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レポート
2024.03.06
ALL WE ACTION DAY WEリーグが「“MY STORY”WEリーガーを通じて、女性活躍の多様な姿を発信する」トークイベントを開催


公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)は、2024年2月10日に全クラブとWEリーグとで、新たな試みとして、“ALL WE ACTION DAY”を実施しました。

“ALL WE ACTION DAY”は、WEリーグが渋谷で行うトークイベントと、各クラブが行う、クラブ独自のWE ACTION DAYによって構成され、「“MY STORY”WEリーガーを通じて、女性活躍の多様な姿を発信する」をテーマとした渋谷でのトークイベントでは、全クラブから12選手が参加し、約90名のオーディエンスを前にそれぞれのストーリーを発信しました。


第一部では、WEリーグソーシャルインパクトパートナーであるKPMGコンサルティング株式会社とWEリーグが協働し、数か月かけて作り上げた「価値創造ストーリー」を発信。「価値創造ストーリー」とは、WEリーグというプロサッカーの団体が、どのようなフェーズを経て「世界一アクティブな女性コミュニティ」を生み出せるのかを一枚の絵で説明したものです。同社の執行役員 パートナーの 佐渡誠氏とWEリーグ チェア の髙田春奈が対談形式で、「コミュニティ価値を拡大するプラットフォームを整備する」、「女性活躍推進の確固たる実績を作る」などの施策について語り合いました。


また、第二部ではトークセッションが行われました。全クラブから12選手が参加し、「競技人生の中で経験した困難なこと」、「女性アスリートが競技を継続しやすい環境を作るために変えていきたいこと」、「今後ありたい姿と、それに向けて努力していること」などについてそれぞれのストーリーを交えて発信。MCを務めたWEリーグコミュニティーオーガナイザーの海堀あゆみのコメントも交えつつ選手間でも意見を交換しました。12選手の裏側にあるストーリーを知る貴重な機会となりました。

参加12選手のコメント

マイナビ仙台レディース 茨木美都葉選手



私がサッカーを始めたきっかけは、地元・熊本のテレビ局が開催したキッズサッカーイベントです。そのころINAC神戸レオネッサの試合が熊本であり観に行ったことが思い出に残っています。クラブがない地方でも試合や交流するイベントなどを増やして、夢を与えたいです。

三菱重工浦和レッズレディース 水谷有希選手



誰かに憧れられる存在になりたいです。中学のときに猶本光選手に憧れて、猶本選手のように上手い選手になりたいと思いました。日本一を目指すプロチームの一員として誰かの希望になれるようにプレーをしたいです。

大宮アルディージャVENTUS 杉澤海星選手



私はいま21歳なのですが、周りの友人が大学3年になって就職活動で悩んでいると聞いて、私は好きなことを仕事にできていることにあらためて感謝してプレーをしようと思いました。そして、ファン・サポーターの皆さまとのふれあいを大切にして、アーティストのライブで感じるような、勇気や元気を届けられるサッカー選手になりたいです。

ちふれASエルフェン埼玉 浅野菜摘選手



誰かの夢や目標に向かう姿に寄り添えるような存在になりたいです。ゴールキーパーを本格的に始めた時期は苦しい時間も多かったのですが、出会った指導者の方が寄り添ってくれて楽しさを見つけることができました。だからこそ現役のうちに魅力を伝えられるようなキーパークリニックをやりたいです。また、たくさんの子どもたちと接して、サッカーをすると明るい表情になる瞬間に立ち会う機会に出会い、子どもたちに何かを与えられる存在になりたいと思います。

ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 蓮輪真琴選手



私は会社に勤めながらサッカーをしています。会社の方々に元気やパワーをもらうので頑張ることができています。スポンサー企業やコミュニティの繋がりを大事にしたいし、感謝しています。サッカーだけではなく仕事もすることで自分の成長を実感しているところです。

日テレ・東京ヴェルディベレーザ 西川彩華選手



女性アスリート特有の関節系のけがのデータや予防法などを共有、発信したいです。私自身、左膝蓋腱症の手術をしてリハビリ中です。症例が少なく、手術に踏み切るまで不安でした。様々な事例をデータ化していくことで、未来の選手にも役立つし救われると思います。

ノジマステラ神奈川相模原 常田菜那選手



私はプロとしてプレーで魅せることはもちろん、地域貢献活動をすることで、選手やクラブ、アスリートの価値を高めることに繋がると思っています。クラブの仲間とでごみ拾い活動をしたり、個人で小学校の学童のボランティアに行ったりしていますが、今後も積極的に活動をしていきたいです。

AC長野パルセイロ・レディース 橋谷優里選手



私は育成年代の指導者になりたいと思っています。仲間と何かを成し遂げること、苦しいことの乗り越え方などをサッカーを通して伝えたいです。中学、高校の時の恩師に「サッカーは人生の縮図だよ」という言葉をいただいて、サッカーを通じて人生を学びました。優勝して嬉しかったり、けがで苦しんだりしたからこそできることがあると思っています。

アルビレックス新潟レディース 武田あすみ選手



障がいの有無に関わらず、誰もがサッカーを楽しめる機会や環境を作れるように、プレイヤーとして活躍したいです。学生時代から手話を勉強していたこともあり、個人として新潟県のパラスポーツ事業で特別支援学校巡回のサッカー教室やろう学校との交流をしました。手話で会話ができる瞬間はすごく嬉しかったです。交流した方々がリーグ戦にも足を運んでくれることが増え、サッカーを楽しんでくれる人を増やすことができたので継続してやっていきたいです。

セレッソ大阪ヤンマーレディース 福永絵梨香選手



選手に寄り添えるゴールキーパーコーチになりたいです。それは、クラブで最初に指導してもらった轟奈津子コーチの存在が大きいです。ゴールキーパーは失点の責任をとても感じるポジションなのですが、落ち込んだときに声をかけてくれました。私もそのような存在になりたいのでゴールキーパーのライセンスのレベル1を取得しています。次はレベル2に挑戦します。

INAC神戸レオネッサ  山下杏也加選手



自分のありのままの姿で生きていきたいと思っています。19歳でなでしこジャパンに選ばれて、海堀さんや福元(美穂)さんの背中を見てプレーの凄さや、日の丸の重さを感じました。特にプレースタイルが似ている海堀さんのようになりたいと思ってやっています。

サンフレッチェ広島レジーナ 小川愛選手



発展途上国の子どもたちにサッカーの楽しさを伝え、社会に進出するきっかけを与えられる人になりたいです。私は幼少期にミャンマーやナイジェリア、ベトナムで生活をしていました。子どもたちが ボロボロになったボールを裸足で楽しそうに蹴っている姿を見て、いかに自分が恵まれた環境でサッカーをしていたかに気づかされましたし、ボール1つで言語や国籍、宗教を超えて人々をつなぐサッカーの素晴らしさを実感しました。それを原動力に社会貢献したいと思い、大学時代から東南アジアへ行って活動をしています。


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