備を支える選手として注目したいのがGK平尾知佳選手。1試合平均の失点率0.47はINAC神戸レオネッサの山下杏也加選手(0.19)に次いでリーグ2位となります。平尾選手の特徴を示すのが至近距離からのシュートのセーブ率で、77.78%はリーグ1位を記録。新潟Lの守備を支えています。

東京NBがパスとドリブルを駆使して、新潟Lの守備を攻略するのか。それとも新潟Lが東京NBの攻撃を抑えるのか注目です。

新潟L左サイドの攻撃と迎え撃つ東京NBのGKに注目

新潟Lの攻撃に目を向けると、左サイドからの攻撃が40%と左サイドからの攻撃の比率が高いことが特徴です。

左サイドからの攻撃で注目なのは、左サイドバックの園田瑞貴選手。園田選手はパス本数380本がチーム1位、そしてロングパスの本数79本がリーグ5位と、新潟Lの攻撃の起点になっています。

園田選手のロングパスを受けるのが、FW石淵萌実選手。園田選手がパスを出すことが一番多いのは石淵選手で1試合平均15本。ボールを受けた石淵選手はドリブル成功率が64.00%でリーグ6位。ボールを運ぶプレーも得意としています。

東京NBのリーグ戦直近5試合は野田にな選手がGKとして起用されています。野田選手の1試合平均の失点率は前述の山下選手、平尾選手に次いで、0.57でリーグ3位。時間の経過と共に野田選手が活躍する場面も増えることが予想されます。試合終盤の両チームの攻防に注目です。

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