マイナビ仙台レディース 須藤茂光監督
三菱重工浦和レッズレディース 楠瀬直木監督
大宮アルディージャVENTUS 柳井里奈監督
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 三上尚子監督
日テレ・東京ヴェルディベレーザ 松田岳夫監督
ノジマステラ神奈川相模原 菅野将晃監督
AC長野パルセイロ・レディース 廣瀬龍監督
アルビレックス新潟レディース 橋川和晃監督
セレッソ大阪ヤンマーレディース 鳥居塚伸人監督
サンフレッチェ広島レジーナ 中村伸監督
*ちふれASエルフェン埼玉、INAC神戸レオネッサの監督はチーム事情により欠席
狩野倫久 WEリーグテクニカルアドバイザー/U-19日本女子代表監督
小野剛 FIFA Technical Leadership Expert
佐々木則夫 JFA女子委員会 委員長
今井純子 JFA女子委員会 副委員長
能仲太司 JFA女子委員会 副委員長
髙田春奈 WEリーグチェア
小林美由紀 WEリーグ理事
日本サッカー協会(JFA)技術委員会/女子委員会およびWEリーグで、「2023-24シーズンWEリーグ監督フォーラム」を、なでしこジャパン(日本女子代表)の国際親善試合「MS&ADカップ2023」が行われた仙台にて開催しました。
この監督フォーラムは、WEリーグが掲げるビジョン「世界一の女子サッカー」の実現に向けて、WEリーグが世界一のリーグとなるよう、監督同士でコミュニケーションを深める機会として2021年7月に第1回を開催し、第4回目となる今回は10クラブの監督に参加いただきました。
冒頭、WEリーグテクニカルアドバイザーの狩野倫久氏より、「今日は純粋にサッカーの話をしていきましょう。“Rivals&Fellows” 我々は競り合うライバルであり、かつ、高めていく仲間である」とのメッセージを皮切りに、参加者の監督から、様々な多くの意見交換があり活発なディスカッションが行われました。
今回はプレシーズンでの開催となったため、まず各監督から今シーズンに向けてのコメントをもらったあと、狩野倫久氏より、分析ツールであるWyscoutのデータを活用しながら、テクニカル面でのフィードバックを行いました。
このフィードバックでは、2022-23シーズンのWEリーグと、ドイツ、イングランド、フランスのヨーロッパ強豪国とのデータを比較し、「ゴールにつながるプレーの数値(ゴール期待値:xG)から見て他国のリーグと比較してゴール前における決定機、フィニッシュの質と精度に関してはもう少し高めていきたいが、1試合あたりのパスやシュートの本数は他国のデータを上回っている。また、他国のリーグと比較しても、プレスインテンシティ(PPDA)が同等の数値になっていて、WEリーグになってからインテンシティが高くなってきたことが窺える。そしてハイプレッシングながら、ファウル数/警告数・退場数が圧倒的に少ない。ここは世界的に見てもWEリーグとしての誇るべき点」とのコメントがあり、世界のリーグと比較しながらWEリーグのストロングポイントが共有されました。
続いて、EURO女子2022や女子チャンピオンズリーグのデータと映像を基に世界のサッカーのトレンドが共有され、どの試合も「ボールを保持していようがいまいが、仕掛けていく攻撃」 が行われ、強度の高い、より洗練されたプレッシング (高いディフェンスライン・極度のコンパクトネス)のなか、 そのプレッシングをかいくぐっていく攻撃力のあるチームが増えていることなど、世界を基準にWEリーグの更に向上させていける部分に関しても議論を深め、世界の状況を掴む必要性を発信され全員で共有を深めました。
その後、WEリーグが世界一のリーグとなるために何を行っていけばいいのか、女子サッカーの更なる発展にむけて、様々なディスカッションが行われました。
「WEリーグが3シーズン目を迎えるにあたって、監督の皆さんから多くの提言をいただき嬉しく思います。このフォーラムで議論した内容を今後どのように求めていくのか、 WEリーグを世界一のリーグにしていくために色々な話ができたのは、このフォーラムならではだったと思います。これからもみんなで素晴らしいWEリーグにしていきましょう。」と狩野倫久氏がフォーラムを締めくくり、ライバルであり、かつ、高めていく仲間である監督間の絆を深める有意義なフォーラムとなりました。
世界のサッカーのトレンドを共有してもらったあと、他クラブの監督と対面でディスカッションしながら、どのようにWEリーグを良くしていくのか、様々な観点から話をすることができたので、すごく有意義なフォーラムとなりました。
ジェフ千葉レディースとしても、自分たちの色を出しながら、特色のあるチームづくりをしていきたいと思います。
WEリーグを世界一のリーグにしていくためにどうしていくべきか、各監督が意見を出し合いました。ヨーロッパの強豪国・強豪クラブとのデータと比較して、攻撃・守備ともにより一層レベルアップしていく必要があると改めて感じました。
また、課題の集客数を伸ばしてくためにも、リーグの魅力をどこにもっていくのか、 ひとりでも多くの方々にスタジアムに足を運んでもらえるよう、危機感をもって臨んでいきたいと考えています。