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レポート
2023.05.19
WE ACTION DAY N相模原が青山学院大学とワークショップを開催

2022-23 Yogibo WEリーグ第16節 5月3日にノジマステラ神奈川相模原がWE ACTION DAYに『ノジマステラ×青山学院大学 ワークショップ』を開催。青山学院大学の相模原キャンパスで「女子サッカーで相模原を盛り上げる!~女子サッカーができること、そのために必要なことをみんなで考えよう」をテーマに、選手23名と青山学院大学の学生11名、大学関係者・一般参加の16名、計50名が一緒になって取り組みました。



「女子サッカーで相模原を盛り上げる」をテーマに取り組む

ノジマステラ神奈川相模原のホームタウン相模原市にある青山学院大学と初めて合同でイベントを行いました。まずは、青山学院大学大学院 社会情報学研究科 特任教授の佐藤敏彦先生が進行役となり、ワークショップの意義やテーマ、進め方などを説明。同大学のジェンダー研究センターの先生方もサポートして真剣に取り組みました。

 

「女子サッカーで相模原を盛り上げる!~女子サッカーができること、そのために必要なことをみんなで考えよう」をテーマに、“本日のゴール”を「女子はなぜスポーツから遠ざかるのか~理由を探り、その対策を考える」として設定。はじめに、8グループにわかれて1テーブル5~8名でアイスブレイクとして、自己紹介をしてからテーブルごとのチーム名を決めました。話し上手な選手たちがリードしながら、意外な共通点や話題について語り合い、打ち解けていきました。

 

最初のグループワークでは、「なぜスポーツを続けているのか、なぜスポーツをやめたのか」について考えました。色とりどりの付箋にアイデアを書いていきます。それを模造紙に貼って、「続けている理由、やめた理由」についてまとめていきました。参加者の中には小学生の親子や地元のサッカー協会の方などもいて、様々な立場の方が積極的に気づいたことを発言して意見交換をしました。





「仲間とサッカーをするのが楽しい」「続けられる環境があったから」「興味があることが他にできたのでやめた」などたくさん書きだしてまとめ、テーブルごとに発表しました。

 

青山学院大学3年生の伊藤真泰さんは「大学のアメリカンフットボール部でスポーツマーケティングに携わっています。アメリカンフットボールはアメリカでは人気ですが、日本ではマイナーなスポーツです。もっと競技人口や集客を増やしたいというところは、女子サッカーと共通点があります。いろんな人の知見を得ることができたのですごく良かったです」と話しました。

 

参加者の方々と笑顔で語り合っていた松本茉奈加選手は、「サッカーをやってない方の意見が聞けて新鮮でした。今日の議題に『女子がスポーツを続けるには』『女子サッカーで相模原を盛り上げるには』があり、自分たちが課題だと思っていてもその課題が知られていなかったので、私たちが認知度を上げる努力もしなければいけないと感じました。今回、学生の方や地元のみなさんとワークショップができた体験やいただいた知恵を生かしてもう一歩前進したいと思いました」と前向きに捉えていました。

 

「女子サッカーにできることは何か?」について議論

次に「女子サッカーにできることは何か?」について話し合いました。どんなことができるか、その理由を付箋に書きだしていきます。「楽しい時間が過ごせる」「友人ができる」「地域交流になる」などさまざまな意見が出ました。

 

最後に、ワークショップのまとめとして「プラン」「理由」「私たちだからできること」を模造紙に書いて、グループごとに発表を行いました。「中高生年代の女子サッカーコミュニティの形成をする」「地域の子どもたちのロールモデルになる」「若年層のファンを増やす」「老若男女が自由にスポーツを楽しめる環境作りをする」など、具体的な案を発表。行動を起こせば、実現できそうな内容も多く、実りある時間となりました。





青山学院大学3年生でアルペンスキー選手の鈴木英さんは「私自身は競技スキーをやっているので、自分のスポーツをどうしたら広げられるのか、何をすればいいのかを学べました。私たちのグループでは『スポーツに触れる機会が少ない』という課題が出たので、『若年層に普及するため』のプランを出して、『選手が小学校でワークショップを行う』『YouTubeやSNSを使って女子の他競技の選手と触れる機会を増やす』という意見が出ました。今後に活かしたいです」と振り返りました。

 

積極的に意見を出していた平野優花選手は「ワークショップは初めての経験で、すごく楽しかったです。先日、以前所属していたドイツの1.FC Kölnの試合に3万8000人もの観客が集まったと知って、ステラや日本の女子サッカーと海外では何が違うのだろうと考えていました。だからこそ、今回いろんな人の考えを知り、発信する場があってすごく良かったです」と、手応えを得たようです。

 

約2時間のワークショップでは、地域交流に加えて、課題解決に向けて取り組む貴重な学びの場になりました。これからもノジマステラ神奈川相模原は青山学院大学と協力して取り組みを行うといいます。プロサッカー選手としてさらなる意識向上や行動の変化につながる一日となりました。

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